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「彼女の事、思い出した?」
スタジオがある建物から少し離れたところに占いの館-GOD EYES-があった。
中世のヨーロッパ風の館には、イングリッシュガーデンもあり、至る所に色彩鮮やかな花々が咲いている。
木々の零れ日が注ぐ庭園の隅に、シキとユリアスがいる。
ユリアスは白いガーデンテーブルの椅子に座り、シキがトレーを手に持ち運んでくる姿を笑みを浮かべながら頬杖を付き見つめていた。
シキはにっこりと微笑み、ユリアスの前へアイスココアを置く。
「えぇ、だいぶ思い出してきました。ユリアスも何度か彼女の姿を見ていますよ」
ユリアスはアイスココアを一口飲んだ。
「じゃあ、僕も知っているんだ」
「えぇ」
シキはユリアスの前の椅子に腰をかけた。
「白城の姫君ですよ」
ユリアスはにっこりと笑みを浮かべた。

 

-scene7-

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