タロット占い講座


[ 第34回 ]

ライフタイム・イヤーカード・グラフ

先日「占いがなぜ禁止されるのか」という記事の最後の方で「イヤー カード(year card)」という言葉を使いました。この言葉は、過去の記事の中で既に説明済みのつもりでいたのですが、以前に説明したのは「パーソナリティ カード」、「ソウル カード」、「ゾディアック カード」の3種類だけだったかもしれません。タロット占い講座では第8回の「生年月日から割り出すあなたのカード」で取り上げています。

イヤーカード」というのは、自分の誕生日と、任意の年の数字を用いてパーソナリティカードと同様の計算方法で導き出すカードです。例えば、8月31日生まれで、2005年のイヤーカードを調べるには、

2005(年) + 8(月) + 31(日) = 2044

2 + 0 + 4 + 4 = 10

10番目のタロットカード → 「X 運命の輪

ということになります。タロット占い講座[第8回]のフォームを利用すると簡単に調べることができます。ちなみに、例の人物にとって「2005年度」という場合は、2005年8月31日から2006年8月30日までの1年間を指します。この人物にとっての2005年度を象徴するカードが「X 運命の輪」というわけです。

イヤーカードが有効になる期間というのは、実は2種類あって、1つは、上記の1年度の期間。もう1つは、1月1日から12月31日までの1年間です。図で表すと以下のような感じになります。

イヤーカードの有効期間

1月1日から始まるイヤーカードは、いわば社会的な制度上のものなので、社会との関わりにおいて影響が現れやすくなると思います。誕生日から始まるイヤーカードは、本人のライフサイクルに従うものなので、個人的な事柄に関して影響が現れやすいかもしれません。どちらが正しいというわけではありません。カードの影響は急に現れて、急に消えてゆくものではなく、じょじょに前のカードから次のカードへと切り替わってゆくものだと考えればわかりやすいでしょう。

さて、このイヤーカードは当然のことながら、毎年違うカードとなるわけですが、これを、生まれたときからのものを全て計算してグラフにすると、「ライフタイム・イヤーカード・グラフ」が出来上がります。これは、 New Castle Publishing という出版社から出ている "Tarot for Your Self" (Mary K. Greer著) という本に書かれていたものです。実を言うと、イヤーカードを含め、これまでに紹介した4種類のカードについても、全てこの本に書いてあったことなのです。タロット占い講座[第8回]を書いたころには、まだ日本ではこれらのカードの紹介はどこにも見当たらなかったので、とりあえず日本語でわかりやすく紹介してみようと思って書いたものです。当時は私自身もあまりこれらのカードは使いませんでしたが、今では時々使うこともあります。私が紹介したおかげかどうかはわかりませんが、日本でもだいぶ普及してきているような気もします。

グラフのサンプルを作ってみました。下の画像をクリックすると拡大表示されます。
ライフタイム・イヤーカード・グラフ

グラフの見方ですが、まず、一番下の数字(X軸)は、0から始まる「Age」の部分は年齢。その上の、1971から始まっている「Year」は西暦の数字です。左側のY軸にはタロットカードの大アルカナが4番から15番まで並んでいます。実際には0番から21番までの全ての大アルカナを書くべきですが、今回は不用な部分を省略してあります。

このグラフに、自分のイヤーカードを記入してゆきます。これは、私の場合ですが、出生年である1972年のイヤーカードは「IV 皇帝」となるので、その位置に点を書き込みます。同様に、毎年のイヤーカードを計算して書き込んでゆきます。わかりやすいように、それぞれの点を線で結んでおいてもかまいません。これで、グラフは完成です。

グラフが出来上がったら、そのグラフの線上に、自分に関係のある出来事を書き込みます。例えば、私のグラフの場合だと、1979年の春に小学校に入学しているので、「1979,XI正義」の点のちょっと手前辺りに「小学入学」と記入してあります。私のグラフの場合、8月31日を基準に点を打ってあるので、1979年の4月に入学だと、1979年の点よりちょっと手前の出来事ということになるからです。最初の説明でも書きましたが、イヤーカードには2種類の見方があるので、誕生日を基準にするとわかりにくいと思う人は、1月1日を基準に点を打ったことにして、出来事を記入していくといいと思います。

このイヤーカードを用いたグラフは、見方によっては様々な解釈ができます。生まれたときから現在までを見るときは、それまでの人生を振り返ってみて、その時々の出来事がどのようなカードによって象徴されていたかということを見ることによって、いろんなことに気づくと思います。また、未来のカードを見るときは、これから先、どのようなことを学んでゆくべきかというヒントになると思います。占星術のように厳密に運勢を予測するものではないので、未来に何が起こるのかということを占う目的ではあまり実用的とはいえませんが、自分の人生について考えるには良いきっかけとなるでしょう。

また、このイヤーカード上に他の3枚のカード(パーソナリティ、ソウル、ゾディアック)が現れる年は特に重要な年です。

グラフを見ているとある周期に気づくと思います。カードの番号が10枚連続したあとに、突然別の場所に移動します。この10年周期にも注目してください。例えば、私自身のグラフの場合、1981年に「IV 皇帝」から始まり、1990年に「XIII 死神」で終わっています。そして、次の周期は「V 法王」から始まり、「XIV 節制」で終わります。それぞれの10年周期の始まりは、毎回1つずつカードの順番が進むようになっています。この最初のカードは、それぞれの10年周期を象徴するものと考えることができます。つまり、私の場合、1981年からの10年は「IV 皇帝」に象徴され、次の10年は「V 法王」という具合です。まるで螺旋階段を上るように、10年たったら9枚のカードを戻り、徐々に徐々に次のカードの周期へ進んでゆきます。実際に自分の過去を振り返ってみると、それぞれのカードに一致する出来事に気づき、驚かされることもあります。

出来事との関係は人それぞれで、あるカードの時には必ずこのような出来事が起こるというような決まりはないのですが、自分なりのパターンを見つけることはできると思います。

解釈の例

もう少し解釈の実際についてみてゆきましょう。私のグラフを見ると、「X 運命の輪」の前後には人生の転機といえそうな出来事が多く起こっています。(引越し、小学入学、高校入学、帰国、Webサイト開設、冥界からの復帰など。)

また、10年周期の始まりや終わりのあたりでも、それぞれの周期を象徴するかのような、やはり転機となるような出来事が起きています。

パーソナリティー・カードとソウル・カードはいずれも「IV 皇帝」ですが、それと一致する年は1981年で、10年周期の最初の年となっています。実際、この10年は自分らしさを確立する事になる非常に重要な時期でした。最後に徒歩旅行をしていることも象徴的で、それまで育った小さな田舎の世界から飛び出そうという意志がはっきりと表れています。次の10年周期にはいきなり地元を離れて自衛隊に入隊。海外にまで飛び出し、最後はインターネットというヴァーチャルな世界にまで飛び込みます。常に意識を外の世界に向けていた時期といえるかもしれません。その後、冥界に旅立つのも新たな10年周期の始まりです。

ゾディアックカードの「IX 隠者」の前後でも重要な出来事が起きています。阪神大震災やアメリカ留学、冥界からの復帰はいずれもこの時期と重なっています。ゾディアックカードは太陽のサインなので、社会的な活躍の場が与えられる時期とも言えそうです。

ここまでは現在までの出来事ですが、グラフはこの先も作ることができます。過去の傾向から判断して、未来を予測したり、目標を定めたりすることも可能になるでしょう。例えば、「X 運命の輪」の前後には、転機となるような出来事が起こりそうだとか、この時期をめどに次の仕事を始めてみようかとか、いろいろ考えられます。10年周期の変わり目も注目すべき時期です。寿命が近づいてきているころになれば、「XIII 死神」が出ているときは気をつけたほうがいいかなとか考えるかもしれません。

このようにしてグラフを様々な角度から眺めていると、いろんなことに気づくことができます。実際の占いにはあまり使えませんが、じっくり分析する時間があれば、その人のいろんなことが見えてくるので、使い方によっては非常に便利なものかもしれません。

占星学のホロスコープには及びませんが、タロット的なホロスコープとして活用してみるのもいいでしょう。また、タロットカードと自分自身とをリンクさせ、それぞれのカードの理解を深めるのにも役立ちます。タロット占いの学習に役立つばかりではなく、精神的な成長を促す(瞑想の)手段としても活用できます。皆さんも、ぜひ一度、ご自分の年表を作って眺めてみてくださいね。


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