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「こんなメジャーな雑誌にまで書かれている」

ユキは音楽雑誌をソファに体を横たえていた神矢へ渡す。

雑誌を受け取った神矢はゆっくりと書かれている文章を言葉に出した。
「『大人気インディーズバンド、BLUE SPIRIT。解散の真実』・・・か。
 一応、デビュー寸前って言われていたからな」

初ライブから数日後
インディーズ界に衝撃的なニュースが駆けめぐった。

メジャーデビュー寸前と言われていた「BLUE SPIRIT」の突然の解散。


それから数日経過しているが、ミヅキやヒサトからの連絡は一切無い。

「・・・ミヅキ達、大丈夫なのか・・な」

「・・・そのうち連絡来るよ。きっと」
神矢の暗く呟くような小さな言葉に、
ユキは神矢が横たわるソファに寄り掛かるように座りながら呟いた。
「優しいじゃん。ユキ」

「・・・今のは特別」

テーブルの上に置かれている蝋燭の暖かな光にユキの白い肌がオレンジ色に染まる。

神矢の持っていた雑誌がパサリと床に落ちた。

「ユキ・・・・」
神矢はユキを後ろからそっと抱きしめた。
「・・・か、神矢?」

神矢の視線の先にユキの白い首筋が見える。

「・・・ユキ、聞いていいか?」
「・・・・。」
「・・・毎晩部屋に来るユキは、俺の夢の中のユキ?」

その言葉にユキは神矢から離れるように立ち上がった。

「さぁ、知らない。・・・シャワー浴びてくる」

部屋から去っていくユキを見つめながら神矢は頭を抱えるように髪を掴んだ。


「・・・俺、どうかしているぜ」

 

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