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「あれは事故の感覚だった。でも亡くなってしまっているわけでも無いみたいだ」
ユリアスとシキは洋館の一室にいた。
ヨーロッパ風にまとめてある別室とは異なり、コンピュータをはじめ部屋に機器が喫し利と置かれていた。
その中でシキはコンピュータに向かいしきりに何か打ち込んでいる。
シキの座る椅子の背後にはユリアスもモニタをのぞき込むように寄りかかっていた。

「どう?シキ」

キーボードを打つ音が部屋の中に響く。
「○×大学病院に神崎ツヤ子さんのカルテがあります。そのカルテの内容を呼び出してみました」
シキは動かし続けた指を止めキーボード上にあるキーを押す。
ユリアスはモニタ上に映し出された内容をゆっくりと読み出した。

「1999年12月25日。17時02分。東京都港区で交通事故会う。事故の原因は加害者の前方不注意によるもの。 頭部胸部による遷延性意識障害。意識回復の見込み無し。C棟803号室に入院中」

「やはり、交通事故でしたか・・・」
「明日、○×大学病院へ行ってみよう」

 

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