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ミカエル達はグラハムとの夕食後、部屋へ戻っていた。
ソフィアは起き上がる事は出来るようになったが、食事は摂らず部屋から外へ出てくることは無かった。

「・・・来たようですね」

ミカエルは小さく呟き、腰を掛けていたベッドからすっと立ち上がり窓を開く。
そこへ黒と白の美しい二羽の鳥が長い尾を靡かせながらフワリと部屋の中へ舞い降りた。
次の瞬間、黒と白の鳥たちから光が溢れ出す。

「皆、案じております。・・・ミカエル殿、サタン殿」

薄れた光の中から、二人の男性が姿を現した。

強い黄金の髪を持つ白い翼の天使。
漆黒の髪、鋭く尖った角を持つ黒い翼の悪魔。

「メタトロン 、あの子供は無事でした?」

ミカエルの言葉にメタトロン と呼ばれた天使は氷の様な冷たく青い瞳を細める。

「えぇ、怪我も無く無事です」
「そう、良かった」
ミカエルは安心したように微笑んだ。

メタトロンの隣にいた悪魔が落ち着いた声でゆっくりと言葉を口にした。

「空間は安定期に入りました。ミカエル殿、サタン殿・・・迎えに参りました」

 

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