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学生会室の中には清瀬、夕凪、イチハも沢村を待っていた。

「桜の木の下にいる彼女はこの人です」

出された文集の中の小さな写真の中に長い黒髪の女子学生がいる。
「守野春奈(モリノハルナ)。 2年生の時に亡くなっている」
「で、彼女が言っていた中谷先輩ってのが、この人」

清瀬が別の文集を差し出す。

「中谷駿二(ナカタニシュンジ)。3年の時に交通事故で亡くなっている。しかも彼女が亡くなった日と同じ日。
 この学校の近くの道路でね」
「じゃあ、彼女も同じ交通事故で亡くなったのか?」

「彼女は自殺だよ。この校舎の屋上から桜のあるあの中庭へ飛び降りた」

「・・・自殺」
その言葉に沢村は口を右手で押さえる。
「2人が亡くなったのは、ちょうど桜の散るこの時期なんです。散っていく桜を見ながら彼女は彼を待ち続け、
 そして・・・。
 きっと彼女が見た最期の景色は自分に向かって散る桜の花びらだった」
日下部は沢村へ視線を向ける。

「あの桜が全て散ってしまう前に、彼女はもう一度姿を現す」

 

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