●「春風亭」と名がつく噺家はいっぱいいて、いまだに区別がつかない。春風亭柳橋、春風亭柳枝、春風亭柳好、春風亭柳昇、春風亭柳朝、春風亭小朝、春風亭昇太 etc. ぼくが生まれてじきに亡くなった、柳枝、柳好は、それぞれの十八番(おはこ)「王子の狐」「野ざらし」を、最近になってテープで初めて聞いた。ところで、春風亭柳朝って誰だっけ? と思いながら、ブックオフの「100円コーナー」にあった『江戸前の男 春風亭柳朝一代記』吉川潮(新潮文庫)を手に取ったのだった。
●旅館に泊まったとき、よく客室の床の間に「 The - T 」という木製のパズルが置いてあって、ひとしきり皆で盛り上がることがある。木片を組み合わせてTの字を作るパズルだ。適度に難しく、幼児でも正解できるポピュラリティがある非常に優れたパズルだ。わが家にあるのは、たしか鳥羽の旅館の売店で買ったもの。次男がずいぶんとハマっていた。作者は日本人で、NOB こと、芦ヶ原伸之さんという。