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1時間、、、2時間。
グランドピアノの部屋から見える世界は暗く、そして白い。
雪は夜の暗闇にも白く、いつまでも降り続く。
「スープ・・・部屋に持っていこう」
湯気の立つスープをトレイに乗せ、階段を上る。
部屋の前で立ち止まり、扉に小さくノックする。
「エド?・・・起きてる?」
「スープ作ってきたんだけど・・・飲めそう?」
「・・・エド、開けるよ」
扉をそっと開く。
白色が好きなエドワードの部屋。
庭が綺麗に見渡せる窓の下に白いベッドに横たわる男性。
「・・・・エド?」
窓には全てを覆い隠す程、激しく降り続く雪。
雪の灯りが男性の顔を白く浮かび上がらせる。
白く、白く。
心の中に何か嫌なモノが広がっていく。
沸き上がる不安。
『カッランッッ!!』
トレイの落ちた音が部屋に響き渡る。
恐る恐る眠り続ける男性へ近づく。
「エド!」
頬に手を延ばす。
「・・・・・・っ」
氷のように冷たい。
「・・・ウソ・・・ねぇ。ウソって言ってよ」
白く生気のない顔。
「・・・エド、お願い」
もう、優しく微笑んでくれる事は無い。
もう、自分に微笑みかけてくれる人は誰もいない。
「誰・・・か・・お願い・・・」
雪は白く降り続く。
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