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「本日、神の刻「聖風宮」にて聖国王からのお言葉がある」
イオスから帰り、キャラル・スルーの宿屋で一泊した次の日の早朝、青い服に身を包んだ聖風宮からの使いの男は事務的な言葉を続けた。
「これが宮殿へ入るための許可書だ。これを持ち、神の刻までに必ず参られよ」
キャラル・スルーの聖国人が持つ瞳。空のような青い瞳と茶色の髪を持つ男は、綺羅にその許可書を手渡すと、一礼し何も言わずに去って行った。
「聖国王が 私達に何の言葉を掛けられるのでしょうか?」
綺羅は通行許可書を見つめながら呟く。
それを横目で身ながら、伏見は金色の髪を掻き上げた。
「別に悪いことは何もしていない・・・と思う・・・まぁ、行って直接話を聞くのが良いと思う」
伏見は話を続けながら、ゆっくりと伸びをする。
「神の刻なら、もう少し寝れそうだ」
伏見はそのまま部屋の奥へ帰っていった。
「何も無ければ良いが・・・」
螺夜は窓の縁に寄りかかり腕を組んだ。
綺羅は紫の瞳を細め、にっこりと微笑んだ。
「キャラル・スルーの国王でしたら知っています。大丈夫でしょう」
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