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北原こどもクリニック  



しろくま 不定期日記


2002年:<10/11月>  <12/1月>
2003年:<2/3月>  <4/5月> <6/7月> <8/9/10月><11/12月>
2004年:<1/2/3+4月><4 / 5/6月>< 7/ 8/ 9月>   

 おやこ劇場・ミュージカル『ミスター・ズー』     2004/11/28

●日付を1日間違えていました。今日、28日は朝から松本で長野県小児科医会の総会&研修セミナー。夕方までしっかり勉強して伊那へ帰ると、18時半からは伊那文化会館大ホールで伊那おやこ劇場の秋の例会。妻と息子2人に、今日はおばあちゃんもいっしょの観劇だ。あの、いずみたくが作ったミュージカル劇団「イッツフォーリーズ」公演、ミュージカル『ミスター・ズー』

よかったなぁ。みんなとっても満足。ストーリーの展開は読めたんだけどね、でもラストでやっぱり泣けちゃった。それにしても、主演の井上一馬と5人の女優陣が、舞台狭しと踊りまくるヒップホップダンスが、とにかく素晴らしかった。みんなよく合っていたねぇ。歌も上手かったし。アカペラもよかったな。子供向け演劇だからといって、手抜きは一切なしだ。

こういうホンモノの演劇を観ると、子供たちもきっと強いインプレッションを残すに違いないな。

 『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』読了     2004/11/27

『銀輪の覇者』が予想外に面白かったので、自転車ロードレースのことをもっと知りたくなって『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』を手に取った。 今年の7月、前人未踏のツール・ド・フランス6連覇を成し遂げたアメリカの鉄人自転車乗り、ランス・アームストロングの自叙伝だ。

今日の夕方で一気に読み終えたが、これまたもの凄い本だった。無知なぼくでも、1999年にアームストロングが自らの癌を克服してツール・ド・フランスマイヨ・ジョーヌ(黄色ジャージ)を着て初優勝したことは知っている。でも、その栄光の陰にこのようなドラマがあったとは思いもよらなかった。自転車選手として世界的に頭角を現してきた矢先の1996年10月、まだ25歳の青年アームストロングを待ちかまえていたのは、睾丸の悪性腫瘍が既に肺と脳に転移した「末期癌患者」という称号だった。

不撓不屈の精神で戦い抜け!という言葉は、あの『エンデュアランス号漂流』シャクルトン卿の座右の銘だが、この言葉はそのままランス・アームストロングの生きざまでもある。それから、何故かこの本を読みながら、何度もイチローのことを考えていた。まったく相手にもされなかった敵地外国で、純粋に人間としての限界に臨む求道者としてのその姿は、アームストロングと共通するものがあると思う。詳細は、「糸井重里 v.s. イチロー対談」を読まれたし。

もう少し続く予定。

 高遠第一保育園でも絵本を読んできた        2004/11/25

●いま流行中の「おなかのカゼ」は軽症で、2〜3日で回復する。ぼくも水曜日には完全復活した。その24日(水)の午後2時半からは、高遠第一保育園の秋の内科健診。先日の竜東保育所と違い、午睡の後の健診だ。健診はサッと済ませ(^^;; おやつの後は子供たちお待ちかねの絵本タイム。今回は、年少・年中・年長と3クラスでそれぞれ読んだ。年少クラスはぼくの予定に入っていなかったのだが、園長先生が是非にと言って、年中クラスで読むつもりで持ってきた絵本を読んだ。読んだ本は、

「年少クラス」 『ぽんぽん』内田麟太郎・文、畑中純・絵(すずき出版)
        『まめうしのおとうさん』あきやまただし・作絵(PHP)
        『すっぽんぽんのすけ』もとしたいずみ・作、荒井良二・絵(すずき出版)

「年中クラス」 『へっこきあねさ』長谷川摂子・文、荒井良二・絵(岩波書店)
        『ねんどぼうや』ミラ・ギンズバーグ・文、ジョス・A・スミス・絵(徳間書店)

「年長クラス」 『ばけものつかい』川端誠・作絵(クレヨンハウス)

『へっこきあねさ』は、絵本のサイズが小さいし、年中さんにはちょっと難しかったみたいだ。「引き屁」はイメージできないよなぁ(^^;) でも、いま「プレステ」用ゲームのテレビCMで「へっこきあねさ」そのままの「へっこき少年」が登場しているから、今後はもっと反応がよくなると思う。年長さんの『ばけものつかい』は、毎回「ねえ、怖い本読んで!」とリクエストされるので持っていった絵本。怖がりでぜんぜん話を聞こうとしない子が一人だけいたが、他の子はみんな神妙に聞いていた。おしまいにタヌキが登場したところで、一番前に座っていた女の子が「あ、みんなタヌキが化けていたんだね!」と言ったら、横の男の子が「でも、タヌキが化けてたなら、しっぽがあるはずだよ。オバケにしっぽはなかったよ」と言った。うーむ、なるほどね。なかなか賢いなぁ。 

 おなかのカゼをひいてしまった           2004/11/22

●どうも、寝不足すると必ずカゼをひくみたいだ。若い頃のように体の無理が利かない。先週の金曜日の夜は、今日22日が締め切りの「長野医報」の原稿を夜中の3時半過ぎまで書いていた。土曜日を何とか乗り切って油断したのがいけなかったのか、日曜日の昼過ぎになって、吐き気と腹痛、下痢が突然襲ってきた。幸い症状は軽く嘔吐も発熱もなかったのだが、さすがに今日までほとんど何も食べられなかった。

これだけ「ぴーぴー」で、しかも食べていなきゃ、さぞや体重も減ったことだろうと、珍しく勇んで体重計に乗ったら、なぁんだ、ほとんど減ってねぇじゃん(^^;; ショック!

●「TSUTAYA」では、いま期間限定のレンタル100円フェアー中(含む新作!)で、土曜日の夜に『チルソクの夏』のDVDを借りてきたんだ。あの「てるてる家族」の秋子ちゃん、というより『スウィング・ガールズ』で初主演しブレイクした上野樹里が出ている。『ジョゼと虎と魚たち』にも出てるんだってね、彼女。まだ見てないけど。

でも、日曜日は腹いたで寝込んでしまったので、一泊二日の新作DVDは、結局見ないまま月曜日の早朝に妻が返却しに行った。      

 『銀輪の覇者』斉藤純(早川書房)読了!        2004/11/20

●あのページターナー本で有名な『ワイルド・ソウル』垣根涼介・著(幻冬社)でさえ、読み終えるのに7月〜10月と4ヵ月もかった遅読のぼくが、2段組ハードカバーで、435ページあるこの『銀輪の覇者』を、なんとまる3日で読了した! それくらい面白かったということだ。頁をめくる手ももどかしいとはよく言ったもので、昨夜の夕食後、ラストの一番いいところを手に汗握りながら「えぇっ!いったいどうなるんだ?」と読んでいるときに限って、子供たちがまとわりつてきて「ねぇ、おとうさん、遊んでよぉ!」とうるさい。

「おまえらなぁ、早く風呂入って寝ろよな!」目黒孝二氏がよく言っていることだが、活字中毒者には一家団らんは苦痛でしかないのか……

それにしても、こういう爽快な冒険小説を読みたかったのだ。ディック・フランシスの奥さんは死んでしまったから、たぶんシッド・ハレーが再度主役を張る彼の新作はもう読めないだろうし、『背いて故郷』の頃の志水辰夫の文体だって、たぶんもう味わえない。アリステア・マクリーンは当の昔に死んでしまったし。

競輪も、ツール・ド・フランスもよく解らないぼくにさえ、『銀輪の覇者』を読むうちに自転車競技の魅力がずんずん伝わってきたぞ。これはやはり実力のある作者ならではの力量だ。でも、この本の感想をネットで検索したら、思いのほか少ない。ブログやHPで読んだことを報告しているのは、みな自転車乗りばかりじゃぁないか。市場にあまり出回っていないせいか、一般のミステリ愛好家の手に渡っていないのかもしれない。もったいない話だ。やはりここは、自ら自転車乗りにしてミステリ目利きを自認する、名古屋の大矢博子さんの感想を読むしかあるまい。さすが、上手いなぁ(^^)

本年度のベスト5圏内間違いないなしの一冊。さあ、読め!!!      

 最近買った本・読んでいる本             2004/11/18

『はなしの名人 東京落語地誌』池内紀(角川選書)

先だって、名古屋に行った際に買ってきた「三代目・三遊亭金馬 佃祭り」を聴いたばかりだったんで、早速この本の「佃祭り」p99 を開いた。

三代目三遊亭金馬の得意ダネだった。声に独特のリズムとひびきがあった。リンとしていて、舌で句読点を押さえるように発音がはっきりしている。(中略)本名、加藤専太郎、明治二十七年(1894)、東京本所の生まれ。小学校を終えると経師屋へ奉公に出た。奉公先のすぐ前が「広瀬」という寄席で、好きで出入りするうちに本格的になり、大正元年(1912)、放牛桃李という講釈師に弟子入りしたところ、「おまえの顔は講釈師より落語家に向いている」といわれて。翌二年、初代円歌の門に入る。(中略)

最後までいかなる協会にも属さず、一匹狼で通した。権威や権力が大嫌いだった。そのため、当時、落語評論家として絶対的な力をもち、芸道の目利きを自任していた安藤鶴夫に、徹底してホサれ、無視された。

『裸者と裸者』打海文三(角川書店)

デビュー作は読んでないけど、2作目の『時には懺悔を』以来すっかりファンになった打海文三なので、『Rの家』まではほとんど読んでいる。でも、『ハルピン・カフェ』は買ったまま未読状態。なんだか読みにくそうだったから。で、久しぶりで手にした本がこの『裸者と裸者』だ。まだ読み始めたばかりだから分からないが、これは傑作の予感がする。

『ストリート・ボーイズ』ロレンゾ・カルカテラ(新潮文庫)。似たような子供が主役の戦争モノ。でも面白そうだぞ!

『へくそ花も花盛り』大道あや(福音館文庫)。ハード・カバーは絶版で、ずっと読みたかった本が知らないうちに文庫化されていた! 後ろのほうに収録された日本画の数々(カラー)がとにかく素晴らしい。実物を見るには何処の美術館へ行けばいいのか? 長崎の童話館にはたしかあったはず。

『銀輪の覇者』斉藤純(早川書房)。夏以来ずっと探していたこの本を、南箕輪村図書館で見つけた。自腹購入本でなくてスミマセン。でもこれは傑作だよ!

    

 最近のいろいろ(その4)              2004/11/15

●11月13日(土):「いなっせ」7F「上伊那PTA親子文庫」主催の「伊那のパパ's 絵本ライヴ」

午後1時半からの「風の谷絵本館」津金明さんの講演「ごいっしょに 絵本の世界へ」が終わって、3時15分から我々パパ's のライヴがいよいよ始まった。会場の「いなっせ」7F、702会議室にはイスが並べられ、親子文庫の役員のおかあさん方とその子供たち(小学生が多かったな)が既にスタンバイしていた。ぼくらのファンで来場してくださったであろう「親子連れ」も右サイドに座ってくれたのだけれど、いかんせん聴衆が「椅子席」だと距離と高さの関係から、われわれ演者は立ったまま絵本を読まざるをえなかった。これはちと、きつかったな。

基本的には、飯山図書館でのライヴと同じ構成でやったのだが、メンバーの演目とか歌とか、微妙に改変されているので、ここに記録を残しておこうと思います。

1)『はじめまして』新沢としひこ(すずき出版) → 全員で歌いながら自己紹介

2)『月ようびはなにたべる?』エリック・カール(偕成社) → 伊東パパ

3)『もけらもけら』山下洋輔・文、元永定正・絵(福音館書店)→ 北原パパ

4)『セルコ』
 内田莉莎子・文、ワレンチン・ゴルディチューク・絵(福音館書店)。「風の谷絵本館」の津金さんが、坂本パパに代わって絵本を読んでくれました。ぼくの知らないオオカミと犬が出てくる「ウクライナの民話」絵本でした。

5)『いっぽんばしにほんばし』中川ひろたか ・作、相野谷由起・絵(アリス館) → 全員で歌いながら、手遊び。でも、最前列の小学生はさすがにやってくれませんでした。へなへな(^^;;

6)『にんげんごっこ』木村裕一・作、長新太・絵(講談社) → 宮脇パパ(今回初挑戦! これ、面白いねぇ!)

7)『くろずみ小太郎旅日記:その1』飯野和好・作絵(クレヨンハウス) → 倉科パパ

  「くろずみ小太郎のうた」ジャンジャカ・ジャカジャカ♪ ジャンジャカ・ジャカジャカ♪ セリフ(宮脇パパ)

8)『くろずみ小太郎旅日記:その2』飯野和好・作絵(クレヨンハウス) → 倉科パパ

9)『おーいかばくん』中川いつこ・文、あべ弘士・絵(チャイルド本社) → われら「パパ's」の定番ソング!

10)『世界中のこどもたちが』新沢としひこ・中川ひろたか+103人の絵本作家たち(講談社) → 全員で楽器を鳴らしながら歌いました。前回は子供の数がおおすぎて、希望者全員に楽器が渡らなかったので、今回は伊東パパが頑張って、全員が楽器を手にできるよう、カスタネットとかいろいろ持ってきてくれて助かりましたよ。



  ●11月14日(日):松本

 今日は、朝から松本。いろいろ終わって夕方伊那へ帰り、子供たちには留守番させて県民文化会館へ。今日が「中川紀元・展」の最終日だったからだ。中川紀元の絵は、ピカソやマチスの影響をダイレクトに受けた1920年代の絵に最もインパクトがあると思ったぞ。

■毎回「食べ歩き」記事を載せると「このうちは外食ばかりしてる」と誤解されるのは嫌なのだが、今日食べに行ったのは、JA上伊那本所となりの「味月亭」。なんだか今日はどうしても味月亭の生パスタ麺が食べたくなってしまい、ぼくが是非にとリクエストしたのだ。で、ぼくが注文したのは「ワタリガニのクリームトマトソースあえ・生パスタ・ヴァージョン」。やっぱりここのパスタはおいしいな(^^)

    

 最近のいろいろ(その3)              2004/11/13

●11月12日(金):竜東保育所

昼休みの午後1時から、竜東保育所の秋の内科健診に行ってきた。年少組と年中組は、健診のあと部屋へ戻ってお昼寝です。未満児クラスはまだ熟睡中で、年長組の健診が終わった後は、2時半まで未満児さんを起こすことはできないので、その間に、お昼寝しない年長さんのクラスで絵本を読んできました(^^)

こどもたちもよく承知していて、どうも僕が絵本を読みに来るのを楽しみにしているみたい。この春には『こんにちワニ』を読んだ。で、今日は何を読もうか午前中からずっと悩んでいたのだ。悩んだ末に持っていった絵本は、『やさいのおなか』(福音館書店)、『たまごにいちゃん』(すずき出版)、『ねぎぼうずのあさたろう・その1』(福音館書店)の3冊。

まぁまぁ、受けたかな(^^;)  でも、「ねぎぼうず」は読むのが難しい。しみじみ…… 落語だけでなく、浪曲の練習も必要か?

      

 最近のいろいろ(その2)              2004/11/10

●11月7日(日):八ヶ岳「大地の園」

 今年の7月末に、八ヶ岳南麓・甲斐小泉駅の北側に広がる「泉郷」の別荘地が、突如「大地の園」というリゾート・テーマパークとしてオープンした。パンフレットとか入園割引券とかもらったのだが、なんだか胡散臭そうで行ってみたいとは正直思わなかった。こういう言い方は、好意的だった関係者には大変失礼になって申し訳ないのだが、<こちらのブログの情報によると>、開園まだ4か月も経たないのに、この11月末で完全閉鎖されるらしい。やっぱしな。

 現在、入園料「無料」で開放されていて、だからというワケではなかったのだが、天気もいいし紅葉もきれいだから、この間の日曜日の午後に行ってきたのだ、大地の園。八ヶ岳山麓の紅葉は既に終わりかけていたのだが、この高原のテーマパークは妙ににぎわっていた。だって、タダなんだもん(^^;) 園内を2頭立ての馬車が行き来していて、何故だかわからんが御者がみな外人(男女とも)なんだな。以前はこの馬車に乗るにもお金がかかったらしいのだが、今ならタダです。11月23日までですが。園のスタッフの方々は皆、事態を充分理解しているはずなのに、東京ディズニーランドなみに僕らに対して対応が良かった。だから余計に哀しくなったよ。たぶん、社長だけが悪いんだ。きっと。

 ただ、妻は「なつかし玩具店」の板の間で暖をとっていたクロスズメバチを左足で踏んづけてしまい、土踏まずの一番柔らかい所を針で刺されてしまったのだ。これは大変だった。アナフィラキシー・ショックは起こさなかったのだが、ハチの毒による痛みと痺れで、ほとんど歩行不能に陥ってしまったのだ。妻の話によると、ハチに刺されたのは小学校以来の2度目とのこと。でも、ホント痛かったらしい。回復するのにまる2日かかった。

 散々な目にあった「大地の園」を後にして、甲斐大泉の「絵本の樹美術館」へ向かった。ここも11月末で春まで閉館になるから、再訪したのだ。2階ではわかやまけん『てぶくろをかいに』の原画展、1階では夏から続けられた「アリとキリギリス」ハンズ・オン企画。うちの子供らはこの企画2度目なんだけど、慣れたもんで、館内に入るなり「キリギリス」の衣装を身につけ、物語世界に没頭しました。もう夢中だね。

 てな訳で、伊那への帰りが遅くなってしまったので、夕食は「麺屋・二八」。美容室「BOOM」の先生から妻がいろいろと情報を仕入れていたので、今回は「二八煮込み」「高菜ごはん」を追加注文。これ正解だった。煮込みは、牛筋と豆腐の煮込みで、七味を振りかけて食うと、めちゃ美味い。でも、麺屋・二八はやっぱ「塩ラーメン」だよな。この味は、ここでしか味わえないぞ!

    

 最近のいろいろ(その1)              2004/11/09

●11月5日(金):いなっせ「おはなし会」

 月初めの金曜日の昼休みは、恒例となった「いなっせ7F」での「子育て支援セミナー」。正直、月初めは「レセプト点検」があるので準備時間が取れず、日程的にキツイのだが、継続することが大切なので、今まで9回続けてきた。できれば来年は、月の第3週の金曜日に変更していただけるとありがたい。

で、今月は「ノロ・ウイルス、ロタ・ウイルス」が原因の「乳幼児の嘔吐下痢症」の話をした。45分間くどくど話して、質問タイムになって初めて、下痢・嘔吐の「治療」のはなしをまったくしてなかったことに気付いた。しまった、ごめんなさい。家庭ですべき「ホーム・ケア」の基本に関しては、来年1月の「お話会」で詳細に語る予定ですので、どうかお許しください(^^;)

最後は、例によって「絵本」を2冊読んだ。このところ「赤ちゃん絵本」に的をしぼって読むように心がけていて、今回読んだのは『がたんごとん がたんごとん』『バルンくん』の2冊。今回は男の子の好きな「のりもの絵本」の「電車もの」と「自動車もの」を読んだのです。しかも、長谷川摂子さん直伝の『バルンくん』の読み方(と言っても、ただただ「バルンバルン! バルバルバルーッ ブロブローン!」とページをめくるごとに、ただただ絶叫するだけでいいのですが)をしたら、確かに受けた(^^) ぼくが読み終わると、さっと男の子が絵本を持ち去った。たぶん、彼は「この絵本」が気に入ったのだ。しめしめ(^^)

■そういえば、9月のこの会で読んだ絵本が『バナナです』川端誠(文化出版局)。ぼくはこの絵本を、最近のピン芸人の中ではピカイチだと思う「ヒロシ」の哀愁に満ちた口調で「バナナです…」と、次々と読んだんだ。そしたら、おかあさん方にものすごく受けた(^^;;)

●ところで、そんな「ヒロシ」の本がでた。<ここに、彼のインタビューが載っている>のだが、ものすごく面白い。必読!

▼あと、中川ひろたかさんが神戸の海鮮料理店で、あの「りさ子さん」の旦那である、サッカーのカズと出会った話が<ここ>で読むことができるのだが、これもなかなか面白かったよ。

      

 辰野町図書館での「パパ's 絵本ライヴ」       2004/11/07

●日付が変わったので、昨日の11月6日(土)午後2時から辰野町図書館で、われわれ伊那のパパ's「絵本ライヴ」が催された。土曜日はふだん午後2時まで診療しているのだが、この日は診療受付を12:30 で終了して昼飯をそそくさとかき込み、車で辰野町へ向かった。

辰野町図書館での「絵本ライヴ」は、和やかな雰囲気のうちに無事終了。ほんとよかったでした(^^;;。ぼくらのステージは、図書館の玄関から入ってすぐの正面に設置され、聴きにに来てくれた子供たちは十数人と少なかった(参加者は大人のほうが多くてトータルで40人近くいたかな)のだけれど、さすが絵本慣れした子供が多く、ものすごく反応がよかった。こういういい雰囲気だと演者のわれわれも読み甲斐があるってもんさ(^^) やっぱ、絵本の読み聞かせはこれくらいの人数が一番いいんじゃないかと思ったな。辰野町図書館の館長さん、ほんとにどうも有り難うございました。また呼んでくださいね!

■ライヴの写真は後日アップする予定だが、パパ's のメンバーが今回どんな絵本を読んだかだけ、記載しておくね。

1)『はじめまして』新沢としひこ(すずき出版) → 全員で歌いながら自己紹介

2)『あれこれたまご』とりやまみゆき・文、中の滋・絵(福音館書店) → 倉科パパ。 さっすがネイティヴの京都弁はいいねぇ(^^;)

3)『ねぎぼうずのあさたろう』飯野和好・作絵(福音館書店) → 坂本パパ。「ぺぺんぺん」浪曲を唸って、チャンバラ時代劇絵本の登場だ!

4)『できるかな? あたまからつまさきまで』エリック・カール作絵(偕成社) → 伊東パパ。 絵本を読みながら、子供たちと体操しちゃうんだ。ほんと子供を乗せるのが上手いんだな、伊東パパは。

5)『いっぽんばしにほんばし』中川ひろたか ・作、相野谷由起・絵(アリス館) → 全員で歌いながら、手遊び。ほのぼのみんないい感じ(^^)

6)『すっぽんぽんのすけ』もとしたいづみ・作、荒井良二・絵(すずき出版) → 宮脇パパ。 絵本を開いて、主人公の「すっぽんぽんのすけ」が登場した途端、最前列に陣取っていた男の子が、「あっ! チンチン見えてるよ!」あはははは(^^)

7)『落語絵本・初天神』川端誠・作絵(クレヨンハウス) → 北原パパ。 やっぱ、ちょっとテンポが速すぎたかな。途中何度も「噛んじゃった」し(^^;)

8)『世界中のこどもたちが』新沢としひこ・中川ひろたか+103人の絵本作家たち(講談社) → 全員で楽器を鳴らしながら歌いましたよ。楽しかったね(^^)

      

 伊那市立図書館・文化の日「おはなし会スペシャル」 2004/11/03

●今日11月3日、われわれ伊那のパパ's 4回目のライヴが地元伊那市立図書館で行われました。地元の図書館でのライヴは今回が初めて。5人のメンバーはみな緊張しましたが燃えましたよ! 図書館の泉澤さんのおはなしでは、子供たち+大人たちで、150人近くもの人が会場の視聴覚室に見に来てくださったのだそうです。さらには何と! 東京の 「パパ's 絵本プロジェクト」田中尚人さんがいらしているではありませんか!

いやぁ、びっくりしましたよ、ホント。

詳細報告は、また後日。(締め切り過ぎの原稿を何本も抱えているのです。ごめんなさい(^^;;;)

      

 夜回り先生・水谷修                2004/11/01

●上伊那医師会付属准看護学院1年生の「小児看護・2学期期末試験」の答案を採点しながらテレビを見ていた。NHK総合の深夜帯に放送される再放送で、本放送時に見逃して「しまった!」という番組は、たいていこの時間帯をチェックしていると見ることができる。

■今夜放送されたのは「ETV特集:いいもんだよ、生きるって」夜回り先生・水谷修の感動の講演会に密着。コレすごかった。ぼくが現役高校教諭の中で最も講演が上手いと思っているのは、鳥取県立赤碕高校の高塚人志先生だが、もしかすると、水谷修先生はそれ以上かもしれない。とにかく圧倒的に迫ってくるものがあるのだ。それは、「子供たちよ! 死んだらいけない。どうせオレなんて生きていてもしょうがない、そう考えるのは間違いだ。いいんだよ、君がただ生きていてくれさえすれば!」そういう切実なメッセージだった。

彼は言う。私は夜の世界に住んでいる。定時制高校の教諭として授業が終わると都会の盛り場を夜回りし、自宅に帰れば、メールや電話で SOS を発信してくる子供たちへの対応に追われる毎日。そうした「夜の世界」へやって来る子供たちは、「昼の世界」では自分がこの世にいていいんだという「自己肯定感」を味わったことが皆無な連中ばかりだ。親からも教師からも怒られどおしで、あげくの果ては「おまえなんか生まれなければよかった…」という母親の一言。

そんな大人ばかりだから、子供は「夜の世界」へやって来る。何故なら、「お前、すげーじゃん。そうだよなぁ、その通りだよ!」と認めてくれる大人や先輩が「夜の世界」にはいっぱいいるからだ。でも、それは罠だ。シンナー・ドラッグ・覚醒剤漬けにしておいて、終いに「ヤクの売人」に仕立て上げる。女の子なら「からだ」も売れて一石二鳥だ。こんな手軽な商売はない。彼は、自分が関わったある1人の少年の話を始めた。母1人、子1人の家族で、小学生の少年は生きるために「夜の世界」へ入って行く。シンナーにむしばまれた体はもうボロボロ。結局その少年は死んでしまうのだが、圧巻は火葬場で母親と水谷先生が少年のお骨をひろうシーンだ。シンーナーのために骨までボロボロになっていて、焼き上がって残ったのはわずかに大腿骨の骨が10cm ほど。

その骨を水谷先生がひろって、母親に渡し骨壺に入れてもらおうとしたのだが、箸でつまんで引き上げたとたん、骨は砕けて落ち、母親の箸に渡すことはできなかった。全てはシンナーのせいだった。母親は泣き崩れた。なんと悲しい話だろう。

    

 長谷川摂子さんの講演会(その2)               2004/10/30

●長谷川摂子さんのお話の中で、印象的だったフレーズを以下に再現してみますね。メモをもとに思い出しながら書きますので、彼女の発言の正確な再現ではありません。その点はご了承ください。

▼私が絵本と出会ったのは、1971年です。それまで(25歳まで)は、子供にはまったく興味はなかったし『ぐりとぐら』も知らなかったの。当時は大学紛争の最中で、私もその渦中にあり、勉強とかアカデミズムとかを全てうっちゃって、これから生きてゆきたい、そう思ったんですね。で、どうせなら生きている人間の中でも一番生きがいい「こども」といっしょに働こう! そう決めて、保育士(当時は保母と言いましたが)の資格を取りました。そうして現場での実習も何もなく、私は保母として突如現場に放り込まれ、いきなりクラスを持たされました。それが1971年だったのです。

何の経験もない私は困り果てました。でも、私がいて、子供たちがいて、「あ、なんとかこの子たちとつながらなくっちゃ!」そう思った時に、そうだ、私は「お話と絵本」で行こう! そう決めたんです。それが私の基本的な絵本のあり方なんですね。私が「絵本を通じて」子供たちとつながりあえることで、私も救われたのです。大人と子供が同じ屋根の下で、絵本を通じてつながりあえるひとときが得られる。それが私にとっては一番大切なことだったのです。

▼私は昔から読書好きでしたが、本というのは1人で黙って読むものだと思っていました。でも、読み終わると、そのいろんな思いを他の人たちと語り合いたくなるものです。そう、いい映画を観たあとみたいに。しかし、本を通じて他の人たちとつながり合うことはなかなか難しい、そう思っていたのです。ところがです。絵本なら、いとも簡単に「同時並行的に」同じ本を子供たちと読むことができるじゃないですか!

■絵本を読みながら、ほんとに子供たちが「その絵本」にみんなの気持ちが集中しているしている時には、私と子供の間の空気が「ゼリー」のように固まってくるのです。

(つづく)
    

 長谷川摂子さんの講演会(その1)               2004/10/27

●土曜日夕方の最初の地震から5日目。今なお断続的に続く余震。今日のニュース映像を見ていても、もの凄い揺れ方で驚いてしまう。これでは怖くてとても屋根の下では眠れない。余震と言っても、最初の地震より強いかもしれないからだ。明日の朝はさらに冷え込むという。ぼくは奥信濃の飯山に3年間住んだことがあるが、雪が早い年は11月中にもう30cm 位の雪が積もったように思う。被災地の皆さまはこれからますます辛く厳しい日々を迎える。さて、ぼくにできることは何だろうか?

●奇跡的に救出された2歳の男の子の命を守ったのは、母の愛だったのだろうなあ。そう思うと、胸が締めつけられる。


■10月24日(日)に、下伊那郡喬木村の中央体育館で、椋鳩十生誕100周年記念の講演会が、講師に長谷川摂子さんを迎えて開催された。以前からぜひ一度、長谷川摂子さんのお話を聴いてみたいと思っていたので、秋晴れの行楽日和の日曜日の昼前、妻子をほったらかして1人で喬木村へ向かった。長谷川さんの「こどもたちと絵本」についてのお話は、彼女が子供等とともに現場で33年間経験してきた実体験に基づく深い考察に満ちていて、ぼく自身が最近いろいろと疑問に思っていたことに対する解答がいくつも用意されていて、なるほど!そういうことだったのかと、ものすごく納得のいくお話だった。聴きに行って、ほんとうによかったです。

その詳細は、また次回。     

 サイト開設「3年目」に入りました               2004/10/25

●この10月22日で、このサイトを始めて3年目に入りました。誰も気が付かないだろうと思っていたら、八ヶ岳オーガニック瀬戸さんが「お祝いメール」をくれました。うれしかったです。ホントありがとうございました。

2年前には「お父さんと絵本」で検索かけてもほとんど引っかかってこなかったのですが、最近では「絵本を語るおとうさん」がネット上にずいぶん増えてうれしいかぎりです。そうは言っても、絵本の読み聞かせ業界では、まだまだ「おとうさん」は蚊帳の外です。その存在意義すら気付かれていないのが現状です。もっともっと、われわれの活動をアピールしなくては! と、決意も新たに3年目を迎えたのでした(^^;)

 准看護学院の期末試験問題を作成中               2004/10/20

●上伊那医師会付属准看護学院での小児科学の講義が今日で終了した。やれやれ疲れました。毎週水曜日の午後3時半〜5時までの90分間×8回の授業。それでも指定された範囲をカバーしきれずに今日は駆け足で進めて結局時間切れ。講師になって今年で4年目なので、慣れてきたぶん新鮮さや緊張感が薄れて、今年はあまりメリハリのないつまらない講義になってしまったなぁ。反省(^^;)

そうは言っても、毎回講義を終えると、どっと疲れる。すごいパワーの消費だ。授業中ぼくは何故かハイテンションになってしまうので、あとの反動が大きいというワケだ。以前から不思議でならないのだが、学校の先生方って、こどもたちに授業をするのに自分のエネルギーをあまり消費してないのだろうか? 教師がテンションを上げないと、こどもたちには退屈でつまらない授業になってしまうのではないのか?

それとも、消費エネルギーを抑えた低燃費で効率の高い「授業」を行うためのマル秘テクニックでも存在するんだろうか?

●授業は終わったのだが、来週の月曜日に行われる期末試験の試験問題を今週金曜日までに作って医師会事務局に提出しなけれなならない。これがまた一苦労なのだ。毎年同じ問題でも構わないのだが、さすがにそれでは芸がない。かといって、ひねくれた意地悪問題で赤点の学生が続出すると、追試のための試験問題をまた考えなくてはならないので、それも大変だ。

と言うわけで、今夜はまだまだ眠れない。などと書いているうちに、知らぬ間に台風23号は伊那市上空を通過して行ったようだ。

 『あいつもともだち』内田麟太郎・作、降矢なな・絵       2004/10/14

Fox & Wolf の「ともだちシリーズ」最新作 『あいつもともだち』 をさっそく買ってきた。晩秋〜冬〜春にかけての、めずらしく比較的長いタイムスパンの話だ。派手さはないけど、ボディーブローのように後から じわじわ と効いてくる、しみじみいい話に仕上がっている。息子たちもお気に入りのようで、このところ毎晩読まされるのだが、ついでに初回作の『ともだちや』から『ありがとうともだち』まで、「これも読んで」と次々と持ってきて、ちっとも寝てくれないのにはちょっと閉口(^^;)

なぜ半年もかかる話かというと、熊もヤマネも 冬眠 してしまうからなのね。子供たちに大受けしたのは p22,p23 で冬眠から目覚めたばかりのヤマネが寝ぼけて 言いそこ間違い する場面。熊も何だか妙にダイエットして痩せて描かれていて、この絵を見たぼくの長男はこう言ったんだ。「そうだよ! おとうさんも 冬眠 すればいいんんだ。そうすれば デブ じゃなくなるよ!」 いや、確かにそれは名案だけれども、小児科は スキー場のペンション といっしょで、風邪やインフルエンザが流行る冬に一生懸命働くことで、ヒマな夏場を何とかしのぐことができるのだ。だから 冬眠 してる場合じゃないのだよ。

●降矢ななさんの絵本で 『ちょろりんのすてきなセーター』 (福音館書店)という絵本があって、珍しく 「トカゲ」 が主人公の絵本なのだが、聞いた話によると、作者の降矢さんはけっこう 爬虫類系 が好きでシリーズ化を考えて続編も出したんだけれど、絵本の読み手である保母さんやお母さんがたに 爬虫類系 は全く不人気で、やむなく3冊目以降は断念させられたとのこと。だからこそ余計に、この 『あいつもともだち』 では、降矢さんは張りきったことと思いますよ(^^;)


■今晩はじめて 「大奥第一章」 (フジTV:木曜日よる10時〜)を見たのだが、これ面白い。徳川二代将軍秀忠の正妻 「お江与」 は恐妻家として有名で、将軍秀忠が側室を囲うことを絶対に許さなかった人だ。その「お江与の方」を高島礼子が演じているのだが、早速に意地悪しまくりで、なかなかにいいキャラを確立しているぞ(^^;)  いじめられる側の「春日の局」は、すっかり太ってコメディエンヌの役回りしか最近は演じさせてもらえなかった 松下由樹 が熱演しているのだが、最初見た時にはミスキャストじゃないかと思ったんだけれど、江角マキ子が演じるよりも、もしかしたらよかったのかもしれないぞ! これは要注目!!

 三代目 三遊亭金馬の「藪入り」                2004/10/11

●というわけで、無事運動会は終わりました(^^) それにしても、幼稚園の運動会はいいな。年少・年中・年長組の全園児をあわせても90人に満たない小さな幼稚園(でも、今回で第40回の運動会でした)なので、息子の出番がとにかく多いのだ。これが長男の小学校の運動会だとこうはいかない。各学年のクラスが3〜4組で、1クラス30数人なので、全部で 900人 近くいます。しかも同じ格好で、唯一違うのは「帽子の色」だけでしょ。広い校庭の、いったい何処に息子がいるのか探すのがまずは一苦労。しかも、シャッターチャンスはめったに訪れない。

天使幼稚園の運動会で一番ありがたいのは、小さな園庭とはいえ観覧する家族の人数もおのずと少ないので、 観覧席の場所取り もそれほど苦労しなくて済むことだ。そうは言ってもそれなりに良い場所を獲得するのは難しい。例えば、正面本部席の南側石段下が、いわば 銀座四丁目「木村屋」前 ですね。ここに座るためには、たとえ天使幼稚園児の父兄と言えども、4時起きして幼稚園に行き、午前7時の開門を待たなければならない。

■というわけで、息子の幼稚園最後の運動会のために今朝は4時起きしましたよ!(正確には 4:20 でしたが(^^;; )

途中、サークルKに寄ったり、道を間違えたり、後から来る人のために無理して慣れない縦列駐車をしてたもんだから、思いのほか時間がかかってしまい、順番待ちの列に並んだのは、午前 4:45 。この時すでに僕の前には10人のお父さんがならんでいました!! ひぇ〜〜

この時はまだ雨が降ってましたよ。あたりは真っ暗だから、自分がはたして何番目なのかも定かでない。とにかく列の最後のお父さんに「あ、おはようございます。ご苦労様です」そう挨拶して、折り畳み簡易椅子を取り出し傘をさして座りました。僕の後にも続々とお父さんはやって来ます。来るなりまずは携帯で状況をお母さんに報告します。今日はお母さんも気合いを入れて早起きして、お弁当を作っているからです。

幼稚園の門が開く午前7時まで、あと2時間。さて、というわけで、ぼくはおもむろに「iPod」を取り出しました。今日この日のために、CDを10数枚追加しておいたのです。ところが! ぼくが持つ初代「iPod」にはバック・ライトが付いていないので、真っ暗闇の中では液晶画面が読めません。トホホ(^^;)

それでも、手探りで メルセデス・ソーサ とか キース・ジャレット とか聴いているうちに、夜も白々と明けてきました。いつの間にか雨も上がり、見上げると、雨雲がものすごい勢いで南から北へ流れて行きます。さて、次に何を聴こうか…… てんで左手の親指でスクロールを回しながら探したのが、 三代目・三遊亭金馬の「藪入り」 。この「iPod」には、音楽CDと同じくらいに 落語 をたくさん入れてあるんですよ。有名な 「居酒屋」 という演目もそうだけれど、金馬は こどもが登場する噺 がとにかく絶品なんだな。

子煩悩で、親バカの極致といった父親の「熊さん」が主人公のこの 「藪入り」 は、NHKがビデオに残した「古典落語名人選・三遊亭金馬」で見ると、ちょうど 明石家さんま のもの真似をする「原口」が付ける 入れ歯 を、寅さん役の渥美清が付けて、頭をつるつるに剃った風貌をイメージしてもらえば、それが 三代目・三遊亭金馬 さんです。ま、あの 寅さん が落語やってるってなもんです。だから、面白くないわきゃぁない。でも、基本的には「人情噺」なんで、泣かせる話でもあるんですよ。特に、おとうさんが聴くと泣いちゃうかも。伊那市立図書館に行けばあります。CDも、ビデオも。ただ、CDのほうがデキはいいね。

●「藪入り」が終わってもまだ、開門時間はきません。仕方ないんで、夜明けの空を見ながら、あとは ジョアン・ジルベルト のギターでも聴いてましょうかねぇ(^^;)

 今シーズン最強の台風がやって来る          2004/10/08

●明日10月9日(土)は、次男が通う天使幼稚園の運動会だ。土曜日は午後2時まで診療しているので、息子の幼稚園最後の運動会は見に行けないのだが、いっそ臨時休診にしてしまおうかどうか悩んでいると、この日記に書いたら、何人ものかたから「休みにしちゃいなよ!」とお言葉を頂戴した。ありがとうございます。結局、12時で診療を打ち切って園庭に駆けつけ、お昼のお弁当から参戦することに決めたのです。そしたら、なんと! 明日は で運動会は中止になりそうです。そうなると運動会は11日(月)に延期。キリスト教系の幼稚園なので、 日曜日には絶対に行事を入れない からです。やったぁ(^^;)

でも、やって来るのは 伊勢湾台風 よりも強力な 920ヘクトパスカル の「台風22号」。前台風で被害甚大だった三重県「宮川村」にすぐ隣接するのが、この8月に訪れたばかりの 飯高町 だ。飯高町のみなさんは、きっと今晩は不安な眠れぬ夜を過ごさなければならないかと思うと、ひとり喜んでいたのではホント申し訳ないです。ごめんなさい。

■「蝶番」が割れてしまったこの PowerBook G4 だが、ブックスタンドで蓋を支えながら無理して使っていたのだ。でも、とうとう観念して「アップルサービス・修理センター」に電話したのが今週火曜日の夕方。福山通運のトラックが壊れた PowerBook を回収していったのが、翌水曜日の午後6時前。で、なんと! 今日金曜日の午後2時前には修理を完了した PowerBook が戻って来て、今こうして書いているのです。最低1週間はかかるな、そう思っていたのに「あっ!」という間でしたよホント。半年前に息子が電源コードに足を引っかけて本体を落っことしたのが遠い原因なので、3年間に延長した保証期間内ではあったのだけれど、結局「有償」になってしまった。でも、しょうがないかな。 \47,000+税、とほほ(^^;;)

 THE POLAR EXPRESS                2004/10/06

●クリスマスの絵本の中では、個人的にベスト3に入る、 オールズバーグ 『急行「北極号」』 が、トム・ハンクス主演、ロバート・ゼメキス監督で映画化され、今年のクリスマス・シーズンには日本でも公開される。

トム・ハンクス主演といっても、 フルCG・アニメーション映画 なので、声の出演なわけだが、先日の深夜TVで放映されていた「ショウビズ・カウントダウン」で、その予告編が流されビックリした。すごい! オールズバーグの「あの絵のタッチ」そのままで、見事にアニメーション化されているではないか。

ワーナー・ブラザーズのサイト 「THE POLAR EXPRESS」 で、その予告編を見ることができます。どうです、凄いでしょ。

 飯山から帰ってきました               2004/10/03

イチロー は凄いな。こちらで 「糸井重里さんとの対談記事」 を読むことができますよ。

■「パパ's絵本プロジェクト伊那 イン 市立飯山図書館」無事、終えることができて本当によかったでした。関係者のみなさま、おつかれさまでした。特に、南信こどものとも社の 坂本さん は、雨の中 片道 200km を日帰りという強行日程。土曜日は夜7時から、飯田市の上郷図書館で「ゲド戦記」の訳者として知られる 清水真砂子 さんの講演会があったので、土曜日に飯山入りした我々とは別行動だったのです。

当初、「お話パケット号」の前に設置されたテントの下での「お話会」という予定だったのですが、あいにくの雨の中、聴きに来てくれた子供たちが可哀想だからと、ぼくらパパ'sのメンバーから意見がでて、われわれの わがまま を、嫌な顔ひとつせず急きょ会場を図書館3Fの部屋に変更してくださった、飯山図書館の 丸山かおり さん、本当にありがとうございました。飯山の けん玉少年 たちが、じつにいいリアクションを見せてくれて、屋内でできてやっぱりよかったでしたよ。すみませんでしたね。飯山図書館の館長さま、本当にありがとうございました。

それから、 清水清子 さん。一番下の娘さんを連れて聴きに来てくれてうれしかったデス(^^) じつは今から15年前、ぼくは飯山日赤の小児科一人医長として3年間、飯山で暮らしていたのです。その時の飯山日赤小児科外来の看護婦さんが 清水さん だったのです。じつに久々の再会でした。清水さんはぜんぜん変わっていないのに、ぼくは 10kg 以上ぶくぶくと太ってしまった。あぁ(^^;) 清水さんはいま、地元の飯山と中野市で絵本の読み聞かせ活動を精力的に行っているのだそうです。だから、ぼくら父親たちの素人芸を見せるのが、ものすごく恥ずかしくて、ぼくは一人であがってしまっていましたよ(^^;; おみやげに、巨峰を一箱頂戴してしまいました。ありがとうございました。

●そうして、われわれ北原・宮脇・倉科・伊東の 4家族 が土曜日に泊めていただいた、木島平スキー場の コテージ・ペンション 「ぽっかぽか」 のオーナーさま。わざわざ娘さんを連れて3人で、われわれ伊那のパパ's を見に飯山図書館に来てくださいました。ありがとうございました。コテージでは、われわれの子供らが朝早くから大騒ぎして、ホント申し訳ありませんでした。今度はスキーに行きますね(^^;)

土曜日の夕方、それぞれ別々に家族同伴で飯山入りした伊那のパパ's の面々は、ママたちの携帯で現在位置を確認しながら、 馬曲温泉 で現地集合しました。その後、飯山駅前の 「くいだおれ さとみ」 へ移動して前夜祭です。 さとみ も10数年ぶりでしたね。大将も奥さんも元気そうでよかったでした(^^) 北陸新幹線の飯山駅建設のため、「さとみ」に退去勧告がでているのだそうです。そうなったら、店をたたもうか? そう女将さんは話してくれました。でも、辞めないでね。ぼくらのためにも。

日曜日のお昼は、野沢温泉の 「新屋」 (あたらしや)へ行って、らーめん・焼き鳥丼・鳥カツ丼・卵丼をそれぞれ注文しました。ぼくはラーメンをたのんだのだけれど、やっぱりここのラーメンはうまいな(^^) 雨が激しくなったので、昼食後の温泉街ブラブラ歩きはキャンセルされてしまって残念。またみんなで来ましょうね、野沢温泉。

 知らぬ間に、もう9月は終わってしまった       2004/10/02

●なんと! 今年も ジョアン・ジルベルト が日本にやってきた。今日が大阪で初日。公演チケット、無理してでも取ればよかったのに諦めてしまっていたのだ。もう遅いな。

●明日の日曜日には、市立飯山図書館へ行って「われわれ伊那のパパ's」のメンバー5人で絵本を読んできます。そのために、われわれ5人のプロフィールと馴れ初めを「パンフ」にして印刷したので、PRをかねて地元の図書館にも配ってきました。今週は連日昼休みに予定が入っていて、火曜日が長谷村の乳児検診、水曜日が南箕輪村の乳児検診、木曜日が高遠町の3歳児検診、金曜日が「いなっせ」のお話会、という具合。

南箕輪も高遠町も、保健センターの横に図書館があるので、健診に行ったついでに南箕輪村図書館と高遠町図書館へ売り込みに行ったのです。もちろん、伊那市立図書館へも行ってきました(^^)

●金曜日の「いなっせお話会」のテーマは、「アトピー性皮膚炎(その2)」として「スキンケア」について話しました。30人近くのお母さんがたが聴きに来てくれて、うれしかったな。会のおしまいは、恒例の絵本タイム。今回は 内田麟太郎 さん特集として、 『ぽんぽん』 内田麟太郎・作、畑中純・版画(こどものくに・たんぽぽ版 2004/7月号)すずき出版 と、 『ねぇねぇ』 内田麟太郎・作、長谷川義史・絵(すずき出版)を読んでみましたよ。

そしたら、ちいさな子たちが吸い寄せられるように 『ぽんぽん』 「タヌキの絵」 に「すっ」と 集中してきたので、ビックリしたなぁ。1〜2歳児を引きつける「なにか」が、やっぱりこの絵本にはあるんだな、きっと。


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