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「・・・・・。」
ユキはゆっくりと意識が戻る。
目に飛び込んできたのは、真っ白な天井。
外からは白い布越しに優しい光が差し込んでいる。
「・・・俺、どうしたんだっけ・・・」
ユキは静かに体を起こす。
そして、辺りを見渡した。
「・・・・」
神矢が普段使用していたベッドに寝かされていたユキは、
ベッドへ上半身うつ伏せる様に寝ている神矢の姿を見つけた。
ユキは神矢へ恐る恐る手を延ばし、頬を触る。
ユキの指先に神矢の体温を感じ、安心したように微笑んだ。
「・・・神矢」
次の瞬間、眠っているはずの神矢の手が動き、ユキの手を掴んだ。
「なっ、なんだ、起きてたのか」
「・・・起きてたのか、じゃないだろっ、睡眠不足。精神不安定。疲労。
一緒に同じもん食っているはずなのに栄養不足?。なんだよ、それ。
下手したら入院するところだぞっ」
「・・・ごめん」
神矢は少しだけ安心したように、ユキの髪をそっと撫でる。
「なぁ、ユキ。自分の部屋で眠れないのなら、ここで寝ろ。」
「・・・神矢」
「もし、不安で眠れないようだったら、ちゃんと言えよ。俺が一緒にいてやるから」
「・・・でも」
「でも、じゃない。またぶっ倒れるまで寝ないつもりか?」
「神矢、病人には優しく」
突然の言葉に神矢とユキは部屋の扉の方へ振り向いた。
そこには、ミヅキとヒサトがにっこりと微笑んでいる。
「・・・ミヅキ、ヒサト?」
「あぁ、悪い。俺が勝手に呼んだんだ。・・・・マズかったか?」
「・・・いいけど。でもどうして?」
不思議そうに見つめるユキにミヅキは優しく微笑んだ。
「昨日、神矢から突然電話があってね」
「そうそう、『ユキが倒れた〜っ!』って半ベソかきながらミヅキに電話してきたんだぜ」
そのヒサトの言葉に神矢は恥ずかしそうに顔を赤く染めながら応える。
「半ベソなんてかいてないっ! ち、ちょっと慌てただけだっ」
神矢の慌てた顔をユキは驚いたように見つめていたが、やがて笑みを浮かべる。
その姿を見て、安心した様に神矢は笑みを浮かべた。
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