私のスケッチ  2008年度

08/12/30  「♪シクラメンのかほり」 No.411
♪うす紫の シクラメンほど  淋しいものはない  
後ろ姿の 君のようです  
暮れ惑う街の 別れ道には  
シクラメンのかほり むなしくゆれて  
季節が知らん顔して 過ぎて行きました  


シクラメン(油彩・6号)

08/12/26 ザクロの木 No.410

人には、人の座り所と云うものがありそうです。
場違いの所に座れば、落ち着かなものです。
これつて、木々の世界でもありそう。。。
例えば、松の木なんかは、どうでしょう。やはり、庭の一番良い所。
《お食事処》でも、一番お値段の高いのが松ですから。(私はいつも梅ですが)

ポプラ並木のポプラなんかはどうでしょうか。家の庭なんかに植えたら、えらい事になります。。
大木になるは、北海道大学のキャンパスと間違えられはで、大変です。
やはり、木にも、木の植え所がありそうです。
さて、「赤い無骨な実」を付けるザクロの木はどうでしょうか。
私的には、黒く塗られた板塀(いたべい)越に、赤い実を付けたザクロの木が望まれる風景が理想。。。
そういえば、『お富さん』・・春日八郎」に、「♪粋(いき)な黒塀〜見越しの松〜に あだな姿の洗い髪〜」という歌詞がありましたよね。(古っ・・・)


08/11/10  NHK大河ドラマを『保科正之』で・・・伊那市高遠町 No.402

江戸時代、『保科正之と云うお殿様が、信州高遠藩においでになったのをご存じですか? (・・・私は、最近まで、知らなかった)
この方は、ひょつとしたら?いや、きっと!3年後の【NHK大河ドラマ】の主人公になられる《予定》のお方なのです。
今人気のドラマ【篤姫】を越えた人気を博するかもしれない人物なのです。

『保科正之』は、二代将軍「徳川秀忠」の側室の子として生まれ、信州高遠、最上山形、会津などで藩主をつとめ、名君と云われました。
信州高遠町では、『保科正之』を主人公にした【NHK大河ドラマ】実現を目指し、左のようなパンフレツトを作成し“署名活動実施中!”なのです。

今まで、『保科正之』を扱ったドラマを見た記憶はありませんが、【篤姫】の例もありますので、意外と面白いかもしれませんね。
ちょうど、(秋まつり)開催中の高遠城址公園を訪れますと、木枯らし吹く中、おりしも、関係者による署名活動が行われておりました。
そにしても、大変なんですね。。。NHKの大河ドラマ放映地に選ばれるのは・・・(選挙運動なみ)
是非とも、ガンバつて当選してもらいたいものです。


『保科正之』が城主であった高遠城跡にある「高遠閣
秋まつりの開催中、ここで蕎麦が食べられます。




高遠城跡で、紅葉を描く人


片倉館
諏訪湖畔にある温泉浴場【片倉館】の湯船の深さは、
半端ではありません。
プールと“見まがうばかり”の深さです。
ですから、入浴は、直立不動状態でとなります。
もしも、湯の中で、気持ちが良くてウトウトなどしていますと、確実におぼれます。(と思う)

でも、タップリ湯に浸かり、温泉を堪能したいと云う方には、垂涎(すいぜん)の的!!の浴場かもしれませんね。
――秋のある日、私はこの垂涎(すいぜん)ものの温泉には入らず、西洋のお城のような【片倉館】をスケツチし・・・
――うちの奥さんは、私の道楽(スケッチ)の間、プールのような温泉浴場【片倉館】で、温泉三昧でした。(うらやましい)・・・

★【片倉館】・・・ 諏訪湖のほとりで明治の初めに製糸業を起こし、シルク・エンペラーとして、世界に知られる一大コンツェルンを築き上げた、片倉家同族が創業50周年の記念事業として昭和3年に、地域の人々のための温泉保養施設、また講演会や各種会合ができる会館として建設されたものです。 現在、諏訪市の有形文化財に指定されています。 【案内文より】


08/10/29 【タコ、タコずくし】の島・・・愛知県 No.400

愛知県 知多半島の師崎(もろざき)より舟で10分ほどの、『日間賀島』へ行って参りました。

目的は、@美味しい海の幸を味わいた〜い!!
A海辺の風景をスケッチした〜い!!と云う、 いたって簡単な?理由からです。
(外に、どんな理由があのだろうか・・)

『日間賀島』は、一周約4qほどの小さな島なのですが、漁船が行き交う港、海沿いの旅館街、傾斜地に張りつくように建てられた民家・・
スケツチの題材には事欠きません。

しかも、私の泊まったS莊さんからは、眼下に「新井浜漁港」が見渡せ、部屋で スケツチもさせて頂き、ラッキーでした。

食べ物は?と云いますと、『日間賀島』は、
「タコ」の島です。港では、大きな【タコの張りぼて】が出迎えてくれます。
島内を散策しておりますと、【タコ」の干物・写真】に出会ったり、お土産やさんでは、【タコ煎餅】、【タコ饅頭】と、【タコ、タコずくし】の島なのです。
旅館の夕食に出た【茹で上げタコ】も・・・あまりの立派さに(ビツクリ!)。
「スケッチ」も出来たし、「タコ」も食べられたし、大満足の「島の旅」でした。


『日間賀島』新井浜漁港

魚港の向こう側に見える建物は、魚の加工場

08/10/20  「下諏訪路地めぐり−七つ蔵」 No.399

下諏訪町 七つ蔵南信州どつと混む・観光ガイド」をめくっていましたら、 「下諏訪路地めぐり−七つ蔵」というタイトルの付いた写真が目に留まりました。
蔵のある路地裏、どこか、懐かしい風景です。

ガイドブックには、さらに、―【袖のふれあう 路地裏も、交わす言葉は温かい 歩いてうれしい 宿場町 出会い ふれ合い なつかしい・(下諏訪小唄)】と・・・、七五調の名文句も。。。

これは、是非とも行かなければ・・・
奥さんと、下諏訪温泉街の路地裏にある 「七つ蔵」に行って参りました。

路地裏を歩いておりましたら、猫の親子に遭遇。(下の写真)
人なっこい猫たちは、喜んで?カメラのモデルに。猫とのふれ合いも楽しかった小旅行でした。。。

路地の一角には、〈小沢昭一〉の句碑もありました。
【夕顔や ろじ それぞれの 物がたり】 
“小沢昭一的こころ”なのだ・・・


08/10/14  河島英五・『酒と泪と男と女 』をする。 No.398

「アクリル画講座・信州高遠美術館主催」に参加しました。
すぐに定員が一杯になるほどの大人気の講座で、今回も教室は、大勢の生徒さんで満杯。
人気の秘密は、講師 K先生の指導法にあるようです。
先生は、それぞれの生徒さんのキャンパスの上で、直々に絵筆で描きながら指導されるのです。(こんな技法が良いかな、とか)
しかも、ユーモアをまじえ、的確に・・・
こんなチャンスは、めったに有りませんので、授業が始まりますと、あちこちから、特に女性の受講者から、『先生〜』『先生〜』『絵を見て下さ〜い』と云う、黄色い声が飛びかうのです。
先生が行く先々は、なぜか、その一角だけ、妙に明るく、華やいだ空気に包まれ、ここは女学校?と、一瞬錯覚におちいります。
さて、そんな中、(男たち)はどうしているのでしょうか?
ある男は、一人、そんな明るく、華やいだ空気に馴染めず、河島英五・『酒と泪と男と女 』をしていました。。。
【 ♪どうしようもない寂しさに包まれたときに男は・・・】と、口ずさみながら、絵と悪戦苦闘していたのです。(この男って、私のことか?・・・)
★上は、先生による指導風景です。



08/10/11 「 裸婦デッサン」は疲れるのだ No.397


「 裸婦デッサン講習会」で、みっちり、講師の先生のご指導を頂きました。
ありがとうございました。

それにしても、疲れたのなんの・・・

洋画家「宮本三郎」氏が、人物デッサンについて書かれた本に、こんな事が載っておりました。

【人体の描写は、他の静物や風景よりも、一分の狂いでも、誰の目にもすぐ露見する。そういう意味でも、人間を描写すること自体、絵画の基本的な勉強として貴重さを持つ・・・】

そうなんですね、「十分の狂いでも気づかず、まっ、良いか」の私。。。
一分の狂いも許さない「 裸婦デッサン」は、疲れる訳だ。

修業が足りません!!。

★左は、木炭による裸婦デッサン



08/10/2  橋には出会いがある?・・・上田市 No.395

鹿教湯温泉『五台橋』
この頃、個性的な橋を見かけなくなりましたよね。

あるものは、コンクリート製か鉄製で、物流の機能しか有しえないような橋ばかりです。

昭和28年、NHKから放送されました連続ラジオドラマ『君の名は』では、「数寄屋橋」が春樹と真知子の出会いの舞台でした。
余りにも人気のため、放送時間には、銭湯の女風呂はガラガラだつたそうです。

クリント・イーストウッド主演の 映画『マディソン郡の橋』では、独特の形状の屋根付き橋が、中年男女の“道ならぬ恋”の舞台となりました。

橋には、出会いがあり、ドラマがあるのですねぇ〜。。。

「そうだ!!私も橋に行こう・・・」  (突然、吉永小百合のJR東日本のコマーシャルが頭に浮かぶ・・・)

と云うわけで、日本版・マディソン郡の橋と云われる、
鹿教湯温泉『五台橋』に行っ て来たのでございます。

「で・・・、何かドラマがありました?」

それが、橋のたもとで、小一時間ほどスケツチしていたのですが、出会う人と云えば、湯治客ばかり。。

しかも、お歳の頃なら、巣鴨の地蔵通商店街『とげ抜き地蔵』周辺に、大量に発生すると云う
「おばあちゃん」世代?ばかりでした。。。(すみません・・・)

まっ、期待したドラマの展開ははありませんでしたが、楽しいスケツチでございました。

『五台橋』は屋根付きの橋です。 珍しい・・・
 上田市 鹿教湯温泉 10/1撮影


昼食に立ち寄った「日晃屋」さんの
天ザル蕎麦( ¥1300)  
熱々の天ぷらが美味しい。

ご主人より五台橋について教えて頂く。(感謝)

 
 


08/3/29 「有明富士」をスケツチする。 安曇野市 No.366

スケッチで訪れた安曇野は、3月末とはいえ、“春まだ遠からじ”といった風情、北アルプスも雪模様です。。。。
でも、あちこち車を走らせておりますと、幸運にも、北アルプスの山並みが顔を出したではありませんか。
早速、農道に車を止めさせて頂き、スケッチと相成りました。
私が描いた山の名は『有明山』。。。別名、「有明富士」、「安曇富士」と、地元では呼ばれているそうです。(信州に住んでいるのに、初めて知った・・・)

そういえば、私の住んでいる伊那地方にも、「伊那富士」と呼ばれている『戸倉山』という山がありました。
日本各地にも“○○富士”と名を付けられた山が、沢山あるようですが、『山』の気持ちになって見たら、どうなんでしょうね?
ひょつとしたら、「別名はいやだ!」「本名で呼んでくれ!」と、思っているかもしれませんよ。。。


『有明山』(有 明 富 士)


安 曇 野


08/3/19 温泉旅館で蕎麦ザルを求める 渋温泉 No.365

『おさるの温泉・渋温泉』で宿泊した旅館の売店で、「蕎麦ザル」を見つけました。
「須賀川の根曲竹」から作った蕎麦ザルなのです。
(根曲竹の竹の子は、山菜として有名)

しかも、この蕎麦ザル、旅館の若女将さんの「じいちゃん、ばあちゃん」の手作りなのです。
お二人とも、お歳という事で、売店に並べられたものが最後の蕎麦ザルなのだそうです。(写真)

こんなお話をお伺いしたら、これは、ぜひ、買わないわけにはいかないと、三人前用の蕎麦ザルを一枚購入いたしました。
(一枚・2000円)

いかにも手作りと云った感じの根曲竹のザルに、手打ちの蕎麦を盛ったら、一段とお蕎麦の味が引き立つことでしょう。



渋温泉の共同浴場(外湯)
カランコロンと湯治客の下駄の音が聞こえてきそう・・・



08/2/10 雪を描き(かき)に行く(木崎湖畔) No.358

竹内徹絵画研究会恒例の写生旅行に同伴させていただきました。
大町市木崎湖畔の「だるまや分館を常宿にし、「木崎湖、中綱湖周辺」の雪景色を描く旅です。。。

竹内徹絵画研究会のモットーは、「絵は現場で描く!!」。。。
私たちが訪れた当日、目的地周辺は、絶好の冬型の天候に恵まれ?、スケッチブックの上にも雪がパラパラと降り積もり、かじかんだ手を温めながらの写生となりました。(鼻水タラタラ・・・辛い)

・・・雪の冷たさ
・・・雪の中で暮らす人々の生活等々

写真を参考にしてでも描けるでしょうが、やはり、現場に来なければ見えないものがあるような気がします。
これぞ、現場で描く意義なのでしょうか・・・。(書生ぽい話し?)

★余談・・・旅をご一緒した先輩が、知り合いの方に、雪国へ「雪を描き(かき)に行くんだよ!」と言った所、雪国へ「雪掻き(かき)に行く!」と間違えられ、“雪かき”ボランティアご苦労様と言われたそうです。(笑)  (分かるかなあ〜・・・)


木 崎 湖

雪の木崎湖畔旅館街にて


08/1/30 女学生さんを描く No.356

信州高遠美術館で開かれるアートスクール作品展への搬入が間近に迫り、「♪いつものよ〜うに」大慌てで、一枚仕上げました。
何事にも、ギリギリにならないと出来ない私・・・

左がその作品なのですが、モデルさんは、学校の先生のお嬢さんで、なんと、現役バリバリの「女学生さん」です。

一方、絵を描く 私たちアートスクールのメンバーといいますと、とうの昔「女学生」だつたり、「男子学生」だったりする
“おばさん”、“おじさん”です。

絵の会場の雰囲気も、「良いわね〜、若いって・・・」、
「私達も、あんな時があったのよね〜」と、まさに、「綾小路きみまろさん」御寵愛(ごちょうあい)の“おばさん”状態です。

「大きな可能性を秘めた かの女学生」・・・
「怠惰(たいだ)なる日々を送った おのれが 青春」・・・

絵を描きながら、チョツピリ、「詩人」になっていた私です。(うそ〜・・・)

余談・・・アートスクールのお楽しみの一つに、昼食時に、皆で味あう
「満月麺」があります。
高遠町の古い町並みの中にある【満月・ 中華 】の一品なのですが、
寒いこの時期には最適です。
酢をかけて頂くと、また、美味さが増すように思えます。
「満月麺」・・700円
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