タロット占い講座


[ 第10回 ]

カードをめくる際の心構え

下記のようなご質問のメールをいただきましたのでご紹介いたします。

第9回の講座にもあるように、カ−ドを見る人により受けるイメ−ジが違ってきますよね。これは、カ−ドを見るときの心情によって、とても左右されると思うのです。カ−ドの正位置と逆位置を重要視しないよう心掛けているのですが、自分がハッピ−な気分で希望に満ち満ちている時と、不安でしょうがなく、猜疑心などに打ちひしがれている時とでは、どちらの場合においても、解釈を誤ってとり違えてしまうおそれがあるのではないかと言うことをお聞きしたいのです。

暗い気持がもっと暗くなって行動に出る勇気を失ってしてしまうとか・・。また現状に甘んじてカ−ドからの大事なメッセ−ジを見落とすとか・・。先入観や、自分の考え方(方針)に捕らわれないようにと、客観的なサイドに立ったつもりで気持ちを落ち着かせようとすると、神経が集中できにくかったりもします。

占う対象(内容)に対して気持が不安定な時に占いをする際の心構えというか、気持の持って行き方をアドバイスしていただけたらうれしいのですが。

タロット占いは人の心の変化を読み取ることがとても大切な占いです。人の心とカードに描かれたシンボルとがシンクロすることで、それまで見えなかったものが見えて来ます。どんなに不安に満ちていても、めくられたカードが希望にあふれたものであれば、忘れかけていた心の奥にある希望を思い出す事ができるかもしれません。

正しい占い結果を得るために心を落ち着けることも良いことですが、カードをめくることで心を落ち着けることにもなります。恐れずに、まず1枚のカードをめくることにしましょう。

未知の扉を開く勇気。

それが、占いをする際に必要とされる唯一の準備かもしれません。

自分の気持ちに素直になればいいのです。アポロのタロット占いでは正位置や逆位置を重要視しないとはいえ、カードをめくったときに正位置のときには良い印象を持ち、逆位置の時には悪い印象を持ったとすれば、それをそのまま解釈していいのです。カードをめくったときの喜びや、恐怖といった、感動を素直に受け止めましょう。

当然その時の自分の感情が大きく反映されることでしょう。それは、自分の心をストレートにカードが示したことになるのですから、少しも間違っていることではありません。

また、自分では思ってもみなかった意外な結果を示すカードが出ることもあるでしょう。その時の「なぜ?」という猜疑心や驚きもまた、心の中にある真実の一面を映し出した結果です。それは、あなたに必要とされているものであるにもかかわらず、目を背けているものだったりします。

そうして、カードをめくりながら自分の心と対話を続けるうちに、悩みや不安が少しずつ消え去り、心の緊張もほぐれてくると思います。

解釈を取り違えることはまずありえません。あなたが見たまま、感じたままが、もっとも正しい解釈となります。

そこで一つ疑問が残ることでしょう。自分のためにカードをめくるならそれでいいが、他人のためにカードをめくる場合はどうなるのだろうかと。確かにその場合には、占い師の感情が入り込む事はできるだけ避けた方が良いでしょう。そのためには、カードをめくる前に、よく相談者の話を聞き、自分と相談者との接点を見つけたり、相談者の立場に立って問題に取り組むと良いでしょう。もっとも、この場合にも、完全に自分の感情を切り捨ててしまうよりは、人間らしく、心を通わせたコミュニケーションをとりながらカードをめくる方が、タロットはより自然な回答を我々に与えてくれるでしょう。

さて、最後に、占いをする前に気持ちを落ち着かせるためのテクニックをお話しておきましょう。本当は、これがご質問の中で一番知りたかったことかもしれませんが、参考程度に覚えておいていただければいいとおもいます。

自分の心と対話するためには、どんな時でも気軽にカードをめくることを日常の生活の中に溶け込ませて行くと良いでしょう。しかし、はっきりとした目的を持って占う場合には、それなりの心構えと、環境の整備があったほうがいいとおもいます。神聖な「占いをするための場」を設けるのです。そうすることで、日常を切り離し、余計な雑念や感情にとらわれにくくなります。

まず、最低限必要な準備として、カードをめくるためのテーブルと、自分の座る場所の確保。普段使っている机や食卓でもかまいませんが、占いをするためにきちんと片づけてください。できれば、占い専用にいつもと違うテーブルクロスなどをかけると良いでしょう。

より神聖な場の雰囲気を増すために、ろうそくに火をともし、インセンス(お香)を炊くと良いでしょう。ろうそくの炎を見つめたり、インセンスの煙や香をかぐことで、精神状態を日常のものから占いができる状態へと切りかえるスイッチになります。部屋の照明は暗めのほうが潜在意識の働きを強めることができます。雑音はできるだけ遮断しましょう。

この程度であれば、それほど難しくないので、誰にでも簡単にできるでしょう。これで環境の整備は十分です。この神聖な場に入り込むだけで、占いに適した精神状態(一種のトランス状態)になり、あなたには不思議なパワーが宿り始めます。

また、心の準備として、何を占うかということだけははっきりさせておきましょう。あいまいな態度で占えば、結果に惑わされて、よけいに混乱してしまうことでしょう。あとは、それほどおおげさに構えず、その場の雰囲気に身を任せてみましょう。その場の雰囲気とカードが、あなたをその時にもっともふさわしい精神状態に導いてくれるはずです。どうしても落ち着かない場合は、目をつぶって、10分間くらい静かに深い呼吸を続けながら冥想をすると良いでしょう。

占いが終わった後は、必ず、元の日常に戻るために、その神聖な場も元の状態に戻さなければなりません。いつも通りの机、いつも通りの食卓に戻しましょう。占い専用に特別なスペースを設けてある場合は、占いが終わったら必ずそこから出て、普段は入らないようにしてください。気持ちも、しっかりと元の日常に戻しましょう。この最後の切り替えをしっかりしておくことはとても重要なので、絶対に忘れないでください。雰囲気にはまりやすい人は、日常生活に悪影響を及ぼすので、気を付けましょう。

いざ真剣に占いをしようと思うとちょっと怖い面もありますが、ふだんからカードに慣れ親しむだけなら、何も怖いことはありません。仲の良い友達と付き合うような感覚で気軽にカードをめくりましょう。


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