タロット占い講座


[ 第24回 ]

パラレルワールド理論

パラレルワールド理論というのをご存知でしょうか。パラレルワールドとは、私たちの住むこの世界と並行して存在する異次元の世界のことです。私もそれほど詳しくはないのですが、以前どこかで読んだものをメモしてあったので、少しわかりやすく書き直して転載してみます。

あらゆる現象は人が観察することによって収束され、実体化する。観察する前には様々な可能性があり、その全てにおいて、収束され、実体化する他の世界も同時に存在すると考えられ、それらをパラレルワールドと呼ぶ。さらに、観察者自身は、観察した時点で、その現象に収束されることになる。

この説明だけでは何のことだかわからない人も多いかと思いますが、例えば二股に分かれた道に遭遇したときに、右へ行くか左へ行くかという選択を上の説明で言う「観察」に置き換えて考えてみましょう。もしあなたが右の道を選択して進んだ(観察した)としたら、その世界では左側の道にはあなたは存在しないはずです。しかし、あなたが右の道を選ぶ前には左の道を選ぶ可能性もあったわけで、つまり、あなたが右の道を選んだときには、同時にあなたが左の道を進んだ世界も存在すると考えられるというわけです。

確かに、同じ世界に自分が2人同時に存在することはありえないのですが、パラレルワールドとしての違う世界になら存在しうるというわけです。2人どころか可能性は無限にあるわけですから、無数の自分がそれぞれの世界に存在するということになりますね。今ここにいる自分は、あらゆる選択(観察)の結果の一つとして、たまたま収束され実体化したこの世界にいるだけのことです。

ちょっと難しい話でしたが、これはあらゆる占いにとって非常に重要な理論だと思っています。占いがもたらすものというのは、まさにこの理論でいうところの「観察」だからです。

例えば未来を占うとしましょう。未来は本来は知ることができないものですから、人は未来を「観察」することなく目の前にあるものをそのまま受け入れながら生きていくわけですが、その結果たどり着く先もやはり収束され実体化された世界であることには変わりありません。

ところが、もし占いによって未来を観察してしまったとしたら、人はその観察した別の世界へと収束されてゆきます。観察する前と後では同じ世界に収束されるということはないと思います。つまり、占うたびにその人の未来は次々と変わってしまうのです。(占いすぎるのは危険だというのも、そう考えれば何となく納得できるのではないでしょうか。)

占いが「当たる」と思うことがあるのは、それが「観察」という行為であるからという事も言えます。占いによって示された未来に、人は自ら収束されてゆくからです。つまり、実際には占い師が未来を予言したわけではなく、占ったことによって占いが当たってしまうのです。

占いが人の運命に影響する力は非常に大きいといえます。たとえ占い師が嘘を言っていたとしても、相談者がその言葉を受け止めた時点で、その人は占い師が示した世界へと収束されてしまうのです。当たるといわれる占い師というのは、実は優れたマインドコントロールの能力を持っているということなのかもしれません。

パラレルワールドに無数の自分が存在する。ちょっと、想像してみてください。

タロットカード: II 女司祭長

サイコタロットメソッドによりタロットカードを1枚選びました。

II 女司祭長

彼女の背後に並び立つ2本の柱は、まさにパラレルワールド(並行世界)の象徴のようにも見えます。柱の間には刺繍が施された幕がかかっています。その幕の向こうに隠されたものは……。それを「観察」するかどうかで運命が決まります。

占いとは、その幕の向こう側を覗き見る行為なのです。

参考リンク

パラレルワールド(Wikipedia)

パラレルワールドとは(コトバンク)


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