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「着きました。ここが功の家です」
東京都世田谷区のマンションの12階に高柳 功の家があった。
高級マンションの域に入るこのマンションは、日中だというのに人影もなく静まり返っていた。
その中で高志はインターフォンをゆっくりと押す。
しばらくすると一人の女性の声がインターフォンから響く。
「・・・どなた?」
「こんにちは。僕です」
「高志君? 待って今ドアを開けるから」
少しの沈黙。そして、ドアのロックが外れる音が聞こえ、ドアがゆっくりと開く。
その中から優しい女性の声が聞こえた。
「いつも悪いわね。高志君」
ドアを開ききった女性の声がふと止まる。
そして、高志の後ろで控えていたユリアス達へ視線が集中した。
「・・・高志君。この方達は?」
「・・・彼らは僕の知り合いです。功の話を聞いて一緒に来てくれたんです」
女性は高志の話を不思議そうに聞いていたが、ゆっくりと笑みを浮かべた。
「わざわざお越し頂いてありがとうございます。初めまして。功の母親です」
「初めまして。ユリアス・オーブ・アドリエスです。彼は、シキ・クランドルです。よろしく」
ユリアスはにっこりと笑みを浮かべ、シキは何も言わず軽く頭を下げた。
「どうぞ、お入りください」
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