□ 法の塔1 □


ユラン平原を南下し、サエル湖に面した魔術師の塔といわれる法の塔が見えたのは、陽も傾き掛けた夕暮れだった。
「・・・あれが・・・法の塔・・・魔術師達や法術師が学ぶ塔か・・・」
小高い丘から見下ろすように見えた法の塔は、夕暮れのために黒く長いシルエットを造っている。
綺羅達は低い太陽の光で肌を朱色へ変えながら、じっと法の塔を見つめていた。

法の塔は螺旋状の塔を中心に、周囲四つの一回り小さな塔に囲まれている。
平地に建つその姿は、一国の城の様にも見え、人々はその法の塔を法国とも呼んでいた。
綺羅はにっこりと紫の瞳を細め法の塔を指差す。
「中心にある塔が本来呼ばれている法の塔です。あの螺旋状の塔は、東の「魔術師の塔」と 西の「法術師の塔」その二つの塔が重なり合い形成しています。周囲四つの塔は、「占術師の塔」「薬師の塔」「召喚師の塔」 そして魔法剣士の塔と言われ、人々が学んでいます。私の師(グル)は魔術師の塔の最上階におられるでしょう」 綺羅達は再び法の塔へ向かい歩き出した。

 

-法の塔2-

-聖風宮3-

-back-