□ scene14 □


神矢は咄嗟に窓の外を見つめる。
白いベンチから風に揺れる草花、そして雑木林。
その雑木林から何かに反射した光が一瞬漏れた。

「あそこかっ!」

神矢はそう叫ぶと部屋から飛び出した。

「神矢っ!!」

ユキも神矢を追う様に部屋の外へ走り出そうとする。

「ユキさん」

ユキはシスターの言葉に足を止めた。
そして、シスターの方を見つめる。
ユキの瞳に映ったシスターの瞳は何かの決意に満ちている。

「・・・シスター?」
「ユキさん。美奈子さんのこと。エドワードさんからどこまで伺っていますか?」

その言葉にユキの紅い瞳が曇る。

「・・・エドワードは何も・・・俺には何も教えてくれなかった」
「・・・そう、ですか」
「ただ、とても優しくて少しだけ弱いヒトだった・・・だけ」
「・・・真実を・・・知りたいですか?」

ユキはその言葉に再び窓辺に向かう。

潮風に揺れる緑の草花
誰もいない白いベンチ
その先は真っ青な空とキラキラ輝く海

波の音を乗せた潮風がユキの黒髪を揺らす。
ユキはゆっくりと頷いた。

シスターは祈りを捧げるように両手を胸の前で合わせ、ゆっくりと話し始めた。

「・・・私の知るすべての事をお話します」

 

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-scene13-

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