[ 第17回 ]
これまで紹介した展開法では、1つの問題を深く掘り下げたり、時間的な経過を見たり、二者択一をしてみたりしました。ところで、恋愛などを占う時に、「相性」などというものがとても気になりますよね。相性を占う展開法はないでしょうか。あまりタロットの解説書でも見かけないのですが、必要に迫られたので自分で作ってみました。とりあえず、名前は未定なので、「恋の相性占い(仮称)」ということにしておきます。
カードを良くシャッフルし、上から1枚ずつめくって、左、右という順番で、上から下へ合計3段めくります。その後、さらに、左右のカードの間に1枚ずつ、表を伏せて3枚のカードを置きます。合計9枚のカードを使用することになります。
最後の3枚は後から置いてもかまいません。必要が無い場合はめくらずに伏せたままでも良いと思います。
左側の3枚が相談者を示し、右側の3枚が相性を見たい相手を示します。中央の3枚は2者を結び付けるヒントを示します。
上段は「頭」を示します。お互いを目で見た印象や、現在どのような関係にあるか、どのように意識しているかといったことを見ます。
中段は「心」を示します。その人の本来の性質や、どのようなタイプの相手を好むのかといったことを判断します。相性の核となる部分です。
下段は「体」を示します。簡単に言えば、セックスの相性です。恋愛や結婚は、他が良くてもセックスの相性が悪いとうまく行かない場合もあります。軽く見ずに、他と同等のレベルで扱いたい問題です。
左右それぞれのカードを見比べて相性の善し悪しを判断するのですが、ただ見比べただけでは判断に困る場合もあるので、そんな時は、中央のカードを参考にします。このカードは、左右2枚のカードの相性を見るヒントでもあり、どうすればその2枚を結び付けることができるかというアドバイスでもあります。
相性を見る時のヒントとして、2枚のカードが似ている性質を持っていれば、単純に「良い」と判断してもいいですし、逆に、正反対の性質であっても、お互いの不足を補うということで、これもまた「良い」と判断する場合もあるでしょう。実際、何を「良い」とするのか、何を「悪い」とするのかは占い師の知識や経験に基づいた判断と、カードを見た時の直感によります。「塔」のような悪カードが出ているから相性も悪いとは、単純に決め付けられないと思います。
言うまでもなく、「相性」です。今回の場合は、結婚や恋愛などに限定した解釈をしていますが、友人や、仕事上のパートナー、企業同士や、物と物といった相性の判断にも使えます。応用的に「頭」「心」「体」の解釈を「現状」「方針・願望」「物質・金銭」などと、臨機応変に対応させてみてください。
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