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北原こどもクリニック  



しろくま 不定期日記


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●「不定期日記」●

 大晦日                          2003/12/31

●ぼくは加川良というフォーク歌手が大好きで、中学生の頃から今でも、よく彼の歌を聴きます。たしか『やぁ。』っていうライヴLPに「大晦日」というタイトルの曲が収録されていたよなぁ、ということを、ふと思い出しました。

内田麟太郎さんを始め、いろんなサイトからリンクを張っていただけるようになって、うちのサイトもずいぶんと訪問してくださる方が増えてきました。ほんとうにありがたいことです。相変わらず「医療面」ではほとんど情報がない、ほとんど個人の趣味のサイトなのですが、来年も、もしよろしければまた、お付き合い下さい。どうぞよろしくお願いいたします。

      それではみなさま よいお年を!

 ボクの「ベスト10」                        2003/12/29

●年末恒例の『このミステリーがすごい!』(宝島社)を買わなくなって、もう何年になるのだろう? 最近のミステリは、リアルタイムで追っかけるのが、ものすごく大変になってしまった、というのがその主な理由。人生の折り返し地点をとうに過ぎてしまったぼくは、残された人生、人さまが面白いと思った本を、有り難い有り難いと読むことよりも、自分が読みたい本だけを読む時間しか残されていない(もしかしたら、それすら不可能かもしれないが)ことに、はたと気が付いてしまった、というのが第2の理由。

そうは言っても、『このミス・ベスト10』の本を、1冊も読んでいない現実はさびしいものがあるし、ぼくが「これは!」と思った作家が、週刊文春の「ミステリー・ベスト10」にも、「本の雑誌が選ぶ 2003年度・ベスト10」にも全く選ばれていない現実は、かなりショックだったりする。だから、この場で「極私的・今年読んだ本・ベスト10」を発表することにしました(^^;)

  第1位: 『麦ふみクーツェ』いしいしんじ(理論社)
  第2位: 『カザルスへの旅』伊勢英子(中公文庫)
  第3位: 『火星の人類学者』オリヴァー・サックス(ハヤカワ文庫)
  第4位: 『かえっていく場所』椎名誠(集英社)
  第5位: 『星野道夫物語』国松俊英(ポプラ社)
  第6位: 『中川ひろたかグラフィティ』中川ひろたか(旬報社)
  第7位: 『プラネタリウムのふたご』いしいしんじ(講談社)
  第8位: 『鉄槌』いしかわじゅん(角川文庫)
  第9位: 『ひきこもれ』吉本隆明(大和書房)
  第10位: 『発達障害の豊かな世界』杉山登志郎(日本評論社)
  次点 : 『絵本たんけん隊』椎名誠(クレヨンハウス)
  次々点: 『行儀よくしろ!』清水義範(ちくま新書)


まぁ、ずいぶんと偏った読書傾向であることは、間違いないよなぁ(^^;)
「ベスト10」と言ったって、ミステリーは1冊も入ってないし、第一今年出た新刊書は半分も入ってない(^^;)
と、思いつつ、『絵描きの植田さん』いしいしんじ (ポプラ社)を読み始めたところです。あと、『疾走』重松清(角川書店)も、年内で読み終わらなければ……

 クリスマスも終わって                       2003/12/26

●インフルエンザはまだ流行していないのだけれど、何だか患者さんがいっぱい来るのです。このところ、連日午後の外来終了は19時過ぎ。今日も、夜7時半に最後の点滴の女の子が終わったと思ったら、夜8時半に、昨日カゼで診た生後1カ月の赤ちゃんが、哺乳のたびに嘔吐するとのことで来院。重症感はないのだけれど、腹部膨満が強く、心配だったので、伊那中央病院・救急センターへ電話して、紹介状もFAXして診ていただくようお願いしました。ふぅ…

■ところで、クリスマス・イヴの食卓は、桜町の吉野屋鶏肉店で焼いてもらった「鶏のもも肉」が、ここ数年の「我が家の定番」となっているのです。でも今年は、自分で焼くことにして「生のもも肉」を3本買ってきてもらいました。そうです、ダッチ・オーヴンで焼くのです(^^)

さて、水曜日は午後休診なのですが、貯まった事務仕事もそこそこに切り上げて、夕方5時には仕込みにかかりましたよ(^^;) プレヒートしたダッチ・オーヴンにオリーヴオイルを少量垂らして、ちょいと多すぎるかな? と思うくらいの塩胡椒した鶏のもも肉に強火で両面焦げ目をつけます。もも肉をいったん取り出して、オーヴンの底にセロリを敷き、その上にもも肉を3本並べて蓋をして、弱火でじっくり焼きます。

▼ところが、焼き始めて30分。キッチンのコンロを大きなオーヴンが占拠していると、他の料理が作れないと妻に文句を言われて、急きょ、庭へ撤退することに。炭を熾して、オーヴンの蓋にものせ、上からも加熱しました。

写真では何だかわかりませんが、これはオーヴンの上と下で炭が燃えているところです(^^;)

でも炭火は火力調整がむずかしい。下からの火力が、どうしても強くなりすぎちゃうのです。

肉の表面をカリッと仕上げるには、上蓋を少し開けて蒸気を逃がすことだ、とテキストに書いてあったので、そうしてみました。ただ、蓋を開けた後、何分ぐらい焼けばよいのかは書いてなく、

今回はちょっと焼き過ぎちゃいましたねぇ(^^;) ごらんのとおり。



外の皮はパリパリでした。確かに。しかし、驚くなかれ! 中の肉はしっとりやわらかなんですよ。息子が思わず言いました。「お父さん、ケンタッキーより美味いね!」って(^^;) うれしかったなぁ、その一言。ホント(^^)

 雪が降って、富倉そばが届きました。                2003/12/22



●診察室の窓から、中央アルプスを撮ってみました。雪だるまは、窓に貼ってあるのです。



●昨日届いた、飯山・富倉そば。じゃがいもはダッヂオーヴンで焼いてみました。

 

●当院の中待合いに置かれた「絵本だな」は、いまはすべてクリスマスの絵本 。棚に入りきらなかった絵本は、こちら。

 ステージ101・復活!                      2003/12/21

●いま、BS2で11月に放送された時に見損なった「ヤング101復活コンサート」を、NHK総合での再放送で見ているところです。たしか、ぼくが中学〜高校生の頃、日曜日の夕方6時からNHKで放送されていたから、30年ぶりになります(^^;) ぼくがいま、45でしょ。とすると、「ステージ101」のメンバーはみな50代。でもけっこう若いじゃん。田中星児や塩見大治郎が変わらないのは分かるけど、あの竹内3姉妹が昔のままなのには、ほんとビックリしてしまいましたよ。

■当時、買ってもらったばかりのAMラジオを聴きながら勉強するのが、ぼくの日課だったのですが、日々チェックするのはヒットチャート上昇中の洋楽でした。今日も、当時の洋楽ベスト10番組でよくかかっていた曲がいくつもいくつも歌われて、ほんと懐かしかったです。あの頃は、いい曲がいっぱいあったよなぁ、しみじみ。

「ステージ101」が凄かったのは、流行の最先端の洋楽を直ちに取り上げて歌っていたことと、それからオリジナル曲にじつにいい曲をそろえていたことだ。『涙をこえて』とか。作詞は、かぜ耕士。作曲は中村八大なんだよね。

 ♪ 涙をこえてゆこう、なくした過去に泣くよりは〜♪。涙をこえてゆこう、輝く明日、見つめてぇ〜♪


すっかり忘れていたけど、そう、太田裕美も「ヤング101」のメンバーだったんだ。いま、テレビで「木綿のハンカチーフ」を歌っている。それから、上條恒彦「出発(たびだち)の歌」。唄うまかったなぁ。

 Have Yourself A Merry Little Christmas             2003/12/17

●昨日は「北原こどもクリニック」の忘年会でした。「味月亭」ほぼ貸し切りで、アットホームな雰囲気の中、楽しいひとときが過ごせました。中でも、当院スタッフによる出し物「年忘れ・大マジックショー」は、大受けでしたよ(^^) でも、ワインの飲み過ぎで、今日は宿酔い(^^;;

■八ヶ岳オーガニック・瀬戸さんの「気まぐれ日記」12月16日を読むと、クリスマス・ソングのことが書いてあります。じつはぼくも「Have Yourself A Merry Little Christmas」が、クリスマス・ソングの中では一番好きなのです。古い唄で、なんでも 1944年の映画『若草の頃』の中で、主演のジュディ・ガーランドが歌ったのが最初だそうです。

うちにあるCDの中でお気に入りバージョンは、『TATSURO YAMASHITA PRESENTS X'mas Songs』4曲目に収録されている山下達郎バージョン。この人はほんと英語の歌がうまいね。このCDは、たしか一昨年のクリスマス・シーズンに、ケンタッキー・フライドチキンのノベルティー・グッズとして、おまけで付いてきた非売品。でも、BOOK・OFF に行けば 100円で今でも入手できます。

アカペラ・コーラスグループの老舗 TAKE6 のクリスマス・アルバム『We wish you a Merry Christmas』では、アカペラ・バージョンが聴けます。それから、アカペラ・コーラスグループの元祖シンガーズ・アン・リミテットも、アカペラで歌っていますね、この歌。

でも、ぼく一番のお気に入りは、「今月のこの一曲」でも取り上げた、ジェイムス・テイラー『オクトーバー・ロード』12曲目に収録されている、Have Yourself A Merry Little Christmas。これ、いいなぁ。しみじみ、いい。

それから、個人的に思い入れの深いクリスマス・ソングが収録されているCDといえば『 SURF & SOW 』 でしょうか。ついでに、ホイチョイ・プロダクション初の劇場公開映画『私をスキーに連れてって』も、久々に見てみたいな(^^;)

 小津安二郎・生誕100年 そして、原節子のこと。           2003/12/12

●今日、12月12日は、偉大なる映画監督:小津安二郎の誕生日であり命日でもあります。しかも、今年は小津監督・生誕100年に当たるのです。

■ここだけの話ですが、ぼくが一番好きな現存する(現役ではない)女優さんは、原節子さんなんです。本名は会田昌江さん。大正9年(1920年) 生まれだから、今年なんと83歳。今も北鎌倉にひとり住んでいらっしゃるはずです。でも、ぼくの中では、あの「紀子三部作」を彼女が演じた頃のまま、時計は止まっているのです。ところで「紀子三部作」とは何のことかと申しますと、小津安二郎監督の代表作、『晩春』『麦秋』『東京物語』 の3本で原節子はたいへん重要な役で出演していて、その役柄が微妙に異なるのだけれど、役名はすべて「紀子」なんですね。名字は「間宮」だったり「平山」だったりするんですが。

『東京物語』という映画の存在を、ぼくに教えてくれたのは、大学の同級生だった宮崎正二郎くん。高校の頃から8ミリで自主映画を撮っていた宮崎くんは、こう言ったんだ。「俺が一番好きな映画はね、東京物語なんだ。凄いよ! この映画」って。ぼくは焦った。当時、マイナーな日本映画をこよなく愛し邦画専門家を自称していたのに、小津安二郎も、東京物語もぜんぜん知らなかったのだ。ものすごく悔しかった。恥ずかしかった。

だから、当時創刊されたばかりの「ぴあ」を片手に、インデックスで「東京物語」を引いたら、「銀座並木座」で上映中と知って、あわてて見に行ったことを昨日のことのようによく憶えています。そこで発見したんだ、原節子を(^^)

▼原節子の銀幕デビューは山中貞雄監督作品:『河内山宗俊』で、当時まだ15歳。昭和10年。太平洋戦争の始まる前のこと。その日本人離れした容貌は、ヒトラーのナチスドイツが日本と連携を深めるために来日した、ドイツの映画監督アーノルド・ファンクの目に留まることとなり、日独合作映画『新しい土』の主演女優に抜擢されるのでした。

●小児科の医者になって4年目、大学病院に戻ってきたぼくは、高校1年生の女の子の主治医になった。H・Tさん。彼女は、急性骨髄性白血病を再発して、失意のうちに再入院となったばかりだった。ぼくら小児血液を専門としている医者仲間で、当時、当たり前の事実として認められていることがある。それは「白血病の女の子は、みな美人ぞろいだ」ということだ。なにも、夏目雅子を例にとることはない。ほんとうにみな美人なんだ。中でも、H・Tさんはきれいだった。デビューした当時の原節子にそっくりだったんだ、ほんとうに。

高校生には、小児科病棟は居心地が悪かったに違いない。でも、彼女はいつも笑顔で同室の幼い子どもたちの相手をしてくれていた。結局ぼくは、彼女の涙を見なかったように思う。どんなにか辛かっただろうに。 ある時(それは確か、彼女が亡くなって半年くらい経った頃のことだが)夜遅く、小児科の医局に「北原先生いますか?」という電話がかかってきた。呼ばれてでると、Hちゃんのお父さんだった。ずいぶんとお酒が廻っているみたいだった。電話の向こうで、おとうさんは男泣きしていた。「せんせい! 北原先生。どうして、Hを助けてくれなかったんですか!? Hは、おれの心の支えだったのに……」

奥さんを早くに亡くし、男手ひとつで長女であるHちゃんと弟を育ててきたお父さん。農協の営業で忙しい毎日なのに、2時間半も車を飛ばして、松本まで娘に会いに来ていた。そのお父さんに、ぼくは電話口で何も返す言葉がなかった。いっしょに泣くことしかできなかった。

原節子の話になると、ぼくは必ずHちゃんのことを思い出すのです。

 

「ファインディング・ニモ」観てきました                 2003/12/09

●ほんとうは、子どもよりもおとうさんが何よりも観たかったんです、「ファインディング・ニモ」。だから、封切り2日目の日曜日に、たぶん混雑しているであろう、松本や岡谷の映画館を避けて、穴場の茅野新星劇場まで、朝一で観にいってきました(^^;) さすがに、茅野市ならば空いていましたよ(^^;)

「トレジャー・プラネット」に行ったときの予告編を観て、これは「父親のための映画に違いない!」そう直感したぼくは、この映画の公開を心待ちしていたのでした。「ピクサー・スタジオ」の映画を、ディズニーの映画だと勘違いしている人が未だに多いのが残念です。確かに、配給はディズニーですが、制作はディズニーではなくって、あくまでも「ピクサー・スタジオ」なんです。ここが大事。

さて「ファインディング・ニモ」を観ながら、おとうさんはまたしても何度も涙がちょちょぎれたのでした(^^;;) でも、子どもたちは「面白かったけど、泣けなかった」って。そーか、そーか。でも、おとうさんは感動したぞ!。

主人公の「カクレクマノミ」って、ものすごく臆病な魚で、その一生のほとんどをイソギンチャクの中で過ごすんですって。でも、結構はでな装いと大きな胸ヒレから、「クラウン・フィッシュ」と呼ばれて、ジョークが得意な「お調子モノ」と、周りからは思われていたみたい。

でも、人間に奪われた息子を追って、大海に繰り出すんだ、お父さんが。ここは感動したね。ピクサースタジオの映画には、毎回驚かされるけど、今回の「海のいろいろな表情」をみごとにCGで表現できていることには、ホント驚いたよ。ため息が何度も出ちゃったもの(^^;)

途中で「アオウミガメのお父さん」が登場するんだけれども、どっかで見た顔だなぁ、ってずっと考えていたら、判ったんだ。田中邦衛だってことに。志村けんにも似てるかもしれない(^^;)

●この映画はぜひ、おかあさんぬきで、父親と息子だけで見に行くことをオススメいたします。

 ようやく一息、ほっ。 というわけで、焚き火をしました。        2003/12/04

●昨日の水曜日の夜、上伊那薬剤師会・研修会講演「私の処方 -- 小児科医の手の内 公開します -- 」を、何とか終える事が出来ました(^^;) 準備が思うように進まずに、間に合わないんじゃないかと焦りましたが、話し始めたら終わらなくなってしまって、結局、時間を30分も延長してしまいました。スミマセン(^^;;)

伊那中央病院・薬剤科の伊藤先生ほか、担当の皆さま、ほんとうにありがとうございました。お世話になりました。
   


●1月にも何カ所か頼まれているのですが、取り敢えず、あと1カ月半の準備期間があります。ほっと一息したくなって、大泉の八ヶ岳倶楽部で買ってきた「焚き火用・鉄製の鉢」を出してきました(^^) こんな感じで火を熾しましたよ。


●ただ火を炊いててももったいないので、 ダッチオーヴンにじやがいも3個入れて、焼いてみました。30 分後、バターを付けて、クレイジーソルトを振りかけて、ホクホクのおいもを、食べてみましたよ。旨い!(^^)

うーん。これぞ「自宅でできるアウトドア」でありますね(^^;) これなら、本格的な料理もできそうだぞ。でも、火加減が難しそうだな。じつはこのダッチオーヴンを載せる台、ホームセンターで見つけるのに苦労したのでした。これなら使えるな、よかったよかった。

今度の土曜日の午後、アメリカ西部開拓者の気分にでも浸りながら、「チリコンカン」でも作ってみようかな(^^)

■乞う、ご期待!■




 ボードゲームの復権を願って(その1)               2003/11/29

●尊敬する「おもちゃ専門家」相沢康夫さんの新しい本がでました。
 『おもちゃの王様』 相沢康夫・著(PHP研究所) 2003年 12月10日・初版発行

これは、あの『母の友』(福音館書店)に相沢さんが連載していたものを、まとめた一冊です。相沢さんは、現在『クーヨン』(クレヨンハウス)でも「おもちゃ紹介」の連載を持っていて、その最新号では、こんなことを言っています。

「わたしは常々ボードゲームとカードゲームを家庭に取りもどしたいと思ってきた」と。

さらに「ボードゲームとTVゲームって、ぜんぜんちがうよ。どこが? ズバリ 機械ではなく、ひととひととが向き合うってところだね! 子どものころ、親や兄弟とやった将棋やトランプ…… たのしかったなァ あれってさ、親が自分と向き合ってくれたのがうれしかったんだと思うのさ。

 姉貴に負けるとくやしくってさ。次には絶対勝ってやるって、モチベーションを高めたものさ。 普通だとケンカになっちゃうようなことばでも、ゲームのときはなぜか平気で口に出せるんだよね。相手のこころの琴線にほんのチョッと触れることで、かえって仲良しになれたりもするよな。それからゲームのときって、イジワルの他にもウソついたりするでしょ? 日常では許されないことが堂々とできるのがたのしいんだな。

相手との信頼関係がないと、絶対できないゲームもあったり…… 最後にもうひとつ。ゲームのいいところってさ、ルールを守ることがたのしい、って感じられるところだと思うんだ。」
と。

 八ヶ岳は冬ごもりの準備か?                    2003/11/24

●昨日の「勤労感謝の日」は、当番医でした。トータル 68人が受診で(うち大人は2人のみ)午後は比較的ひまな一日でした。3連休の、快晴の、中日だったからねぇ(^^;) 伊那東小学校の開校展も、出足はいまいちだったみたいです(すみません、当番医だったため、見に行けませんでした。)

当番医といえば、スタッフのお昼は、ちむら寿司の「ちらし」です。6月22日の日記にも書いたのですが、なんと、その記事を、娘さんに教わって、ちむらの大将がインターネットで見たんですって(^^;) 「いやぁ、タダで宣伝してもらちゃって、すまないねぇ」大将は、そう言っていたそうです。ひやぁ〜、誰が見てるか、わからないねぇ(^^;;

■ところで昨日の「ちらし寿司」、なんと、トロが2切れも乗っていましたよ! うまかったなぁ(^^)。スタッフの皆も、そう申しておりましたデス。ほんとうにありがとうございました >「ちむら寿司」の大将
  <(_ _)>

▼今日も午前中はすっごくいい天気だったので、子どもたちが、みはらしファームの「トマトの木」でお昼を食べたいと言っていたのを無視して、車は中央道に入り、長坂インターを目指したのでした。ぼくは当初「中村農園」に行こうとしたのですが、妻が「アフガンでカレー」を希望したので、結局そういうことになりました(^^;)

   
中央道をずいぶんと飛ばしたのだけれど、「アフガン」到着は、11時30分ちょっと過ぎ。すでに開店を待つ行列が10人以上できていて、結局「開店第一陣」には入れなかった。妻が順番を取って並んでいる間に、ぼくらは林にに入ってドングリや松ぼっくりを拾って遊びました。しばし待つこと30分。ようやく店内へ。
いつも「ベーコン・エッグ・カレー」しか注文したことないので、今日も「それ」を3つ。ごはんは、Mサイズ。辛さは「ふつう」「中辛」「大辛」の3種類。「大辛」は、今回初めての挑戦です(^^;) これは辛かった! でも、やっぱりうまかったぞぉ!!

●腹いっぱいの食後の運動に、歩いて5軒ほど坂道を北上して「八ヶ岳倶楽部」へ。中庭へ出ると、息子さんの柳生慎吾さんがいて、愛想を振りまいていましたよ(^^;) そこに「上の写真・右側」にある、ダッチオーヴンが、焚き火にかかっていたのです。中味は焼き芋です。

もともとは、水を張って人工の池を作り、メダカを泳がせた「水辺の寄せ植え」を作るために仕入れた「鉄製の鉢植え」だったのですが、この「鉢植え」の上で焚き火をしたら、すっごく具合がよかったんですって(^^;) ただ、このサイズの鉢(1万7千円)は、うちの庭で使うにはちょっと大きすぎる気がしたので(でも何故か、どうしても手に入れたいアイテムであると、ぼくも妻も感じていた)、もう1ランク小さい鉢(7000円)を買って帰りました(^^)

こういう移動可能な「焚き火用の火鉢」を、前から探していたのです。伊那に帰って、さっそく焚き火の準備をしようとしたら、雨です。残念。せっかく「カインズホーム」へ行って、まで買ってきたのに……。仕方ないので、室内のキッチンで、再びダッチオーヴンの登場です。

【レシピNo6. 】  「キャベツとベーコンの蒸し焼き」



固まりで買ってきたベーコンを、厚さ5mmくらいで切って、オーヴンの底にひきます。セロリもいっしょに。新鮮なキャベツを4等分して芯を切ったあと、3つをオーヴンに入れます。皮のついたままの小ぶりなジャガイモカブ、残りのセロリと、ベーコンを被せて、ワインを少々振りかけ、水200 ml を足し、固形コンソメスープの素を1ヶ入れ、ブーケガルニの袋も入れて蓋をして、強火のレンジにかけます。湯気がたってきたら、弱火にして、30分間蒸らします。それで出来上がり(^^)

簡単だけど、けっこう美味しかった(^^)  キャベツは芯まで柔らかだし、ジャガイモもほくほくで、ベーコンの塩味が絶妙なのでした(^^) ジャガイモの塩味は「クレイジーソルト」を振りかければ、かなりイケます(^^;)

 

 NHK教育テレビ『てれび絵本』                  2003/11/22

●またまたNHK教育テレビの話題。朝の慌ただしい時間に、テレビをつけたまま朝食のながら食いをするのは、子どもへの教育上よくないよな、と思って、毎朝欠かさず12チャンネルの「おはスタ」を見ていた長男に「ダメだし」をしたのです。案外素直に「わかった」と納得した息子は、それ以来、起きてきてパジャマのまま、とりあえずテレビのスイッチを入れることはしなくなりました。

ところが、そう注意したはずの父さんが、起きてきてパジャマのまま、テレビのスイッチを入れてしまうのです。朝 7:20〜7:30 に、 NHK教育テレビで放映している『てれび絵本』をチェックするためです。

『てれび絵本』に関しては、不思議と何故か「NHKのサイト」では紹介されていません。でも、2ちゃんねる の「絵本板」ではスレッドが立っていますよ。

前半の5分は、絵本ではなくて少し長めの児童書の「シリーズもの」が読まれます。『あらしのよるに・シリーズ』ナレーション:中村獅童、『ルドルフとイッパイアッテナ』ナレーション:毒蝮三太夫、『ごきげんなすてご・シリーズ』いとうひろし・作絵、ナレーション:小林聡美。

現在放送中の『ごきげんなすてご・シリーズ』は、小林聡美の朗読がドンピシャはまっているのです。この本を読むのは、彼女しかいない! そういった感じ(^^;) 実際、後半5分間で読まれる「絵本」のナレーターも、じつによく吟味されていて、感心させられます。例えば、

   【 絵 本 】                 【朗 読】
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『ジローとぼく』 大島妙子・作絵(偕成社) → 中山千夏(音楽は、中川ひろたか)
『フンガくん』国分エリカ・作絵(小学館)  → 熊谷真実
『えんそくバス』中川ひろたか・作(童心社) → 中川ひろたか
『よるくま』酒井駒子・作絵(偕成社)    → 高畑淳子
『おじさんのかさ』佐野洋子・作絵(講談社) → 大杉漣
『ジオジオのかんむり』岸田衿子・作(福音館)→ 筧利夫
『かあちゃんかいじゅう』内田麟太郎・作(ひかりにくに)→ 藤山直美
『花さき山』斉藤隆介・作(岩崎書店)    → 渡辺えり子
『もちもちの木』斉藤隆介・作(岩崎書店) → 谷啓
『さるのせんせいとへびのかんごふさん』(ビリケン出版)→ 小堺一機
『かたあしのひよこ』いとうひろし・作絵  → 室井滋
『こんとあき』林明子・作絵(福音館)   → 戸田恵子
『ちいさいモモちゃん』          → 奥菜恵
『ハのハの小天狗』飯野和好・作絵(ほるぷ出版)→ ?
『ももたろう』松居直・再話(福音館)   → 国本武春
『エンソくんきしゃにのる』スズキコージ・作絵(福音館)→ 大倉幸二
『ガラスめだまときんのつののヤギ』スズキコージ・絵(福音館)→ 夏木マリ
『あめふり・ばばばあちゃんのおはなし』さとうわきこ(福音館)→ 片桐はいり
『まめうし』あきやまただし・作絵     → 濱田マリ
『うみキリン』あきやまただし・作絵(金の星社)→ ?
『へんてこライオンがいっぱい』長新太(小学館) → 古田新太
『ぼくのくれよん』長新太・作絵      → ?
『わたしのワンピース』 西巻茅子・作絵(こぐま社) →篠原ともえ
『ラージャのカレー』国分エリカ・作絵(偕成社)→ ?
『スースーとネルネル』荒井良二・作絵(偕成社)→ ?
『これはのみのピコ』谷川俊太郎・作、和田誠・絵 →谷川俊太郎
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■中でも、意外な組み合わせですっごくよかったのは、『おじさんのかさ』朗読:大杉漣でした。

 甲野善紀さんって、凄い!!                    2003/11/19

●NHK教育テレビ、水曜日よる22時半から放送している「人間講座・古の武術に学ぶ」甲野善紀 が、あと一回で終わりになります。講師の甲野善紀さんって、いわば現代の宮本武蔵なんですよ。ホント凄いんだから。

まずね、歩き方が違うんだ。「ナンバ」という歩き方。江戸時代の日本人は、歩くときに手は振らなかった。さらには、飛脚の走り方は、右手が前にでる時は右足も前(階段を上る時には、それが自然な動きです)という「ナンバ走り」だったのだそうです。交互に体をひねらないので、体力の消耗が少ない合理的で理想的な走り方なんですね。

スポーツはどれも、体をひねって「貯め」を作りその反動で瞬発力を得てきました。でもそれは、敵対する相手がいる試合の場合、動きの慣性力を止められないので、動作を予測されてしまうのです。相手に、次の動きを予測できなくする動き、それが甲野善紀さんの探求してきた「古武道」にあったのです。

それを体得したのが、ジャイアンツの桑田投手だし、進学校にも関わらず、インターハイ・ベスト16に入った桐朋高校バスケットボール部は、甲野さんの教えに従って、貯めを作らない予測し得ない動きで、相手を翻弄してきました。

自らの力の支点を、相手に読ませずに体を使う、そのことに古武術の特徴があるのだと、甲野さんは言います。先日のNHK総合「スタジオパークからこんにちは」に登場された時には、運動神経がまったく無く、体育の評価が2であった小学校時代を正直に語ってくれた甲野さんの言葉が、信じられませんでした。

 劇団うりんこ・公演 『女王様弟を助けて!』            2003/11/16

●今日の夕方は、伊那文化会館大ホールで、伊那おやこ劇場のお芝居がありました。

劇団うりんこ公演 『女王様弟を助けて!』 です。すっごく面白かった(^^)

舞台でお芝居を観るのは、たしか松本市民劇場での音楽座ミュージカル『坊ちゃん』以来。ぼくは本来「映画の人」で、芝居はあんまり観ていないのだけれど、映画とお芝居ってぜんぜん違うんですね。

その一番の違いは、お芝居にはクローズアップも、パンも、カメラのフレームもない、ということです。観客のわれわれは、誰からも強制されることなく、自由に、気に入った役者にクローズアップして、パンして、俯瞰することができる。こういう楽しみは、映画ではできません。だから、NHK教育テレビで録画された舞台公演をテレビで見ても、違和感を感じるだけで面白くないのは、そんなワケなのです。クローズアップもパンも、テレビでは強制されてしまうから。

そうして、舞台のかけがえのない魅力と言えば、ライヴ である、ということです。同じ演目でも、役者と観客とのコラボレーションで、その舞台の出来は、ぜんぜん違ってくる。例えば、今回の公演の場合、ラスト近くで、従弟アリステアが一世一代の名演技で魅せるシーンがあるのですが、本来ここでは観客は拍手すべきだったな。ぼくは感動して「そうだ! そのとおり!」と思ったのですが、周りを気にして拍手できなかった。ごめんなさいね、アリステア役の役者さん(^^;)

「クイーン」と言えば、リード・ヴォーカルのフレディー・マーキュリーもホモセクシュアルで、AIDSに罹患して死んでしまいました。「女王さま」って、そういう意味があったのですね、知らなかった。

劇団うりんこの舞台は、舞台装置がシンプルで機能的で、じつによく出来ていたと思います。それから演出も洗練されていて、まるでオフブロードウェイの舞台を、ニューヨークで観ているようなセンスのよさを感じました(マンハッタンには行ったことないけれど(^^;) 役者さんの動きもキビキビしてて、芝居のテンポも良く、重いテーマなのに何度も笑わせてくれて、久々にいい舞台を観たなぁと、思いましたよ。児童演劇とは言え、十分に大人をも魅了するお芝居でした。

ところで、ぼくが今までに観たお芝居で、一番気に入っているのは、自由劇場の「上海バンスキング」と、転形劇場の「水の駅」の2本です。どちらも、劇団が解散してしまったので、今となっては再演は無理かな。残念です。

 ねぇ、こわいおはなし してよ!                2003/11/14

■信濃毎日新聞・水曜日朝刊「週刊ポプリ」連載中の  田中尚人 「パパと楽しむ絵本の時間」 が面白い!

そうなんだよ、そのとおり!! この田中尚人さんの発言には、ものすごく共感を覚えます。絵本の好みも似てるしね(^^;)

▼最近、小児科医による絵本の読み聞かせ運動を、ぼくが園医をしている保育園で、勝手に展開しているのですが、子どもたちのリクエストを訊くと、決まって「こわいお話、して」なんですね。「ごめん、今日は楽しい絵本しか持ってこなかったんだよ」って答えると、「なぁーんだ、つまんないの。この次はきっとだよ、クリニックの先生!」そう言われました。

で、このあいだの水曜日に高遠第一保育園・年中組でぼくが読んだ絵本は……

1)『コップちゃん』 中川ひろたか・100%オレンジ(ブロンズ新社)

  「コップちゃん、おなまえは?」って、ぼくが読んだら、「そんなの、
   コップちゃんに決まってるじゃん」って、賢い男の子に言われてしま
   いました(^^;)

2)『こわくないこわくない』 内田麟太郎・大島妙子(童心社)

3)『ゆかいなさんぽ』 土方久功(福音館書店)

   トラが登場したところと、オナガが「じぇ」 と鳴くところが、やっぱりうけた(^^)


当初、年小さんのクラスで読む予定で準備してきたので、年中さんにはちょいと物足りなかったかもしれませんね(^^;)

どうも子どもたちは、ぼくに「怖い話」を期待してるんだな。次回はそれに挑戦だ。ところで、怖い絵本て、どんなのがあったっけ?


 入舟「亀」で、新そば+焼酎そば湯割り             2003/11/13

●11月になっても、暖かい日々が続いていたかと思ったら、昨晩は底冷えのする寒〜い夜。なんだか無性に焼酎の「そば湯」割りが呑みたくなったのね。となると、伊那市入舟の飲み屋横町(通称「動物横町」)にある『亀』に行くしかありません。で、行って来ました >『亀』(^^;)

医師会でも特に蕎麦通で知られる、○○先生から、たしか以前に聞いた話なんですが、市民劇場の舞台公演で伊那を訪れた長山藍子さんに手打ち蕎麦を振る舞ったことがあるんですって。蕎麦好きの長山さんは、お酒もなかなか強いらしくて「これがおいしいのよぉ!」と、焼酎のそば湯割りを所望されて、美味しそうに呑んでいたそうです。

その話がすごく印象に残っていて、ぜひ一度、その焼酎の「そば湯」割りを試してみたい、そう思っていたら、入舟の『亀』にあったんです、焼酎の「そば湯」割り。そばつゆは足さずに飲むんですがね(^^;) 味は淡泊だけれど、ほんのり蕎麦の香りがして、これがなかなか美味いんだ。けっこうクセになる味。

昨日は、新そば(うまかったなぁ)に焼き鳥、チーズ揚げにコロッケをたのんで、「そば湯割り」も3杯ほど、くいくいと呑んで(^^;; 身も心も芯からあったまり、大満足で家路につきました(^^)

 『鉄槌!』いしかわじゅん・著(角川文庫)           2003/11/11

『鉄槌!』 いしかわじゅん・著(角川文庫)。これは凄く面白い! 単行本で出た時にずいぶんと話題になった本だけど、ついぞ本屋で見かけることもなく、先月文庫化されて初めて手にしました。

著者が漫画アクションで連載していたマンガの中で不当に中傷誹謗されたとして、彼は大手旅行代理店から名誉毀損で訴えられます。何も悪いことをした覚えもないどころか、吹雪の志賀高原の闇夜、トイレに降りたすきに、スキーバスから置いてきぼりを食らって厳寒の山中にとり残された著者に対して、一言の謝罪もなかったその旅行会社に、逆に訴えられるとは……

正義の人いしかわじゅんさんは、受けて立ちます。今から15年前、約1年間にわたって件の旅行会社を相手に、孤立無援の彼が一歩も引かずに法廷で争った、その実録が、この『鉄槌!』 です。(もう少しつづく)

週刊漫画アクション(今はもう廃刊になっちゃいましたが)発行元の双葉社にとっては、大切なクライアントであるはずのその旅行会社は、ハナからなめてかかっていたようです。「訴えてやる!」と恫喝すれば、出版社も漫画家もぺこぺこ謝ってくるだろうと。

ところがどっこい、いしかわじゅん氏は動じない。まるで「ランボー怒りの鉄槌!」とでもいう感じで、たった一人で巨悪に立ち向かうのでした。このあたり、まるでディック・フランシスの「競馬シリーズ」か、アリステア・マクリーンの海洋冒険小説に登場する不撓不屈の主人公みたいで、じつにカッコイイんだ。

裁判シロウトのいしかわ氏にとって、頼みの綱だったはずの弁護士が、とんでもない悪徳弁護士だったり、実名で登場するそれぞれの弁護士たちが、軒並み稚拙な文章力しかない変人として描かれていて、弁護士さんのお世話にだけはなりたくないなあ、しみじみそう思いましたよ(^^;)

本書の後半、著者が東京地裁法廷の被告席に実際に立ったあたりから終盤までの展開が特にスリリングで、一番の読みどころです。明治大学慢研出身・山田詠美の慢研先輩であり、彼女を一時アシスタントに使っていたこともある? いしかわ氏は、さすがに文章がうまい。テンポもいい(関係ないか(^^;) 全てが終結したラストで著者が味わう、何とも言えない殺伐とした無力感は、まるで優れたハードボイルド小説(例えば船戸与一志水辰夫の小説)のラストシーンのようでした。

●これはオススメです(^^)

 「サバの一夜干し」薫製化計画!                 2003/11/08

●このところ、週末になっても登場の機会がなかった、わが家のダッチオーヴン。今日は久々に登場です。

スーパーで、小ぶりの「鯖・一夜干し」2枚で360円を買ってきましたよ。そうです、今日は薫製に挑戦です(^^)

アルミホイルで深さ2cm程度の、四角い器を作り、ホームセンターで入手した「桜の木」のスモークチップを敷きつめ、ダッチオーヴンに入れます。強火でレンジにかけて、スモークチップから煙が出てきたら金網を載せ、その上にサバの一夜干しを入れます。蓋をして、中火で20分。思いのほか煙は出ません。これならキッチンでも臭わない。タイマーが鳴って蓋を開けると、キツネ色になったサバ。確かに薫製化してるぞ! どうです? おいしそうでしょ(^^)

 

いや、実際おいしかったです! 薫製って、こんなに簡単に作れちゃうんだ、ビックリです(^^)
スモークチップがもったいなかったので、続けてウインナーをスモークしてみました。これも「なかなか」でしたよ(^^;)

 中川ひろたか・絵本講演会(つづき) その他の話題       2003/11/06

●すっごくよかったですよ、中川ひろたかさん。
 鎌倉から5時間かけて伊那までやって来てくれました(^^)

スライドを使って、自作絵本『おばあちゃんすごい!』『コップちゃん』 『ショコラちゃんはおいしゃさん』『だじゃれしょくぶつえん』 『わにのスワニー』 の読み聞かせをしてくれました。

          さすが、中川さんは読み聞かせも上手い!

『だじゃれしょくぶつえん』 には大笑いでした。持ってないので買おうかな。
『おばあちゃんすごい!』 は、実話なんですって、スカートのはなしも。実際に、中川さんのおかあさんがモデルなのだそうです。 絵を描いた村上康成さんは、中川さんのおかあさんには一度きりしか会ってなくて、もちろん、写真とか何もない状態で「この絵本」を書きあげたんですって。でもホンモノそっくりなんだそうです(^^;) 絵描きさんて、スゴイ!!

それから、ギターの弾き語りで、トラや時代の名曲の数々「世界じゅうの子どもたちが」「おーいかばくん」「みんなともだち」「はじめのいっぽ」などを歌ってくれました。それから、最新作CD『メッセージ』からの2曲もよかった。

保父さん時代の話とか、絵本作家仲間の、あべ弘士さんの話とか、おはなしも面白くて、あっという間の1時間半でした(^^)


■今年の春から園医になった、近くの竜東保育所に、昨日の午後、秋の内科健診に行ってきました。未満児さんから年長児まで、220人いる大きな保育所です。

例の「タケモトピアノ」 のCMが入ったCD&DVDを持っていって園長先生に見せたら「未満児のクラスで試してみたいので、貸してほしい」とのことで、CDを置いて来ました(^^;)

健診のあと、年長さんのクラスで、例によって絵本を読んできました(^^)

『へんしんトンネル』 あきやまただし・作絵(金の星社)
『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』長谷川義史・作絵(BL出版)
『すっぽんぽんのすけ』 もとしたいづみ・作、荒井良二・絵(すずき出版)

『へんしんトンネル』 は、読み方とページをめくるタイミングが難しいのですが、今回はうまくいきました。かなり受けた、よかった(^^;)

来週の水曜日には、別の保育園で内科健診です。今度は何を読もうかな? ことばあそびの絵本って、面白いですね。『こんにちワニ』 中川ひろたか・文、村上康成・絵 にしようかな。


■ところで、『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』ですが、小学校から帰ってきたうちの息子が、この絵本をぺらぺらめくりながら「あっ! でんでんむし!!」って言ったんです。見ると、たしかにどのページにも「でんでんむし」がいる。これは今日までぜんぜん気がつかなかった(^^;;

主人公の「ぼく」と、それから「ねこ」がいっしょにタイムスリップするのは判っていたのだけれど、でんでんむしも時空を超えていたのです!

この絵本に関しては、けっこう自信があったんだけれど、やっぱ、子どもにはぜんぜん敵わないなぁ(^^;)


『くらのかみ』 小野不由美(講談社)読了。なかなか面白かった。正統派・本格推理小説なのだけれど、不気味でオカルト的味付けがなされていることも魅力かな。『クリスマスに少女は還る』 キャロル・オコンネル(創元文庫)を思い出しました。(でも、これってネタバレかもしれない。ごめんなさい。)


 群馬県立自然史博物館 & 中川ひろたか・絵本講演会      2003/11/03

●この連休は、群馬まで行って来ました。碓氷・軽井沢IC 付近の紅葉は、じつに見事でしたよ。

上信越自動車道を、もう少し富岡方面に行くと、群馬サファリパークがあることは、みなさんご存知でしょうが、今回訪れたのは別の場所です。下仁田IC で高速を降り、富岡市街に向かって15分。そこに、目的地「群馬県立自然史博物館」はありました。

    


●ここには、ホンモノの恐竜の化石の全身骨格があるのです。カマラサウルスです。ブラキオサウルスの全身骨格(これは複製か?)のデカさにもビックリです。強化ガラスの屋根(床?)の上に乗ると、トリケラトプスの化石の発掘場面を上から見ることができます。子どもたちは大喜び(^^)

その他にも、現在の群馬の動物・植物の展示や、人類の進化の過程を、面白く分かりやすく解説した2Fのスペースなど見所満載で、3時間はいましたが、それでも見切れなかった(^^;)

●ぼくが最も注目したのは、あのバージェス頁岩の化石群が展示されていたことです!



スティーヴン・ジェイ グールドの名著、『ワンダフル・ライフ』をハードカバーで読んだのは、あれはいつだったか? あまりに面白いので、周りの人にずいぶん薦めたけど、誰も相手にしてくれなかった。「アノマロカリス? なに、それ」って(^^;)

NHKスペシャル「生命・第2集」で、かれらが一躍人気者になるのは、それからまた何年か経った後だったと思う。さて、「群馬県立自然史博物館」のバージェス頁岩の化石群 だが、残念なことに、決定的な欠落があることを発見してしまった。というのは、バージェス一番の人気者、アノマロカリスの化石がなかったのです。これは痛い!

でも、その訳がわかりました。現在、バージェスの化石群は、カナダからの持ち出しが禁止されているのです。詳しくは、「こちら」を読んでみて下さい。

では、どこに行けばアノマロカリスの化石のホンモノを見ることができるのか?

それは、信州新町「化石博物館」 なのでした(つづく…かもしれない)

●今日の午後は、伊那市図書館で中川ひろたか・絵本講演会が開かれて、聴きに行って来ました。いや、面白かったな(^^) 歌もいっぱい歌ってくれたしね。ミニ・コンサートと言ってもいいくらい。

「図書館長さんて、柄本明 に似てない?」は、すごく受けましたよ(^^;;


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