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「ずいぶん賑やかね」
突然の声に一斉に声がした方へ視線を移す。
「渚っ」
イチハが嬉しそうに抱きついた。
「イチハ、お久しぶり」
沢村はイチハと嬉しそうに微笑む女子学生を不思議そうに見つめ、小さく清瀬に呟く。
「・・・誰?」
「前学生会会長の渚先輩」
「渚先輩、お久しぶりです」
「お久しぶりね、雪哉。それに、聖、朔弥」
渚は沢村を見つめる。
「そして、初めまして。沢村先生。私は3年Aクラス、日暮渚。前学生会会長です」
沢村は渚を見つめた。
落ち着いた物腰
長い黒髪
きっと誰もが目を奪われるであろう凛とした美しさを持つ女性
「あ、あぁ、初めまして、3年生は授業を持ってないから学生達の事をよく分からなくて」
その言葉に渚はにっこりと微笑む。
「沢村先生は先生の授業を受けてない3年生にも大人気です。きっとこの学校で先生の事を知らない生徒
なんていないと思いますよ」
「・・・はぁ」
日下部はにっこりと微笑んでいる渚を見つめる。
「・・・先輩がここへ来るって事は何か手に負えない事でもあったんですか?」
日下部の言葉に渚の表情から優しさが消えた。
そして、日下部が座る会長席へ近づいた。
「日下部会長。少し相談に乗って頂けないかしら」
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