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3人は大展望台にある喫茶店にいた。
「私は佐野哲也と言います」
哲也はユリアスと、その隣に座る男性に向かい微笑んだ。
「こちらこそ、よろしく。僕は新宿にある”GOD EYES”という占いの館で占いをしています。
今日はクリスマスイブだから、僕たちもクリスマスイヴを楽しもうと・・・ね」
「そちらの方は?」
「私は・・・シキ・クランドル。占いはしていませんが、ユリアスと同じ”GOD EYES”で仕事を行っています」
そう微笑む男性は、見た目25歳程の若者で線の細い美しい容姿の持ち主である。
その見惚れてしまうような美しい姿と、美しさを引き立てるような長い黒髪も印象的であったが、それよりも印象的なのは、ユリアスと同じように相貌の違う瞳であった。
ユリアスの黒と紫の瞳と対象に、氷のような青色と、青色に近い淡い緑の瞳を持っていた。
「・・・神の瞳のようですね・・・・」
哲也はそう呟くと、決心したようにユリアスを見つめた。
「あなた方なら私の求める人を見つけだせるかも知れない」
「・・・あなたの求める方?」
「私はクリスマスイヴをこの東京タワーで暮らすのもこれで3度目です。その3年前、夏の旅行先である女性と出会いました。神崎ツヤ子さん。その方の名前です。
同じ東京に住む方で、とても短い間でしたが、幸せな時を過ごせました」
「・・・すぐにお逢いにならなかったのですか?」
「半年後、クリスマスイヴに東京タワーで・・・というのが、彼女からの言葉でした。
お互いの事を殆ど知らない物同士、半年という月日冷静に考える必要があったのです・・・お互いに・・・」
ユリアスは哲也の言葉を静かに聞いていたが、やがて、ゆっくりと微笑んだ。
「明日、ご予定が無ければ、僕たちの所へ来てください。彼女を捜してみましょう」
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