|
最後のジャガイモを剥き終わったユキは窓の外を見つめる。
窓の外には相変わらず色づいた葉が舞い降りている。
・・・・・ポロン
ユキは流れ続ける優しい音楽に誘われるように歩き出した。
キッチンを出て長く続く廊下を歩く。
大きな窓のある庭がよく見える部屋。
いつも優しい笑みを浮かべてくれる彼がいるグランドピアノのある部屋へ。
開いたままの部屋のドアからそっと彼を見つめる。
グランドピアノの少し幅のある椅子に座り、何も書かれていない5線の紙に音符を書いている
神矢の姿があった。
その姿に一瞬優しく微笑むエドワードの姿が重なる。
「・・・・」
「・・・ユキ?」
神矢はドアの先に立つユキの姿を見つけ、にっこりと微笑んだ。
|