□ scene12 □


「・・・リス・・・アリス・・・」
アリスはその声に反応するように少しずつ瞳を開ける。
そこには数々の機材が並び、何かの制御装置のモニタ音が微かに聞こえてくる。
研究所の一室のようであった。
アリスは哀しく呟く。
「・・・私はアレク博士に捕まり・・・そして」
アリスは無意識にベットの中から起き上がろうとした。
そこへ、そっと体を支える若者がいた。
アリスは若者の方へ振り向く。
そこには優しく体を支える若者、アレクが見える。
アリスはアレクに何も言わず抱きついた。
そして、耳元でそっと呟く。
「アレクッッ、私、あなたを攻撃してしまった。あなたを傷つけて」
アレクもアリスをしっかりと抱く。
「・・・大丈夫。悪夢は終わったよ・・・」
「あなたを傷つけたくなかった・・・でも、体が勝手に動くの。アレク・・・あなたを消去せよと。だから、止められない私を、自ら・・・」
アリスは己の刃で突き刺した胸に手を当てた。
「大丈夫ですよ。あなたの制御装置、機動装置、記憶装置。全ての装置を修正しました。今のあなたは再び暴走する事はありません」
アリスはその声のする方へ振り向いた。
そこにはにっこりと笑みを浮かべるユリアスと、青と緑の瞳を細めるシキがたたずんでいた。
「初めまして。アリス・・・体の調子はどう?」
アリスは嬉しそうにサファイヤブルーの瞳を細めた。
「最高だわ」

 

-epilogue-

-scene11-

-back-