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「エンジェル。その光の道を辿ってください」
エンジェルもいつの間にか涙を止め、ユリアスの様子をうかがっていた。
「あの光の道の向こうに何があるのかしら・・・」
ユリアスはエンジェルを見ながらシルバーとアメジストの瞳を細める。
「あなたが求める世界が待っています。クリスタルを持っている以上光の道は必ず辿り着くはずです」
エンジェルはクリスタルを手に取り見つめる、そしてユリアスを見つめゆっくりと微笑んだ。
「行くわ。あの光の道を進んで行けばいいのね」
「えぇ、進み出したら地上を振り返ることなく星空へ向かって進んでください。両手を広げてあなたを愛してくれるはずです」
東の遠くの空が白み始めている。
「ユリアス・・・夜明けが来ます」
ユリアスはゆっくりとうなずく。
「空が明け切らない内に早く」
エンジェルはユリアスにそっと抱きついた。そして耳元で静かにつぶやく。
「ユリアスは幸せかしら・・・この世界で生きていて幸せかしら」
ユリアスは少し驚いた表情を見せるが、瞬間にっこりと微笑む。
「えぇ、シキが居る限り」
エンジェルはほっとするかのように微笑む。
「私達の様にはならないでね」
そう一言言うと、エンジェルは光の道を進み、エンジェルの姿はゆっくり消えていった。
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