タロット占い講座


[ 第16回 ]

ホースシュー・スプレッド

今回ご紹介する展開法は「ホースシュー・スプレッド (Horseshoe Spread)」です。日本語で「馬蹄形展開法」です。二者択一の問題を占うのに適した展開法です。馬蹄ばていというのは馬のひづめに打ち付けるU字型の金具(蹄鉄)です。昔から、西洋では魔よけのアイテムとして用いられることもあったようで、そのイメージから占いに取り入れられたりもしたのでしょう。

展開法

質問内容を良くイメージしながらシャッフルし、まとめたカードの一番上から1枚ずつめくり、左から右へ、下から上へという順番で6枚のカードを馬蹄形(U字型)に並べます。

ホースシュー・スプレッド (Horseshoe Spread)の展開図

解釈のしかた

左側の3枚が2つの選択肢のうちの一方を示し、右側の3枚がもう一方の選択肢を示します。縦に並べた「スリーカードリーディング」として解釈し、下から順番に「過去」「現在」「未来」を示します。

3枚のカードの解釈は占う内容に応じて変えてもかまいません。例えば、下段が「近い未来」、中段が「障害・問題点」、上段が「結末」という解釈の仕方もできます。

カードをめくる前に、どちらがどの選択肢を示すのか、3枚のカードの解釈の仕方はどうするのかを決めておいてください。

それぞれの結果を比較して、どちらを選ぶべきかを判断します。

どのような内容を占うのに適しているか

二者択一の問題を占う代表的な展開法です。2つの選択肢があって、どちらを選べば良いのか迷っている時に使ってみてください。

このような選択問題の場合、展開法にこだわらずに、ワンカードスプレッドや、スリーカードリーディングでそれぞれの選択肢についてカードをめくり判断するという手法を用いてもいいのですが、マジックアイテムとしての馬蹄をイメージすることで占いに神秘的な演出をすることができます。その昔、馬車などで移動する生活をしていたジプシーの占い師たちは、旅の途中、二股の分かれ道で迷った時などにこの展開法を使って占っていたのかもしれません。

タロット占いの展開法は単に実用的だというだけでなく、それぞれの形に与えられたイメージなども楽しみながら占うと良いと思います。


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