|
ソフィアはゆっくりと瞳を開く。
そこは月明かりに照らされ、青白く映る自分の部屋だった。
グラハムが手を握り心配そうに見つめている。
「・・・ソフィア。気がついたね」
「・・・父上?・・・私、何故?」
「・・・覚えていないのかい? 倒れていたんだよ」
ソフィアは何かを思い出したようにベッドから起きあがる。
「あの二人は?」
「・・・二人? あぁ、エドさん達だね。先ほど迎えが来て帰っていったよ」
「エド・・?・・・・そう」
「ソフィアに別れの挨拶が出来ず大変残念がっていた」
ソフィアはグラハムの言葉を耳にしながら、窓に映る満月を見つめた。
一瞬、対照的な二人の姿が浮かぶ。
「・・・あれは・・・夢?」
|