- 1.プレス加工において打ち抜かれる平物部品を、型から排出されるまでに決められた枚数を積層して取り出す技術は、以前から知られた方法である。
- 積層するためのカシメ用突起の形状により大別して次の2つがある。
- (A)丸ダボカシメ

- 位置決め精度がよい。
- 小型化が可能。→狭い場所にダボ設置可。
- カシメ力が少なめ。
- 高精度な金型が必要。
- (B)V突起カシメ

- スキュー(ねじり)積層ができる。
- カシメ力が大きくできる。
- カシメ位置が合わせ易い。
他にレーザーによって外周部を溶接する方法もある。
2.丸ダボカシメの工程設定(例)

・突出したダボをタイミング間欠パンチで、抜きおとす逆の順番もある。

t=0.35の時 | | 押えピン φ0.95 |
パンチ φ1.000±0.001 | パンチ φ0.94 | パンチ φ16.15 |
ストリッパ φ1.003±0.001 | ストリッパ φ0.95 | ストリッパ φ16.165 |
ダイ φ1.005±0.001 | ダイ φ1.03 | ダイ φ16.18 |
ダボ高さ φ0.27 | | 積層リング φ16.16 |
○金型全体の傾きがダボに影響するのを防ぐため、ダボ出しパンチは下型可動パンチプレートに
設置することもある。
○抜落し時の製品平坦度を確保するため、外形抜落しダイへの突込量は、0.05以下となるように
管理する。(浮上がりに注意すること。)
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