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シェリーは可笑しそうに笑みを浮かべている。
「ごめんなさい。ジーンが前に言っていたのよ。ケイリーが子供になる唯一の空間だって」
ボイスはシェリーとケイリーの話を聞きながら、ジーンへ向かい握手を求める。
「お久しぶりです、ジーン。それに弟が大変お世話になっています」
「いや、私こそケイリーには世話になっていますよ」
ケイリーは今の言葉を耳にし、不思議そうにボイスにつぶやいた。
「ボイス、ジーンのことを知っているのか?」
ボイスはケイリーの言葉ににっこりと微笑む。
「知っているよ。お前がこの世界に入る前からの古い知り合いだ」
そう言いながらボイスはシェリーやシキの方に向かい話を続けた。
「あなたが「シェリー・マイヤー」だね。初めまして。そして、彼が「シキ・クランドル」
エルエルの「エーゲ」の頃から君と話をしてみたかった。逢えて光栄だよ」
シキは青と緑の瞳を細める。
「ありがとうございます」
ボイスはにっこりとエメラルドグリーンの瞳を細めた。
そして、上着に掛けていた眼鏡をゆっくりとかける。
「では、始めようか」
ボイスはテープレコーダーのスイッチを入れた。
「イタリア、ミラノのある場所に「Be-b」のモデルクラブがある。その中のモデルの三人。
彼らの名前は「ケイリー・マックナイト」「シェリー・マイヤー」そして、新鋭「シキ・クランドル」
彼らの名前はすでに知っているだろう。そう、全員がハイクラス、トップモデルだ。そこ彼らのプライベートやルーツ、大切な家族などの話を聞こう」
シキはその時、ある優しい声を思い出していた。
その声は優しく、そしてゆっくりと呟いた。
「・・・シキ」と。
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