[ 第31回 ]
悪魔をみても怖いイメージがわかないのです。
もともと「XV 悪魔 (The Devil)」のカードは、恐ろしさを表現する形では描かれていませんでした。滑稽さが強調された絵だったわけで、今で言う風刺画に近いものだったのではないでしょうか。伝統的なタロットにおける悪魔のカードを、その名前からくる偏見を押しのけて、素直にその絵のみを見たときには、ほとんどの人が怖いとは思わないでしょう。恐ろしいというイメージをくわえて描くようになったのは、現代になってからではないでしょうか。ウェイト版の悪魔でさえ、見方によっては、恐いというより、笑ってしまうようなところもあります。
「悪魔」を、その名前だけでイメージを決め付けてしまうのは、自由な発想を抑制することになりかねないので、気をつけなければなりませんね。
タロットに関する学習や質問は
サブスク占い
をご利用ください
© 1997 アポロのタロット占い