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「シキ・・・シキ・クランドル!」
その声に引き戻されるかの様にシキは顔を上げた。
そこにはシェリーとケイリーが心配そうに見つめている。
「どうかしましたか・・・」
その声にケイリーが大きなため息を付いた。
「心配したんだぞ!寝ているんだか、トリップしたんだか知らないが、全く眼をさまさないから」
「・・・すみませんでした」
「・・・では、インタビューの続きをしよう」
ケイリーの兄のボイスはにっこりと微笑んだ。
「兄弟についてだが、先ほどシェリーは兄が二人って事だったね。やっぱり、素敵な兄なのかな?」
シェリーはにっこりと笑みを浮かべた。
「二人・・・本当は双子なんだけどね。私と同じ銀髪にサファイヤブルーの瞳よ。私の自慢の兄たちだわ」
「いつか紹介して頂きたいね。この本誌にも」
シェリーはボイスに向かいウィンクする。
「いつかね」
ボイスは微笑みながらシキに体を向けた。
「シキ・クランドル・・・君はどう?」
シキはフッと窓から外を見つめた。
外は日が沈み、空は朱色に染まっていた。
その時、シキの頭にルイ・クランドルの朱色と紫色の優しい笑みがよぎる。
シキは嬉しそうにケイリー達には今まで見せたこともない笑顔で微笑んだ。
「・・・尊敬する兄が一人」
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