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あれから2日が経ち、学生会の3人について少しだけ理解した事がある。
彼らが行く場所行く場所、小さな悲鳴があがり遠回しに見守る女子学生の山。
何かと声をかける男子学生や教師達。
「日下部雪哉、清瀬聖、夕凪朔弥。成績良し、運動神経良し、ルックス・・・良し、
学生会の担任だからって、どれだけ彼らの事を聞かれたことか」
沢村は廊下の窓から外を見ながら溜息をついた。
外には夕焼けに染まった2日前の桜の樹が立っている。
「イチハくんとの波長が合っているから、彼らも同じように学生会に選ばれたって言っていたけど、
あんなにカリスマ性の高い人が3人も集まるか? 普通」
「先生は自分の事を分かっていないみたいですね」
その言葉に沢村は振り向いた。
そこには噂の日下部が佇んでいる。
日下部は窓の外に見える残り少ない桜の花びらを見つめた。
「そろそろタイムリミットだな・・・」
日下部はそう呟くと、沢村の方へ視線を向ける。
「先生。彼女の事が分かりました」
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