アポロのタロット占い

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Tarot FILES #83

「アポロの歌」と占い結果


手塚治虫の「アポロの歌」と FT さんの占い結果の関係についても説明しておきましょう。まず、チャネリング部分のところで出てきた母親との関係ですが、ホロスコープ部分のところでも触れられており、「アポロの歌」でも、主人公(近石昭吾)の行動の裏には母親との関係があるとされています。

私の場合、今回の占いに限らず、過去に占ってもらったもののほとんどで「母親」のことを指摘されます。私が一言もそのことを口にしなくても、なぜか、占い師たちは口をそろえて「母親が見えます」と言うのです。事実、それは私にとって大きな問題であることは確かです。プライベートのことはあまり詳しくは書けませんが、近石昭吾のように、今までの私の行動に大きく影響していたという点では同じです。

近石昭吾は精神科の治療の過程で前世を体験しますが、その最初のストーリーは、まさに今回のチャネリング(チャット中のもの)の内容と一致するでしょう。漫画ではドイツ兵でしたが、私はアメリカ兵だったとか。実は、私自身は前世そのものは重視していないのですが、少なくとも、私自身の体験の中に 4 年間の自衛隊生活というものがあります。その直後にアメリカに留学したことは、チャネリングの内容に結びつく象徴的な出来事と言えるでしょう。

私は、これまでの人生の中で、何度も「」を体験したと考えています。例えば、小学生から中学生まで続けた剣道をやめるときには、剣士であった自分の死を体験しています。高校を卒業して、地元を離れ、遠く離れた地で自衛隊に入隊したときも、相当な覚悟が必要だったわけで、それまで地元を離れたことのなかった自分の死を意味します。中学、高校、そして自衛隊の 4 年間、トータルで 10 年間続けたランナーとしての自分(近石昭吾もランナーとしてのトレーニングを受けます)も、アメリカに行く前に引退を決意し、死んでいます。同時に日本人としての自分も殺しました。そして、帰国するときにも、アメリカ人の自分を殺しています。その後、自殺を図り(近石昭吾も最後は自殺)3 年間冥界をさまようことになります。

オルフェウスが冥界から戻り、太陽神アポロ夜の死の後には必ず朝を迎えるように、占い師アポロも戻ってきたというわけです。(イエスは 3 で復活しましたが、3 という数字には意味があります。ちなみに、アポロニウスという人物はイエスと同時代に生きたライバルとも、イエスの生まれ変わりとも言われています。)

この、生と死の体験は、まさしく近石昭吾の体験する生まれ変わりです。

「アポロの歌」の最大のテーマは「恋愛」ですが、近石昭吾が女神から受ける罰のように、私自身の恋も、成就する前に必ず破綻しています。それは、ちょうど私が「死」を迎えたいくつかの時期と一致しています。

他にもまだいろいろと一致する部分もあるのですが、詳しく書けないこともあるので、これくらいにしておきましょう。

今もまた「恋愛」をテーマにして占いをしてもらったわけですが、その占いと時期を同じくしてこの「アポロの歌」という漫画を読むことになったのは、特別な意味があると考えてもいいと思います。

もちろん、「アポロの歌」という題名と、私の占い師としての名前である「アポロ」が一致していることは、大きなポイントだと思いますけどね。

タロットカード: カップの2

タロットカードは「カップの 2」です。2 つのカップがつき合わされているのは、2 つのストーリーの一致を意味します。また、男女が向き合っていることから、恋愛を思わせるカードですよね。

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