美味しくって、 面白っ! 食べ物の話(2)


07/10/29  鬼無里(きなさ) そば No.343

「そば祭り」が開かれましたと云う記事が新聞に載る季節になりましたね。
私の家から見える中央、南アルプスも、うっすら雪化粧。朝晩はストーブも。

そんな季節、所用で、長野市に行くことになりました。普通は、高速道か、犀川沿いの国道19号線を利用して、長野市入りするのですが、今回は、豊科ICより、安曇野、大町、小川村、鬼無里 経由で長野市へ。(2時間ほど余分にかかる行程)

理由は、いたって簡単、「北アルプス山麓の紅葉」を見たい!、「鬼無里のソバ」を食べたい!からです。。。
途中の小川村から鬼無里にかけて、眼下には、茅葺屋根を赤や青のトタンで覆った民家が、遠くには北アルプスの山並みが望まれ、天空を車で走る如くのドライブとなりました。(左の写真)

目的の「鬼無里そば」は、鬼無里地区の中心部にある『そば処鬼無里』で。。。
地元のお母さん方が、心を込めて打たれた『鬼無里産十割そば』、美味しく頂きました。
また、お隣の『いろは堂』で、具たくさんの『おやき』を買い求め、しい「遠回りの旅」となりました。(車のすれ違いが困難な個所が所々にあり、ちょつと疲れましたが・・・)

鬼無里そば・・・江戸時代、鬼無里村のソバは松代藩へ献上された「高須辺(こうすべ)」のそばが元。
戸隠山麓の高須辺は、標高1.000メートル、夏でも冷涼、そばの成長期に霧が発生しやすい気候風土で、味が良く、香の強いそばです。俗に「霧下」と呼ばれいて、その粗挽きそばは、野性味あふれ、独特の風味を持った素朴な故郷の味です。(お店の案内文より)


『そば処鬼無里』 で食べた 天もり十割そば・・・1260円也
アツアツの天ぷらは、最高でした!
特に、カボチャの天ぷらが美味しかった。

『そば処鬼無里』
鬼無里周辺は、自転車やバイクの人気ツーリングコースとなっているためか、県外からの来店客も多く、時間に余裕を持って来られたほうが良いかも。


07/9/27  お蕎麦屋さんで「電撃殺虫ラケット」 開田高原 No.338

今年は蚊の発生が多いようですね。
畑で草取りをしていますと、毎度、5〜6ヶ所は刺され、もう、痒くてたまりません。
もちろん、蚊に、良いように刺されていても  かないませんので、「虫よけ スキンガード」を肌の露出部分に吹きつけ草取りをするのですが、最近は、シャツやズボンの上からも刺されるのです。 これはもう、尋常ではありません。

昔は蚊も、一応、「ブーン」と云う前触れの後、刺しに来たものです。
所が、最近の蚊は、音もなく、襲ってくるのです。(礼儀を知らない・・) どうも、日本古来の蚊とは、種類が違うようです。(南方外来種か・・) これも、地球温暖化の影響なのでしょうか。

先日、蕎麦を食べに、開田高原の【そば処まつば】に行ったおり、面白いものを見つけました。 ちょうど、お蕎麦が出来上がるのを待っていた時の事です。
一匹の大きな「アブ」が、どこからかお店に侵入し、私たちの席の上でブンブンと羽音を立てて飛び回るではありませんか。大きなアブで、刺されたら失神ものです。。。
家の奥さんは、アブが大嫌いで、客席より避難しておりましたら、お店の方が、何やら、テニスラケットのようなものを持ってこられ、一振りで、アブを退治されました。(上の絵のようなラケットで・・)
このハプニングに、お客さんは、大盛り上がり・・・

アブ退治に使われたのは、「電撃殺虫ラケット」と云うものでした。。。
電池で高圧電流を流し、接触した虫を気絶させ、退治すると云う仕掛けのようです。(感電死?)
人間には害がないとのことなので、殺虫剤が使えない食堂にはピッタリ商品です。
開田高原で出会った虫撃退用品、草取り作業向けにもあったら良いですよね。 
近頃のように、草取りのたびに、蚊に刺されていては、貧血になってしまいますから・・


開田高原【そば処 まつば】の お蕎麦
ツルツル感があり、喉ごしが良い。。。

そば処 まつば】 さん付近にて
稲ハザが面白い。


07/8/3  蕎麦以外のことで楽しませてくれるお店 伊那市 No.330

伊那市の山沿いの集落「内の萱」に、一軒のお蕎麦屋さんがあります。
このお店、もしも、案内看板がなかったら、ただの、古い民家なのか、判断つきかねる造りなのです。

古色蒼然(こしょくそうぜん)たる農家(?)の大広間に、座卓を幾つか並べ、「どうぞ〜、お上がり下さ〜い・・」と云った感じです。

山形村の唐沢や、塩尻市の小曽部でも、こんなお蕎麦屋さんありました。
まさに、‘私好みの’懐かしさ溢れる お蕎麦屋さんです。

注文したお蕎麦が出て来る間、部屋から、「ボーっ」と、外の風景を眺めておりますと、草むらで、得体の知れない物体を発見。。。
何か、壊れた造作物が放置されたままなのでしょうか?。
どうも、それとも違うようです。 置き場所も、計算されたものを感じるのです。
気になり、「あれ、何ですか?」と、お店のおかみさんにお伺い致しますと、
「主人の友達が置いていった、オブジェなんですよ!・・」との事と。
「なるほど、オブジェか!・・・ それつて、野外彫刻のこと?・・・」。

店周辺は、草ボウボウで、野趣に富み過ぎるきらいもありますが、オブジェ、この風景に良くマッチしています。
ミンミンと鳴くセミの声を聞きながら、大の字になつて、昼寝をしてみたい!!!
(それにしても緑がむせかえる。。。)
蕎麦以外のことで、こんなに想像を豊かにしてくれるお蕎麦屋さんって、そんなには、ないかも。。。
所で、肝心の蕎麦のお味は?  
太めの行者蕎麦(十割蕎麦)。 薬味の‘焼き味噌’と‘辛味大根’が美味でした。。。
そうそう、このお店の名は、梅庵さんです。。。


07/6/9  「和菓子」と「お酒」を求めて『台ヶ原宿』へ (北杜市) No.322

山梨県北杜市の旧甲州街道に、江戸時代 宿場町として栄えた『台ヶ原』と云う町があります。
「日本の道百選」にも指定され、今でも、往時の繁栄をしのばせる古い町並みが残されています。

まあ、こう書き出しますと、 「古い宿場町 台ヶ原の歴史に触れるために、遠路、甲州まで?」とか、 「良いご趣味をお持ちですよね!」とか、思われるかもしれません。(誰も思わない・・)
私は、その昔、上杉謙信との戦いのため、武田信玄も通ったであろう、街道の歴史に想いを馳せるため、『台ヶ原宿』に来たのではありません。
目的の一番は、「和菓子」と「お酒」を求めに来たのです。

先日、NHK人気テレビ番組『街道てくてく旅 甲州街道完全踏破』が、『台ヶ原』の宿場町より中継されました。
その折、“旅人”勅使川原郁恵さん(元五輪代表選手)が立ち寄った老舗の「和菓子」が、とても美味しそうだつたのです。。 また、同じく中継された酒造メーカーの「お酒」も、どんなお味がするのか、チョツト気になったのです。
と云うことで、やくやく甲州『台ヶ原宿』へ、「和菓子」と「お酒」の買いだしドライブに訪れたのです。
テレビで放映された老舗の「和菓子」屋さんのお話では、「見たよ、見たよ!!」とテレビに影響され、私たちのように、県外から訪れるお客さんも多いとの事。。。
“ミーハー”は何処にもいるものだ・・・。
★上の写真。酒は「七賢」菓子は「金精軒」(台ヶ原宿)

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