□ scene10 □


「・・・・・。」

ソフィアはゆっくりと瞳を開く。
目に映るものは、見慣れた天井と家具。
そして、心配そうに見つめる父親の姿。

「ソフィア、良かった」

グラハムは嬉しそうに微笑む。

「・・・私」
「ブランさん達が森に倒れているソフィアを見つけ、ここまで運んできてくれたんだよ」
「・・・・そ・・う」

ソフィアの脳裏に白亜の建物の前の二人の姿が通り過ぎる。
木々の優しい零れ日の下、白と黒の対照的な天使たちが楽しそうに囁き合っている姿。

「・・・父上」

ソフィアはグラハムを見つめる。
そして、ゆっくりと目を伏せた。

「体が動くようになったら彼らに礼を言いに行きます」

 

-scene11-

-scene9-

-back-