|
数ヶ月後。
『ピロピロピロピロピロピロ・・・』
携帯電話の機械的な呼び出し音が鳴り響く。
真っ白なベッドに熟睡しているTシャツ姿の二人。
二人は同じベッドの中にお互いを抱き寄せるように眠っている。
「・・・神矢、携帯」
「・・・ん・・お前出ろよ・・・」
『ピロピロピロピロピロピロ・・・』
「・・・神矢、出て」
「・・・・。」
『ピロピロピロピロピロピロ・・・』
「・・・神矢ぁ」
「あぁ〜、分かったよっ!」
神矢はそのままの勢いで携帯に向かって叫んだ。
「こんな時間に電話してくるんじゃねぇっ! 何時だと思っているんだよっ」
『・・・・もう、9時だよ。いい加減起きたら?』
「あ、ミヅキ? お前よく起きてられるな。
・・・オールナイト終わって寝たのさっきじゃん」
ミヅキの電話越しに大きなあくびをしている神矢の声が聞こえる。
『さっき、レコード会社から電話があったんだよ。
神矢達の携帯がコール中に切られるからって、こっちにかかってきた』
「あぁ、悪い。熟睡中、たぶん、ユキが切った」
『・・・二人の唯一の連絡手段なんだから、ちゃんと出てくれないと』
「ごめんごめん。ユキにも言っておくよ。それでレコード会社からの連絡って?」
その言葉にミヅキの口元に笑みが浮かぶ。
『・・・決まったよ。僕たちのデビュー』
|