しろくま
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北原こどもクリニック  



しろくま 不定期日記


2002年:<10/11月>  <12/1月>
2003年:<2/3月>  <4/5月> <6/7月> <8/9/10月><11/12月>
2004年:<1/2/3+4月><4 / 5/6月>< 7/ 8/ 9月> < 10/ 11月>
2005年:< 12月/ 1月>< 2月/ 3月><4月><5月/ 6月><7月>

●「不定期日記」●

 伊那のパパ's 絵本ライヴ 「まほら伊那地球元気村」(その2)2005/09/01


  
北原パパは『ひたひたどんどん』内田麟太郎・伊藤秀男。  ◆ひさびさの『おーいかばくん』
宮脇パパは『むしゃむしゃ武者』藤川智子(講談社)を読んだよ。

       
        倉科パパは『おー、うんこ』松下美砂子(架空社)だ。あははっ!

  
『かごからとびだした』(アリス館)みんなで手遊び。
■我が家のツーバーナー。たこ焼きに、おでん。ダッチオーブンではジャンバラヤ(カーペンターズの歌にあるね(^^;)を作ったよ。

   

■キャンプはやっぱり、数ファミリー集まってにぎやかなのが楽しいね。
 来年も、ぜひ参加しよう!


「伊那のパパ's 絵本ライヴ」レポートへ行く

 伊那のパパ's 絵本ライヴ at 「まほら伊那地球元気村」     2005/08/30

●8月27日(土)の午後、伊那市鳩吹公園で開かれた第8回「まほら伊那地球元気村」に、われわれ伊那のパパ's の面々は初めて参加したのだった。今回は初の野外ライヴで、しかも、初の1部・2部構成、トータル90分間の長時間。今回のために用意した出し物も2つある。見に来てくれたお父さんの「飛び入りコーナー」も作った。

それにしても、野外の開放感は何とも言えず心地よかったなあ。突然の要請に応えてくれた、飛び入りお父さん、部田(とりた)パパと恒川パパ。ほんとうにどうもありがとうございました。詳細はまた次回。

  
鳩吹公園奥の遊具広場が会場だ   トップバッターの伊東パパは、新作『やさいのせなか』(福音館書店)

    
部田(とりた)パパは『やまださんちのてんきようほう』長谷川義史(絵本館)
恒川パパは『へんしんトンネル』あきやまただし(金の星社)を読んでくれたよ。

  
今回の新作『ぶうたんのタオルでへんし〜ん』あきやまただし(PHP研究所)と『ふうせん』湯浅とんぼ・中川ひろたか(アリス館)

   
野球グラウンドは即席のオートキャンプ場だ。我が家の「小川のテント」も今回は上手に張れたよ。
宮脇パパは絵本ライヴ終了後、すぐ近くの「山荘ミルク」で午後4時から始まる同僚の結婚式披露宴に、車中で着替えてから出向いたのだった。
    
右から、風間深志、根津甚八、白井礼、松田幸一(敬称略) 松田さんのブルースハープは心に沁みたな。

「伊那のパパ's 絵本ライヴ」レポートへ行く

 長野県「伊那市」限局グルメ情報               2005/08/26

●グーグルで「北原こどもクリニック」と入れて検索してみたら、不思議なサイトが引っかかってきた。

  ゜+.(・∀・)゜+.゜伊那市近辺の食事処めもー! だ。


   ジャズ喫茶「ベース」のところでリンクしてくれていた。

■それにしても、こんなサイトがあったのだね。すごいじゃないか! 特に、デジカメでの接写が上手い。このサイトの運営者の方と、ぜひお会いしてみたいものだぞ。でも、もしかしたら「テルメ3F」とか、「BASE」とかで、既に出会っているのかもしれないな(^^;;

 『小児科医が見つけた えほん エホン 絵本』ちょっと発売延期   2005/08/23

●今週発刊予定であった『小児科医が見つけた えほん エホン 絵本』ですが、ちょっと思わぬ問題が発生いたしまして、書店での発売が延期になりました。すみませんが、もう少しお待ち下さい。年内には発刊できる見込みです。

■先週の金曜日の昼休みは、月に一度の「いなっせ」7F「ちびっこ広場」でのお話会。今回は「おもちゃの話」。当院の待合室に置いてある木のおもちゃ、自宅で息子たちと遊んでいる、ヨーロッパのおもちゃ・パズル・ゲームをたくさん持ち込んで、実際に手にとって遊んでみてもらった。

「おもちゃで遊ぶこと」は、絵本の読み聞かせ以上に子供たちにとって大切なことだと思う。ただ、図書館で無料でいくらでも借りてこれる絵本と違い、おもちゃは購入する必要があるし、しかもヨーロッパ(特にドイツやスイス)で製作された木のおもちゃは、値段が高い。いいものにはお金をかけたいもの。プレステのゲームソフトだって、4〜5千円はする。「ネフ」のつみきはどれも1万円以上するが、一生ものどころか、2世代3世代に渡って使えるのだ。ちょっとズルいやり方だが、おもちゃ屋さんに、おじいちゃんおばあちゃんも連れてみんなで行くのも一つの手。おもちゃは、おじいちゃんに買ってもらって、その帰りには焼肉とかお鮨とかみんなで食べに行くといい。そんな話をした。

後半は、伊那市立図書館の東側に、今年の5月にオープンした「どうぞのいす」の代表、古畑さんに登場してもらって「どうぞのいすオリジナルつみき」のことを中心に、木のおもちゃの魅力を語ってもらった。

◆この時のことが、伊那毎日新聞のサイトで写真入りで記事になっているよ。

 『小児科医が見つけた えほん エホン 絵本』 いよいよ発刊!   2005/08/21

●大阪で開かれていた「日本外来小児科学会」から、さきほど帰ってまいりました。

この学会に間に合わせるべく、名古屋の佐々木先生を編集長に、ぼくらは1年前から『小児科医が見つけた えほん エホン 絵本』日本外来小児科学会編著(医歯薬出版社)\2000(税別) の出版準備を続けてきた。編集会議は名古屋の絵本専門店「メルヘンハウス」2Fで行われ、都合4〜5回は行われたはずだから、編集委員の山口県防府市の谷村先生と、高松市の住谷先生、大阪の多田先生、千葉県松戸市の小野先生は新幹線で、鹿児島県鹿屋市の松田先生と宮城県の高田先生は飛行機に乗って、みな自費で払ってはるばるはせ参じた。

ぼくは中央道で行けば名古屋は近いので、編集長の佐々木先生を除けば、いちばん交通費がかかっていないはずだ。すみません。

その、『小児科医が見つけた えほん エホン 絵本』日本外来小児科学会編著(医歯薬出版社)\2000(税別)は、お盆休みが終わったばかりの製本所から「できたてホヤホヤ」の状態で学会場に運ばれ、ぼく自身、大阪の学会場ではじめて手に取ることができたのだった。

うれしかった。ほんとうにうれしかった。何度も何度も読み返した。ジーンとしてきた。想像以上に「いい本」ができたのではないかな? 表紙と本文中のイラストは、すべて編集長の佐々木先生が自ら描いたオリジナルだ。これがまた楽しくって夢があって、すばらしいイラストなのです。

●医学書専門の出版社から出た本なので、一般の本屋さんの店頭にはならばないかもしれない。医学書や看護関係の本が常備されている「大きな本屋さん」には、間違いなく配本されるはずなので、興味のある方は、大きな本屋さんで是非手にとって見て下さい。よろしくね(^^;)

 リゾナーレ小淵沢は、どんどん変わる        2005/08/18

●8月16日のつづき。

甲斐小泉の「八ヶ岳南麓自然館」をあとにして車で下って行く。武田信玄が整備した三分一湧水を通り過ぎ、信号を右折して小淵沢へ。インターからそのまま中央道に入って伊那へ帰るにはまだ時間があったので、久しぶりにリゾナーレ小淵沢へ寄って行くことにした。道路右側の第2駐車場に車を停め、チャペルのある回廊の先端から「ピーマン通り」へと入った。

前回訪れた時よりも店舗が増えていた。中でも注目は、奥のホテル側に一番近い右手にできた「スウェーデン雑貨の店」と、回廊の手前左手にできた、小学館の月刊誌「ラピタ」のアンテナショップ「Lapita」だ。ぼくはここでペーパーナイフを購入した。お気に入りだったペーパーナイフをしばらく前に紛失してしまったからだ。店に並べられた商品はどれもセンスがいいものばかりで、ぼくが「あっ!」と思ったのが、シュアーの高級イヤホン。そう、最近、糸井重里さんが iPod 用に購入したヤツ。確かにこれは良さそうだぞ。でも、さすがに高い!

Books & Cafeは、少し改装されたようだ。時間がなかったので、そのラインナップを全て確認することはできなかったが、相変わらずセンスがよい。またまた、このところずっと探していた、『本の本』寺田順三(ワールドコム)と、『木をかこう』ブルーノ・ムナーリ作、須賀敦子・訳(至光社)を見つけた。 あの『ミラノ霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』の著者須賀敦子さんが訳した2冊のブルーノ・ムナーリの絵本のうちの1冊。そしたら、その本の隣に『闇の夜に』ブルーノ・ムナーリ(河出書房新社)が並んでいた。高い絵本だったが、先の2冊に加えて購入した。これはいい。すごい絵本だ。詳細はまた別の機会に。



 甲斐小泉で、荒川じんぺいさん指導のもと初の木工体験    2005/08/16

●8月15日(月)の夜は、境区の夏祭りだった。おおかたの段取りと、金魚から輪投げ・ビンゴの景品、焼きそばの材料など一切合切の調達と生ビールの手配は、西の副主事の藤澤さん(赤穂中学校の先生)がたった一人で全てお膳立てしてくれてあったので、同じ境区公民館の副主事であるぼくは、夏祭り当日の朝から公民館に出向いて準備するだけでよかった。伊那地区の天気予報は「午後から雨」の確率が高かったので、ずいぶんと気をもんだが、結局、お昼前にザーッと一雨あって、その後は夜半まで雨は降らなかった。

今日16日の朝8時半に公民館へ出向いて、夏祭りのかたつけをしたのだが、区長さんや主事さんの話によると、子供を中心にこんなにも大勢の人出があって、しかも、夜店の商品が軒並み売り切れなんて年は、ちかごろ経験がないそうだ。大盛況でほんとうによかった。夜までむしむしと暑かったので、生ビールは西村酒店に頼んであった7樽を売り尽くし、祭りのあとの慰労会でさらに2樽開けたので、ほんと大売れだったな。去年は50個以上が売れ残ったアイスクリームも(今年はぼくが売場担当だったのだが)最初は、右横の「綿あめ」に比べてぜんぜん売れなかったのだが、最終的には仕入れた100個全て売り尽くした。ほんとに、ありがとうございました。公民館担当役員として、境区区民のみなさまに感謝します。

●夏祭りのかたつけが午前の11時前には終わったので、午後になって八ヶ岳方面へ出かけることにした。今週末の8月21日で、子供らの夏休みも終わってしまうし、今日の16日が当院の「夏休み」最終日であったからだ。甲斐小泉の泉郷の別荘地だったところを、名古屋の業者が買収して昨年「大地の園」というテーマパークに仕立てて立ち上げたものの、汚水処理施設の不備の問題で下流の住民とすったんもんだした経緯があって、10月には閉園になってしまった施設が、現在もホテルと貸別荘として存続していて、その中の「八ヶ岳南麓自然館」で、土日の週末に装丁家にして、ナチュラリスト、エッセイストである荒川じんぺいさんが「子供のための木工体験工房」を開いているのだ。

さて、長男は「枝にとまる小鳥」の作成を、次男は「自分のネームプレイト」作りに挑戦することとなった。剪定用のハサミを使って白樺の木を削り、ドリルで穴を開けてボンドで接着する。どれも子供たちは初体験だ。父親には悲しいかな教えられない技ばかりなんだな。次男のネームプレートは、枝別れした部分を絶妙に選択して、小枝を組み合わせて長さを調節し木工ボンドで白樺の板に貼り付けると、ちょっと右に斜めに傾いだ漢字が見事に完成した。それにしても、瞬時にして見極める目を持った荒川じんぺいさんの技量とセンスのよさには、おどろくばかりであった。右の金魚鉢は、前日の夏祭りでの「金魚すくい」で獲得した金魚たち。



 小泉総理よ! 郵政民営化はいいけれど、少子化はいったいどうしてくれるのだ?  2005/08/13

●8月12日付読売新聞朝刊「教育ルネサンス」を読まれたかた、いらっしゃいますか?

この前半のスペースの記事を書くために、読売新聞の梅沢記者はわざわ東京から電車を乗り継いで、飯田線で伊那までやって来てくれたのだ。もしかすると、電話取材だけで済んだかもしれないのに、まる1日をかけて僕らの取材に臨んでくれたのだった。なんだかうれしいじゃないか! 新聞記者さんて、すごいね。

話は変わるが、少子化問題に関して、現役ママの切実な意見を「こちら」で読むことができる。そうか、そうなんだな。とはいえ、病児保育の道は、開業小児科医にとってはイバラの道なのであった。

 『みにくいむすめ』マーティン作、シャノン絵(岩崎書店)  2005/08/10

●中沢新一『対称性人類学』カイエ・ソバージュV(講談社選書メチエ)を読み終わり、『人類最古の哲学』カイエ・ソバージュI(講談社選書メチエ)も読了し、『緑の資本論』中沢新一(集英社)を借りてきて読み始めたのだが、これは難しくて歯が立たずあきらめて、『アースダイバー』(講談社)を買ってきて東京タワーまで読み進んだ。たぶん、この「東京タワー」のパートがこの本の一番の読みどころだと思う。ぞくぞくするほど面白い! 読み終わったら感想書きます。

あと、読み終わって面白かった本は、『冒険にでよう』椎名誠(岩波ジュニア新書)。世界を股に掛ける椎名誠のこれまでの冒険談ダイジェストと、彼がそこまで冒険に魅せられる原点となった2冊の本との出会いの話。その2冊とは、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』と、ヘディンの『さまよえる湖』だった。今まであまり語られることのなかった、椎名誠さんの幼年時代の話も興味深かったな。

それから、読みかけながら面白いのは、『僕が批評家になったわけ』加藤典洋(岩波書店)と、『ためらいの倫理学』内田樹(角川文庫)か。『トリツカレ男』いしいしんじ(ビリケン出版)も、いい感じだ。

『人類最古の哲学』の主題は、石器時代から伝わる神話としてのシンデレラ・ストーリーだ。誰もが知っている「シンデレラ」の物語は、社会人類学的に見ると世界中に似たような話が 1500 もあるのだそうだ。そうして、その世界最古の物語はなんと9世紀の中国で記録されているのだ。しかも、その事実を発見したのが、あの世紀の奇人天才南方熊楠だったというから驚きだ。

中沢新一氏は、この本の第六章で「シンデレラに抗するシンデレラ」として、カナダ・オンタリオ湖の畔に暮らしていたミクマク・インディアンが伝承する不思議な「シンデレラ・ストーリー」を紹介している。それは、「見えない人 (Invisible man)」という話だ。(『人類最古の哲学』146ページ参照)

あぁ、この話なら、ぼくでも知ってる。絵本『みにくいむすめ』レイフ・マーティン作、デイヴィッド・シャノン絵、常盤新平・訳(岩崎書店)じゃぁないか。この絵本を初めて読んだ時は、なんだかよく分からなかったのだが、妙に心に引っかかる絵本だと思った。中沢新一氏の解説を読んで、その真意が初めて理解できたよ。

中沢氏は最後に、シンデレラが脱ぎ落とした「片方の靴の謎」に迫ってゆく。靴が脱げてしまって「片足が不自由」であることの神話的意味とは? ミステリーを読んでいるかのようなスリリングな展開で、これは面白い本だった。

 キャンプは楽し(その3)          2005/08/07

●キャンプ2日目の日曜日には、前日が研修旅行で参加できなかった伊東パパ・ファミリーも合流し、子供らみんなでカレーを作って飯ごう炊さん。そして昼食後は恒例のスイカ割りだ。昨年は妻の実家から竹刀を借りてきて使ったのだが、竹がしなりすぎて、当たってもスイカがうまく割れなかった。そこで今年は、妻の実家の義父が「六根清浄」と唱えながら御嶽山を登頂した時に携えた霊験あらたかな「木の杖」を借りてきた。これなら大丈夫に違いない。

ところが! 子供が小さい順に始まった4人目で、スイカを外れて地面を叩いた「木の杖」は、なんと「ぽきっ」と折れてしまったのだ。あっれぇ〜

でもスイカはまだ割れていないので、2/3 の長さになった木の杖を使ってスイカ割りは続く。それにしても、子供の腕力もバカにはならない。小学5年生の女の子の時に、またもや「ぽきん」と杖は金太郎飴のごとく2つに折れてしまったのだった。帰宅後、妻は無惨にも3つに折れてしまった杖を木工用ボンドで何とか接着修復した。

●8月3日(水)、長男の友だちの凌也君がうちに泊まりに来ることになった。息子が「テントでいっしょに寝たい!」と言うので、昼休みに「小川テント・フレイア」を自宅の庭に張ってみることにした。確かこの夏2番目に暑い日で、汗だくになりながら1時間もかかってようやく設営が完了。初めてだからね、仕方ない。次回は設営30分以内を目指そう。

夕方、次男の友達も呼んできて、テントの横でバーベキュー。自宅の庭でも十分にキャンプ気分が味わえるのだ。さて夜も更けたので寝袋をテントに入れて子供ら3人と就寝。ところが、どこからか侵入した3匹の蚊にあちこち刺されるは、むしむしして暑くて眠れないは、そのうちに雨も降り出してきて、結局よる11時前には家の中へ退散した。本番のキャンプではこうはいかないぞ。(8月9日 追記)

 キャンプは楽し(その2)          2005/08/05

●先週末の7月30日(土)31日(日)は、われわれ「伊那のパパ's」のファミリーキャンプの日だった。昨年と同様、箕輪町ながた自然公園のキャビンを一棟借りての宿泊だ。伊那からすごく近い割りに、しっかり別天地のキャンプ気分が味わえる点で、ここには四つ星半(★★★★☆)を進呈しよう。土曜日の午後3時過ぎ、三々五々、北原・宮脇・倉科ファミリーは現地集合した。到着するなり子供たちは昆虫採集に出撃だ。5分も経たずに宮脇家の長男(小学5年生)がカブトムシのオスを捕まえた。こうなると大変だ。各ファミリーの男の子たちは血眼になって虫探し。

しばらくして、宮脇家の次男(小学1年生)がコクワガタのメスを見つけた。天使幼稚園で同級生だった北原家の次男は堪らない。ライバル心剥き出しで、父親の手を引いて林の奥へと踏み込んだのだ。しかし、赤松の林にぽつりぽつりと生えているクヌギやナラの木にカブトムシの姿はない。父親はすっかり諦めてキャビンへの帰路についたのだが、その途上で執念に燃える我が家の次男は、木の幹ではなくて地面の草原の上を這っているカブトムシのオスを発見した。この夏、もう何回も虫捕りに出かけているが、この日、息子は初めてカブトムシを捕まえた。ホントにうれしそうだった。

夕食は、倉科家の焼き鳥、宮脇家の小芋とニンニクのまる揚げ、それからバーベキュー。ぼくはダッチオーブンで、レトルトの道場六三郎が監修した「銀座ろくさん亭・五目釜めし」を作った。ご飯の水加減が多すぎて、ちょっとべちょべちょになってしまい失敗か。翌日、カレー用に飯盒で炊いたご飯のほうが美味しかったかな。もっともっと経験が必要だ。

夕食後、子供たち主催の「きもだめし」となったのだが、女の子2人に化粧を施された男の子たちが「あたし、きれい?」と訊いてまわる、ちょっと勘違いした世界に入ってしまったようだ。女装となると、パパたちだって黙ってはいられない。宮脇パパも、坂本パパも妙に化粧ののりが良い肌の持ち主であることが確認されたのだった。

その後、ぼくが先導して「ながたの湯」へと林を抜けて向かったのだが、途中で迷子になってしまった。眼下に「ながた荘」は見えるのに、道がない! 最後は道なき道を子供たちが切り開いて、なんとか舗装道路にたどり着いたのだった。もう北原パパにはみんなの非難ごうごうだったな。ごめんなさいね。

花火のあと、子供たちは就寝。キャビンの前に坂本パパが登山用のダンロップのドームテントを張ってくれて、ぼくと北原家長男、倉科家次男(保育園年長)が、そのテントで寝ることになった(うちの小川テントは持っていかなかったのだ(^^;) テントで寝るのは久しぶり。大学生の時、無理言って学友の菊池と菅間に連れていってもらった剣岳登山以来のことだ。

早朝目覚めた時には、息子は3カ所、ぼくは5カ所、蚊に血を吸われていた。ところが、倉科家の次男の姿がない! 焦ってキャビンに行くと、その中で彼は母親の横で眠っていた。なんでも、夜中の3時頃に一人で起き出してテントを出て、おかあさんを求めてキャビンの中へ入っていったみたいだ。自宅ではないところで、よくもまあ迷わずに母親の元へたどり着けたものだ。すごいな。

とは言え、監督不行届のまま眠り続けたぼくは、もしかしたら大変なことになっていたかもしれないと思うと、冷や汗ものだった。

 キャンプは楽し(その1)          2005/08/03

 

●この7月半ば、伊那市西町「プリエキャスレード」「割烹いずみ」の上、春日公園の下にある「アウトドアショップK」へ行ってテントを購入した。去年からオートキャンプ用のファミリーテントが欲しいなあとずっと思っていて、買うならスノーピークアメニティドームがいいなぁ、そう決めていたのだ。

最初に「アウトドアショップK」を訪れた時は店主の木下啓さんは不在で、店番のおばあちゃんには「スノーピーク」のカタログの在処がわからず出直すこととなった。次に訪れた時には、店主の啓さんがいた。商売人的な「売ろうかな 的」態度がまったくない人で、こちらの希望を言うと「はい、わかりました」と、カタログを見ながら注文票に記載を始めた。そんな姿を横目に、ぼくは何だか急に不安になってきたのだ。「素人のくせに知ったかぶりして。コイツは何も知らないな」と、すっかり見破られているんじゃないかなってね。

で、ぼくは恥を忍んで訊いてみたんだ。「あの、おすすめのテントって、ありますか?」すると啓さんは、注文票を書いていたボールペンの手を休め、おもむろに顔を上げてこう言った。「この間、アウトドア・フェアをやった時に出品したテントがありましてね、これはいいです。アメニティドームは発注して2〜3週間かかりますが、これなら現品が在庫であります。見てみますか?」

そう言って持ってきたのが、小川キャンパル「フレイア」だった。最初から素直に訊けばよかったんだ。ぼくはもう、何も考えずに直ちに「フレイア」の購入を決めた。なぁんだ。啓さんて、じつは商売上手なんじゃないか(^^;;)

 7月のいろいろ          2005/08/01

●7月15日(金) 「ちびっこ広場」いなっせ7F
 月に一度のおはなし会。今月のテーマは「食育」。準備不足で思うような話はできなかったかな。
 おはなしの最後に絵本を一冊読んだ。『いわしくん』菅原 たくや(文化出版局)だ。

●7月19日(火) 「小鳩園」に母子通所しているおかあさんへのおはなし
 ネタ切れだったので、前の週に「いなっせ」で話した食育の話をはじめにした。途中で、うちの次男が取っていた「こどもちゃれんじ・じゃんぷ」2004/4月号の付録ビデオ「からだスペシャル」をその場で再生しておかあさんたちに見てもらった。ゲッソリーナ君の「バランスよく食べまショウ劇場」だ。うちの子供らにも大受けだったアニメだが、食事の内容を赤い皿・黄色い皿・緑の皿の3つに分けてバランスよく食べることの大切さが、じつに分かりやすく解説されているスグレモノなのだ。

「いなっせ」でも使ったのだが、誰も知らなかった。ところが小鳩園では、3人ものおかあさん方が知っていた! 「ゲッソリーナ君 あはは、知ってる知ってる!」おそるべし! ベネッセ&しまじろう の威力(^^;)

●7月29日(金) 西箕輪南部保育所、北部保育所の内科健診
 園医の先生の都合がつかなくなったので、ぼくが代理で昼休みに健診に行ってきた。訪れるのは初めての保育所だ。みはらしファームまではよく行くのだが、中央アルプス山麓に広がる西箕輪地区はほんと広い。驚きました。園長先生のお話によると、西箕輪南部保育所の隣の畑で園児たちが作っていたジャガイモが先日イノシシに荒らされてダメになってしまったとか、すぐ近くの川沿いを早朝クマの親子が散歩をしていたとか。いやぁ、伊那市も広いんだねぇ。

南部保育所の園児は全部で50人弱。知った顔もけっこういる。山麓から河岸段丘を下りてきて天竜川も渡って、よくまぁ、はるばる当院まで来てくれるよなあ。ありがたいことです。感謝します。健診のあと絵本を読んだ。初めての時の定番、『ふしぎなナイフ』『こんにちワニ』『へんしんトンネル』。もっと読んで!のリクエストに応えて、最後に『うんちっち』。翌日、西箕輪南部保育所の年長組の男の子が受診した。「おかあさん、あのね。ふしぎなほうちょうがあってね。ほうちょうが溶けちゃうんだよ!」だって(^^)

続いて、箕輪町との境に近い西箕輪北部保育所へ廻って健診。こちらは年少〜年長まで合わせても25人に満たない小さな保育園だ。お昼寝せずに待っていてくれたよ。ここでも絵本を読んだ。『こんにちワニ』『ちへいせんのみえるところ』『わにわにのおふろ』『へんしんトンネル』の4冊。終了後に男の子がひとり、ずっと「でました!」とくり返し口ずさんでいたのが印象的でした。



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