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GOD EYESはユリアスが行う占いの人気もさることながら、雑貨店としても高い人気を得ていた。
店内には天使を象った石像や、壁掛け等がいたる所へ列び、クリスタルなどパワーストーンと呼ばれる鉱石の他に、
世界中から集められたアロマテラピー用の道具、紅茶、ジャム等、女性を意識した品々が並んでいた。
そこにはシキ・クランドルの姿もある。
淡いパステルトーンの緑色のスーツを着込み、遠回しに見つめる女性達に軽く笑みを浮かべている。
ストレートの腰まである黒髪は軽い三つ編みがされており、窓から時々入り込む秋晴れの爽やかな風に微かに揺れていた。
そして、そのあまりにも有名な青と緑の左右異なる瞳は、シキの性格を表すかのように優しい光を放っていた。
そのGOD EYESの入口で一人の若者が様子を伺っている。
シキはその若者を見つけ、瞳で挨拶を交わすかの様に軽く目を伏せた。
ブレザーの学生服を着たその若者はゆっくりとシキに近づき、シキだけに聞こえるように小声で呟いた。
「占い師に逢わせて下さい」
「何の占いをご希望ですか?」
「占い師の前じゃないと言うわけにはいきません」
シキは青と緑の瞳で若者の瞳をじっと見つめる。
そして、そっと微笑んだ。
「お名前は?」
「仲槻・・・仲槻 高志です」
シキは仲槻高志と名乗った若者を奥の扉へ案内し、ゆっくりとユリアスのいる占いの部屋の扉を開いた。
「ようこそ、GOD EYESへ。高志さん」
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