|
「・・・美津留先輩に取り憑いた霊は強力な力で先輩に取り憑いてしまっている」
学生会室へ戻った日下部は考え込むように会長席へと座る。
「早急に対処が必要・・・だな」
その日下部のつぶやきに、イチハがフワリと日下部に近づく。
「あんなに黒く淀んだ霊を排除するには強力な力が必要になるけど、力任せに引きはがしたら、
きっと彼女を傷つけてしまう・・・」
「力任せにするわけにはいかないって事だな」
日下部は机に頬杖をつきながら清瀬の言葉に耳を傾ける。
「渚先輩の情報では、彼女が変貌するのは音楽室へ入りピアノを弾くときだけ。それ以外は普段通り」
「・・・あの霊は生前、音楽に深く関わっていた」
「その辺りから調べてみますか」
「あぁ」
沢村は学生達の言葉を聞きながら、会話の中の気になる事を聞いてみた。
「イチハ、一緒に行ってないのに、なんで霊が黒く淀んでいるって知っているの?」
「視ていたから」
その言葉に沢村は理解出来ず、にっこりと微笑んでいるイチハを見つめた。
「聖の目を少し借りていたからね。ね、聖」
「あぁ。知らなかった? 先生」
「・・・・?! えぇっ!!」
|