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「アレク、このアニマノイドの停止スイッチは何処にありますか?」
シキはユリアスに飛びかかった蜘蛛型のアニマノイドを寸でで受け止めていた。
「内側です。内側の中心部分にあるはずです」
アレクも飛び込んでくるロボットをよけながら叫んだ。
シキはそれを聞き、他のアニマノイドを避けながら、受け止めたアニマノイドのスイッチを押す。
すると、蜘蛛型のアニマノイドはズルズルとシキの体を伝い落ちていき、そのまま動かなくなった。
ジリジリと何匹ものアニマノイドが近づいてくる。
シキの後ろに立っていたユリアスはシキの前へ進み出た。
「シキ、アレク、少し下がっていて」
ユリアスはスッと瞳を閉じ、ユリアスめがけて飛びかかるアニマノイドに向かって右手をかざした。
そして、瞳を開く。
その瞬間、ユリアスのかざした手から圧力がかけられた空気の細かいボールがアニマノイドに向かい飛び出した。
一斉に飛びかかったアニマノイドはそのまま床に動かなくなった。
「ユリアス、怪我はありませんか?」
ユリアスは心配そうに見つめるシキへにっこりと微笑んだ。
「うん、何ともない」
アレクは二人を驚いた表情で見つめている。
「・・・あなた達は一体?」
その瞬間、アレクとユリアス達の間に赤い光線が走った。
ユリアス達は光線が発射された方へ反射的に振り向いた。
そこには人型に近い銀色のヒューマノイドが二体立っていた。
「・・・ヒューマノイドです。・・・あれは、侵入者を消去するだけにプログラムされている殺人用ヒューマノイドです」
銀色の体で出来たヒューマノイドは、カメラの様なレンズで出来た瞳でユリアスに焦点を合わせた。
そして、ユリアスに向かい左手首から光線を発射させる。
「ユリアスっっ」
シキはユリアスの前にユリアスを守るように立ち、赤い光線を右手で受け止めた。
シキはヒューマノイドを睨むように見つめ、右手に残る赤い光の固まりをヒューマノイドに向ける。
「お返しします。これはあなた達のものだ」
そういうとシキは、赤い光で出来た球を二体のヒューマノイドへ向けて飛ばした。
赤珠は一体ヒューマノイドの体をかすめていく。そして、そのヒューマノイド後ろで大きな爆発が起きた。
それと同時に一体の左腕がチューブが千切れる音を立てながら床へ落ちた。
椅子に深々とかけている若者が何も言わずスクリーンの画面を見つめていた。
頭を支えていた手を右手から左手に変える。
スクリーンの横にある大きなコンピュータ制御装置はいつくかの警告音と光を放っている。
「彼らの持つ科学技術はこのアトラス研究所の技術を遙かに上回っている。彼らが放したウィルスも駆除するどころか感知する事も出来なかった。
私の持てる全てを使ったアレクでさえ、彼らの前では無に等しいようです」
若者はスッと立ち上がり、かけていた銀縁の眼鏡を人差し指で上げ、銀色の髪を掻き上げる。
「19号、21号、共に行って彼らをここへ招待して下さい。彼らも私を捜していることですから、素直に従ってくれますよ」
近くに控えていた19号と21号は無言のまま部屋から去っていった。
再びスクリーンを見つめる若者に、金色の髪を持つ一人の少女が近づく、そしてサファイヤブルーの瞳で若者を見つめた。
「私ハ、イツ彼ト逢ワセテクレルノカシラ・・・博士」
博士は微笑む少女を見つめ、嬉しそうに笑みを浮かべた。
「19号達が彼らを連れてきたら逢わせてあげよう。君と同じ顔を持つアレクを・・・」
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