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「・・・母親の事なんて、俺は知りたいなんて思わない。俺の家族はエドワードだけだ」
ユキは神矢を振り払うかの様にグランドピアノのある部屋から出ようとする。
しかし、神矢はユキの腕をしっかりと掴んだ。
「じゃあ、あんな記事を見ただけで動揺しているんだ? 真実かどうかも分からない
記事だけを信じるのか?」
「・・・・」
俯いたままのユキに神矢は優しく名前を呟く。
「ユキ」
「・・・行って・・・確かめて・・・あの記事が真実だったら?・・・そうだったら・・・俺は」
「あんな記事からじゃ真実は分からない。分かるはずがない」
その言葉にユキは神矢を見つめる。
ユキの紅い瞳に真剣な神矢の姿が映る。
「神・・矢・・・」
「大丈夫、俺がついている」
ユキは神矢にしっかりと抱きついた。
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