タロット占い講座


[ 第45回 ]

十二支とタロットカード

暦法で用いられる十二支は私たち日本人にもなじみが深く、年賀状などにはその年の十二支の動物をモチーフにしたイラストを描いたりしますね。自分が生まれた年の十二支くらいは大抵の人が言えると思います。生まれ年の十二支でその人の性格を占ったりすることもあるようですね。子年生まれはずるがしこいとか、丑年生まれはのんびりしているとか……。

この十二支をタロットカードで表すならば、どのような対応になるのか考えてみました。詳細は後述しますが、とりあえず、十二支とタロットカードの対応を表にまとめると以下のようになります。

十二支 タロットカード
(鼠) ⅩⅤ 悪魔
(牛) ⅩⅦ 
(虎) ⅩⅧ 
(兎) Ⅳ 皇帝
(龍) Ⅴ 法王
(蛇) Ⅵ 恋人
(馬) Ⅶ 戦車
(羊) Ⅷ 
(猿) Ⅸ 隠者
(鶏) ⅩⅠ 正義
(犬) ⅩⅢ 死神
(猪) ⅩⅣ 節制

解説

タロットカードとの対応を考える前に、まずは西洋占星術のホロスコープとの対応で考えてみます。ホロスコープも十二支と同じ 12 の星座宮(黄道十二宮=ゾディアック)に分かれているので、一対一で対応させることができます。

十二支はその名のとおり 12 年で一回りするわけですが、これは古代中国の歳星紀年法に由来します。歳星というのは惑星の木星のことで、木星も約 12 年で天球を 1 周して元の場所に戻ってきます。つまり、木星は 1 つの星座宮を丸 1 年かけて通過するわけです。

そこで、木星のホロスコープ上の位置を調べれば、1 年毎に対応する星座宮が判明します。

たとえば、木星は 20071219 日ごろに山羊座に入り、それからほぼ 1 年かけて山羊座を通過し、200916 日ごろに水瓶座へ移動します。つまり、木星は 2008 年の間は最初から最後まで山羊座に入っていたということになります。2008 年は山羊座の年であったといえるでしょう。このようにして調べてゆくと、ここ十数年の間は十二支と星座宮(12 星座)との対応は以下のようになります。

十二支 星座宮(12星座)
(鼠) 磨羯宮(山羊座)
(牛) 宝瓶宮(水瓶座)
(虎) 双魚宮(魚座)
(兎) 白羊宮(牡羊座)
(龍) 金牛宮(牡牛座)
(蛇) 双子宮(双子座)
(馬) 巨蟹宮(蟹座)
(羊) 獅子宮(獅子座)
(猿) 処女宮(乙女座)
(鶏) 天秤宮(天秤座)
(犬) 天蝎宮(蠍座)
(猪) 人馬宮(射手座)

次に、星座宮とタロットカード(大アルカナ)の対応を調べます。この対応は「占星学とタロット(1) - 大アルカナ」で解説している通りです。たとえば、子年に対応している磨羯宮(山羊座)はタロットカードの「ⅩⅤ 悪魔」に対応しています。ということは、子年に対応するタロットカードは「ⅩⅤ 悪魔」ということになるわけです。このようにしてすべての十二支とタロットカードの対応を調べると最初に示した表が出来上がります。

まとめ

この十二支とタロットカードの対応はそれほど厳密なものではなく、ホロスコープと照らし合わせてみたらたまたまこうなったというだけのものにすぎません。十二支がこれだからタロットカードはこれだと決め付けるようなものではありませんが、一応木星の周期には一致しているので、その人の人物像をつかむ手がかりの一つにはなるでしょう。

ここで導かれるタロットカードは、その一年を象徴する(占う)カードになります。「ⅩⅤ 悪魔」の年だった子年の 2008 年は割と暗いニュースの多かった一年という印象がありましたが、丑年の 2009 年は「ⅩⅦ 星」なので希望が持てそうだ……とか、そんな感じで占うこともできます。

実際の占いの現場での実用性はそれほど高くはないかもしれませんが、あまり難しく考えず、話のネタ程度に覚えておくと面白いと思います。

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十二支のことを干支えとと呼ぶこともありますが、厳密には同じものではありません。干支の場合はさらに十干じっかんという要素が加わって 60 年周期になります。


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