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その光景を見つめていたイチハは学生会室から見える廊下の光景に息を飲んだ。
「・・・あれは・・・」
薄暗い廊下には白く浮かび上がる影。
静かに佇む男性。
生気を無くした少女。
この世の人間とは明らかに異なる姿。
イチハの脳裏にあの時の光景が浮かぶ。
「・・・どう・・し・・て・・・」
白倉達は廊下へゆっくりと歩み出す。
その二人の姿にイチハは扉の外へ出ようとするが、透明な壁がイチハを阻む。
「行ってはダメだ! それ以上行ってはダメだっ! 奴らに取り込まれてしまう」
イチハは透明な壁を必死に叩く。
しかし、二人は振り向くことなく学生会室から離れていく。
「・・・気付いて・・・僕に気付いてっ!!」
二人の存在に気付いた白い影達がゆっくりと二人に近づいていく。
イチハの瞳には二人があの時の自分の姿と重なっていく。
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