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「・・・初めてあの病が来たのは私が生まれたばかりの時だった」
「病・・・ですか?」
ミカエルはソフィアの言葉にゆっくりと立ち上がる。
「私を生んでくれた母上がその病にかかり・・・父上は病に戦うために医学にのめり込んだ。
屋敷を改造して医院を開き、それを見ていた兄上も同じ道を進むはずだったのに・・・
・・・数年前、母上と同じ病で・・・」
ソフィアは悔しそうに唇を噛みしめる。
「・・・あの病、悪魔の病さえなければ」
「・・・悪魔の病?」
「病は町中に広がり、多くの人たちが亡くなっている。町の皆も言っている。これは悪魔の仕業だと、
悪魔が魂を奪っていった」
その言葉にミカエルはサタンの言葉を思い出した。
「・・・・死の匂い」
「祈っても祈っても神は私の願いに耳を傾けてくれなかった。・・・天使さえ。だからここの場所は
二人のために祈る。魂に安らぎを与えられるように」
「・・・ソフィア・・・さん」
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