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東京都新宿区。高層ビルの建ち並ぶ中に洋館があった。
占いの館-GOD EYES-である。そのヨーロッパ中世の造りの館には一人の占い師と一人の男が住んでいた。
的中率の多さは7月の真夏日にでも列を作り並ぶ女性達で物語っていた。
その館の一室で少年はベットに横たわり、近くでユリアスが心配そうに見つめていた。
「あの炎天下に長い間いたのでしょう」
そう言いながらシキは、アイスオレンジティを乗せたトレイを両手に持ち近くのテーブルへトレイを置いた。
「そのうち、気付かれますよ」
ユリアスはテーブルの椅子へ腰をかける。
「シキが自ら人間に関与するなんてめずらしい。何か気になることでもあったの?」
そして、頬杖をつきながら、シキをじっと見つめた。
シキは多少驚いた表情を見せるが、ゆっくりと笑みを浮かべた。
「彼の瞳の色が気になりました。ユリアスもきっと驚きますよ。あの瞳は」
シキは途中で話を止め、一方を見つめている。
「シキ、どうしたの?」
ユリアスもシキの見つめている方向へ瞳を向ける。
そこには、先ほどベットに寝ていたはずの少年がベットから十数m離れた窓際に蹲っていた。
ユリアスはその少年に近づく。
「近づくな・・・俺を見るな・・・・・近づくなっっ」
その瞬間、少年はその場から姿を消していた。
シキは少年が消えた場所を見つめながら呟く。
「あのままでは、また同じ事を繰り返してしまいます」
「シキ、探すよ」
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