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「先生、10分遅刻」
イチハに引きずられるように沢村は学生会室の扉を開く。
普段数人しかいない学生会室の丸いテーブルには副会長の清瀬聖、夕凪朔弥を含め十数人の学生達が座り、
その先にある学生会長のテーブルに頬杖をつきながらにっこりと微笑む日下部雪哉の姿があった。
「では、始めようか」
日下部の言葉を合図に夕凪はスッと立ち上がり、夕凪の席の隣にある空席の椅子を引いた。
「先生の席はこちらです。どうぞ」
「・・・あ、はい」
沢村は促されるままに夕凪の隣の席に座る。
夕凪は沢村が座る姿を見届け、視線をテーブルに座る学生達へ移す。
「では、日頃の活動についての報告を伺いたい。そちらから」
その言葉に一人の学生が立ち上がる。
「はい、・・・彼らの活動はかなり活発になってきていると感じます。今年に入ってから放送室の中だけでも
9回一般学生達への接触がありました。今は何とか近づけないようにしていますが、彼らの力も次第に強大に
なっているようで、いつ破られるか分かりません」
「グラウンドとなりの倉庫では一般学生をおびき寄せる行動をとる奴らもいます。まだ力が微弱なため、
学生達に影響はないようですが・・・力が強くなる前に何らか処置をしておいた方がいいでしょう」
沢村は次々とされていく報告に首をかしげる。
「・・・あ、あの。ちょっといいかな・・・この報告って?・・・」
その言葉に清瀬が言葉を返す。
「あれ?先生知らなかったっけ?俺たち学生会の活動」
「学生会活動ぐらい・・・」
「先生や俺たちはどうやって学生会に選考された?」
「・・・それは、イチハくんが・・・」
沢村の言葉に清瀬がにっこりと微笑む。
「ああっ!!!」
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