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「よくいらっしゃいました」
修道服を身につけた少し年老いた女性はユキを見るなり目を細め微笑んだ。
女性の胸にはロザリオが太陽の光を浴びて優しく輝いている。
「貴方がユキさん・・・ですね?」
女性は神矢の後ろに隠れるようにいたユキを見つめる。
ユキは目深に被っていたニットの帽子を外し、ゆっくりと頷く。
黒い髪がサラサラと揺れた。
「・・・ユキ・・・ユキ・ライシュマン・・・です」
女性はユキの紅い瞳を見つめ、優しくユキを抱きしめた。
「いつか貴方が来てくれる事を祈っていました」
「・・・シスター?」
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