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「本当に連絡が欲しいときに、連絡をしてくれるのが未だに不思議です」
イタリアのミラノ郊外の喫茶店にユリアス達は座っていた。
「ところで、何の用?ジーン」
「あぁ、忘れるところでした」
ジーンはスーツの内ポケットから一つの小瓶を取り出した。
小瓶の中には青いインクの様な液体が入っている。
ジーンはゆっくりと小瓶のふたを開けた。
「・・・・良い香り・・・香水?」
「エルエルの新作です。イメージモデルとしてシキを指定して来ました」
シキは青色をした香水の小瓶を手に取る。
「エルエルは・・・確か、女性専門の香水メーカーだったはずですが・・・」
今回の新作は、女性のためだけの香りではなく全ての人々の香りという事です。
コンセプトは「明けの海」エルエルのイメージモデルで男性は初めてですからね。責任重大です」
シキは青色の液体の小瓶に鼻を近づけた。隣に座るユリアスも一緒に鼻を近づける。
「・・・グリーンノート・・・アクアノート系に近い香りだね」
「香水の名前は?」
「エーゲです」
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