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特別と言われた部屋は、ヨーロッパ風の外形、先ほどの部屋の雰囲気とは違い、大きな部屋の中にコンピュータなどの電機機械がいくつも並んでいた。
「こんな部屋、研究所にだって無かった」
アレクは驚いた表情を見せたまま、言葉も続かず止まっている。
シキはそのアレクの表情を見て笑みを浮かべる。
「占いは自分の力だけで占う占い師もいますが、コンピュータなどの力を借りて自分の力と逢わせて占い方法もあるのですよ。 そして、企業や病院、研究所などのセキュリティーも殆どがコンピュータで制御されています。 そのプログラムに細工をすれば自分の思い通りに制御する事が出来ます。勿論、それはプログラムそのものも破壊する事が出来る位に」
シキはそう言いながら、メインコンピュータのスイッチを入れた。
モーターの回転音などの機械的な音が聞こえ、色々な色をしたランプが点滅を始める。
それを見ながらシキは話を続けた。
「相手のデータに細工を行うには細工を行えるプログラムを相手のコンピュータへ進入させます。 あるきっかけで動き出すウィルスと同じ要領です」
シキはキーボードを流れるような動きで打ち出した。
するとモニタ上にOKの文字が打つ返される。
ユリアスはにっこりと笑みを浮かべた。
「じゃあ、行こうか」

 

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