[ 第21回 ]
「だまって座ればピタリと当る。 」
そう言いきれるだけの自信があれば、占い師として立派なものですが、なかなかそうはいかないものです。実際、占いなんて当るはずもないのですが、それを「当る」と思わせてしまうのが占い師のすごいところです。ペテン師といえば聞こえは悪いですが、手品師やマジシャンと同類だといってもさしつかえはないと思います。だまされてるとはわかってるのだけど、それが楽しい。占いとは、夢を見させてくれるエンターテイメントでもあるのです。
もちろん、その歴史的背景には「生死」に関わる切実な思いがあるということも忘れてはなりませんが、現代人の我々は、占いを「楽しむ」ことも大切なことです。固定観念や偏見にとらわれず、もっと気軽に占いに親しむことにしましょう。
そういうわけで、今回は、お客さんにだまって座っていただいて、ピタリと当てるための展開法(スプレッド)のご紹介をいたしましょう。
「コンシクエンシーズ スプレッド(The Consequences Spread) 」です。
「consequences」とは、「結果」とか「成り行き」を意味する言葉です。現状がどのように変化して行くのかを見る展開法ということだと思います。形はいわゆる「ヘキサグラム(六角形)」です。
シャッフルしたカードを上から順番にめくって、まず中央に1枚。その上に2枚目。そして、左上、右上、左下、右下と置き、7枚目を1番下に置いて六角形を作ります。
「運命を占ってください」というような漠然とした質問に答えるにはちょうど良い展開法かもしれません。これから何が起るのか、何が目の前にあるかといったことを予測することができます。
自分の将来に迷いが生じたり、何をしたらいいのかわからない、どこへ向かえば良いのかわからないといった場合のナビゲーションとして利用できると思います。
ただ、このような占いは、あまり頼りすぎると自分を見失ってしまう危険性もあると思うので、ほどほどにしておいたほうがいいかもしれません。迷っている時の最初の道しるべとして、時々用いるといいと思います。
また、漠然とした質問には、占い結果もあいまいなものになりがちですが、できる限り想像力を働かせて、面白い結果を導き出せるようにしたいですね。夢を与える占い。エンターテイメントとしての性質が強い展開法だと思います。
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