しろくま
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北原こどもクリニック  



しろくま 不定期日記


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●「不定期日記」●

 「つくろう・ひろげよう パパ友だちの輪」      2006/10/29 

●ぼくら「伊那のパパ's」(そろそろ正式な名称を決めないといけんね(^^;;)が、今年の1月に下伊那郡阿智村図書館を訪れてから、 当日の観客であった地元の若きお父さんたちは、ずいぶんと発プンしたようだ。「な〜んだ、あれくらいなら俺たちにだってできるじゃん」と。 そうしてなんと!「あちちパパ's キッズ」なる団体が密かに出来上がり、地元の飲み屋で日毎会合を重ね、絵本読みと歌の練習に励み、晴れて昨日の10月28日(土)午前10時〜11時、阿智村保健センター2階で「お父さんの絵本ライブ」を挙行したのだ。うれしいじゃぁないか。ぼくらも、東京のパパたち(安藤パパ、田中パパ、金柿パパ)から刺激を受けて、伊那の地元で「オヤジの絵本読み聞かせ隊」を結成した。そしたら、今度はぼくらが蒔いた種が実を結び、阿智村のおとうさんたちが立ち上がったのだ。

まさに、「つくろう・ひろげよう パパ友だちの輪」だな(^^)

■昨年の10月30日(日)に、塩尻市子育て支援センター牧野所長の肝いりで、「つくろう・広げようパパ友だちの輪 -- 子育てについて考えるパパの一日」という集まりが開催された。地元のワインを飲みながら、お父さんが集まって子育てを語ろう! という何とも画期的な企画で、何故かぼくもパネラーの一人として参加させてもらったのだった。

そしたら「今年もやりますよぉ! 北原先生、来てくれますかぁ?」と牧野賀子所長がまた声をかけてくださったのだ。うれしかったな。今日のお昼から諏訪郡富士見町であった、厚生連富士見高原病院開設80周年記念式典に参加した後、中央道を飛ばして塩尻インターで下り、午後2時に塩尻市「日の出保育園」2Fの塩尻市子育て支援センターへ到着した。すでに前半のパネルディスカッションは終わっていて、何か場違いな感じでぼくが登場したのだが、フェリス女学院教授藤本朝巳先生のご紹介で、例によって『もけらもけら』『たいようのおなら』灰谷健次郎・編、長新太・絵(のら書店)と『おどります』高畠純(絵本館)の3冊を読ませていただいた。会場の若いお父さんたちには、ちょっと突拍子もなくて、いまいち受けなかったのが残念だったな。ま、無理もないか(^^;;

藤本先生の印象的なお話と絵本のご紹介があって、最後に、1年前の会の後、地元塩尻で結成された「パパともの会」メンバーの6人のおとうさんたちが前に出てきて、メンバーの一人の父親が作詞し、同じくメンバーの男性保育士の父親が曲をつけた、彼らのオリジナル曲「君へ」という、わが子へ捧げられた素敵な歌が披露された。おぉ、ここ塩尻にも頑張っているおとうさんたちがいるではないか! ぼくはじつに、うれしかったよ。よぉ〜し、今度はわれわれ伊那のパパたちと、阿智村のパパたち、それに塩尻のパパたち3者三巴で「ガチンコ対決」をしようではないか!(^^;)

 『命のノート ぼくたち、わたしたちの「命」についての12のお話』細谷亮太(講談社)2006/10/26

『僕らの事情。』は、ティーンエイジャーがリアルに切実に「命のこと」を考える話でもあった。必死で、いや間近に自らの「死」が迫っているからこそ、スーパーノヴァの如く輝く「生」が確かに存在するのだ(それはフィクションの世界の話ではなく、いま、ここの現実の話として)。そういう事を、「いじめ」に対して自ら命を絶つことで、いじめの加害者に、傍観者に、教師に、社会に対して復讐を遂げたと思っている「彼ら」に伝えたい。死者に鞭打つことは違法かもしれないが、君らは絶対に間違っている。この『命のノート』に登場する、生きたくても生きられない小児ガンの子供たちに対して。それから、生まれた時代・土地・国家に振り回されて、死にたくはないのに若くして犬死させられていった若者たちに対して、君らは自死の正当性を弁明できるのか?

死ぬな! 理不尽なのが、この世界なんだ。 孤独でも、カッコ悪くても、とことん辛くても、それでも、まぁいいじゃないか。生きてさえいれば、明日はやってくるのだから。


●近ごろ読了した本たち

■この『命のノート』は、聖路加国際病院・小児科部長である細谷亮太先生が、子供たちに対して、君たちがもらった命がどんなにか尊く大切な、かけがえのないものであるかを、優しく丁寧に、誠心誠意心を込めて書き下ろした本だ。絵本『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?』『ぼくのいのち』(ともに岩崎書店)を除けば、この本は、細谷先生が初めて子供たちのために書いた本なのだそうだ。

細谷亮太先生は、ぼくが最も尊敬する小児科医の一人だ。直接の面識はない。ぼくが信大小児科に入局した研修医1年目の秋に受け持ったH君は、東京に住んでいた時に発病し、聖路加国際病院に入院した。主治医は細谷亮太先生だった。治療は順調に進み寛解状態を維持していたのだが、父親の転勤で長野県に転居して暫くしてから再発し、信大小児科に入院となったのだった。

東京では、あの細谷亮太先生が主治医だったのに、松本では医者になりたての頼りない研修医の僕が主治医となった。H君も、彼のお父さんおかあさんは、どんなにか不安だったことだろう。お母さんは細谷先生に連絡を取ったみたいだった。すると、先生は松本の信大付属病院までわざわざH君のお見舞いにやって来てくださった。日曜日で、ぼくは不在だったので直接お会い出来なかったのだが、その数日後、細谷先生から僕宛に自筆の手紙が届いたのだ。

「H君をよろしく頼みます」手紙には、そう書かれていた。あの、細谷亮太先生が、小児科研修医1年目の僕に対して手紙を書いて送ってくれたのだよ。ぼくはビックリした。すごい先生だなぁ。しみじみそう思った。

ぼくの長男は「りょう」という名前にしたのだが、細谷亮太先生の名前と、ぼくの大好きなフォーク歌手、加川良の名前を頂戴して付けたのです。字はちょっと違うけれども(^^;) (10/27 前半改変、後半追加)

南アルプス・スーパー林道 → 北沢峠〜仙水峠 トレッキング   2006/10/24

●10月22日(日)は、早起きして午前7時20分にわが家を出発。長谷の仙流荘横の駐車場に車を停めて、8時5分発の南アルプス林道バスに乗車。1台では乗客は乗り切れず、臨時で2台目も出動した。紅葉の最盛期にはまだちょっと早かったみたいだが、黄色く色づいた木々がじつに美しい。途中、道路のまん中に、熊の「うんこ」がデカデカと、とぐろを巻いて鎮座しており(どんぐりが丸ごと入っていたぞ)一同ビックリ。運転手さんがみな、親切に解説してくれるのだ。

            
北沢峠まではバスで60分。朝日の逆光をシルエットに、南アルプス鋸岳(左側)と甲斐駒ヶ岳(右側)

     
■運転手さんはガイド上手で、ベスト・ビュー・ポイントではスピードを緩めたり、バスを一時停止して丁寧に説明してくれるのだった。「鋸岳の山容は、女性が仰向けに寝た顔のように見えますよね。そのちょうど睫毛の下あたりをよーく見ると、ほら。針の穴みたいに青く空が見えませんか? 鹿穴と呼ばれている『風穴』なんです。実際に3mくらいある大きな空洞なんですよ。みなさん、見えましたか?」 近視+乱視+老眼のぼくには、ぜんぜん判らないのだが、妻も子供も他の乗客たちも口々に「あっ!見えた見えた!」と言っている。悔しいので写真だけ撮って、帰ってから見てみたら「あれっ!」本当だ。山に穴が空いている(^^;;

  
●バスは、終点の北沢峠を過ぎても乗客を降ろさず、スーパー林道を山梨県側にしばらく下った所でようやく車を停め、ここでわれわれを下車させた。「ここから振り返ると、ほら、甲斐駒と摩利支天がよく見えますよ。それから、左へ3分ほど山を登ると、北岳展望台があります」と、運転手さんは言った。なるほど、ここから見る摩利支天は、ちょうど西チベットの聖山カイラスのような崇高な雰囲気が漂っているな(^^)「写真左」。Vの字の谷間の先が、ちょうど仙水峠(2264m)の位置。写真 右(または下)は、北岳(3192m)

         
■林道から左へ別れて少し下ると、北沢駒仙小屋に出る。ここから沢沿いに堰堤をいくつか越えて清流をさかのぼると、30分ほどで仙水小屋に到着。ここで一休みさせていただいて、樹林帯をしばらく歩くと急に視界が開け、軽井沢の鬼押し出しのような広大なガレ場が広がる。右手にはシャクナゲも群生している。足下に気を付けながら変成岩の堆積をぐんぐん登ると、30分強で目的地の仙水峠に到着だ。先ほど遠くに見えた甲斐駒ヶ岳山頂と摩利支天が、目前にそびえ立っている。感動的な眺めだった。眼下には雲が広がり、右手には鳳凰三山の地蔵岳が雲間に見えた。富士山は残念ながら見えなかった。ここでお昼のお弁当を広げる。じつにうまかった。

●仙水峠に来たのは、これで3度目だ。2度目はやはり10月だったと思う。大学4年生くらいだったか、名簿順が近くで仲良くさせてもらっていた、菅間と菊池が所属する大学の山登り同好会の山行に、無理言って同行させてもらったのだ。未明のうちに北沢峠を出発し、仙水峠から駒津峰を経て甲斐駒ヶ岳山頂へ登った。翌日には、仙丈ヶ岳 (3033m) を登頂した。幼い頃からずっと、高遠の町から仰ぎ見た憧れの山だった。その山に、初めて自分の足で登ることができたのだ。うれしかった。この時の感動は、友人の菊池にも菅間にも、決して理解してもらえないだろうなぁと思ったものだ。

■初めて仙水峠に来たのは、ぼくが小学校6年生の時だったと思う。昭和55年、この年、南アルプス・スーパー林道は開通した。その年、ぼくは父に連れられてバスに乗り、その後ワケも分からず必死で歩いて仙水峠までやって来たのだった。今でもありありと、あの時の父と歩いた風景を想い浮かべることができる。当時小学6年生のぼくにとって、それほど強烈な体験だった。

だから、ぼくは息子たちを仙水峠に連れて行ったのだ。彼らの心に、あの摩利支天の勇姿が刻み込まれたであろうか?

この分なら、来年は家族いっしょに仙丈ヶ岳登頂も夢ではないな(^^)

 『僕らの事情。』 デイヴィッド・ヒル著、田中亜希子・訳(求龍堂)     2006/10/21

●これは、しみじみいい小説だった。じーんと後を引く読後感。しばらくずっと、その感じに浸っていたいと思うような、いとおしい小説だ。週刊ブックレビューの特集で、あの中江有里さんが「おすすめの1冊」として取り上げていたのが「この本」だった。以来ずっと探し続けて、最近ようやく手に入れることができたのだ。いやぁ、さすが中江有里さんイチオシだけのことはある。

ニュージーランドの中学生(15歳)の男の子の友情の話だ。主人公のネイサンと、彼の親友、サイモンをめぐる物語。文章のテンポがいい、訳がいい。さわやかで、明るくて、ぐっときて、涙があふれて、でも、単なるお涙頂戴物語とはぜんぜん違う、生き生きと前向きな物語だった。

■この世の中、じつは理不尽なことばかりだという事実に気づくのは、ふつう成人して社会にひとり立ちした後だと思う。世の中のいろいろが因果応報だと信じたい気持ちは分かる。人間個人に降りかかる事態があまりに理不尽なので、誰もが「オーラの泉」の江原さんや美輪さんの言葉に頼ってしまうのだ。そうでも思わないことには諦めがつかないし、明日から生きて行く気力もでない。生きる意味を見失ってしまうから。

でも、現実は容赦ない。地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災、それに、9.11 を経験した僕らは、世の中の理不尽さを実感している。いや、個人的に身近な人たちを突如襲う理不尽な出来事に言葉を失うことも最近たびたび経験している。いったい神様はなにをしているのか? と。

ところが、幼くして「その事実」に容赦なく打ちのめされる子供たちもいる。自分は一切何にも悪いことをしていないのに、生まれながらに伴性劣性遺伝の病気を背負わされた、この本に登場する サイモンがまさにそうだ。彼はデュシャンヌ型進行性筋ジストロフィー症の患者だった。母親から受け継いだX染色体上に存在する「この病気」の遺伝子は、男の子の場合だけ発現し、病気を発症するのだ。このあまりに理不尽な現実は、あはは!と笑い飛ばすしかない。無理して強がっているようにも思えるけど、彼が背負わされた理不尽さと対峙して生きてゆくには、それしか方法がないのだ。と思う。

主人公のネイサンは五体満足の体ではあったが、やはり幼くして理不尽な現実に直面した子供だ。自分の意志とはまったく関係のない所で、彼の両親は数年前に離婚してしまったからだ。同居する母親は臨時教員をしていて、最近新しいボーイフレンドができたみたい。長期休暇に父親の元へ泊まりに行けば、やはり新しいガールフレンドがいる。結局、彼のしがらみは、煩い妹とおバカな飼い犬だけだった。

とにかく、この主人公ネイサンがいい。ほんとうにいい。人間はみな、どんなに理不尽な辛い現実を突きつけられても、それでも今日から明日に向かって生きてゆかねばならない存在なのだから。

 最近読んだ本 いま読んでいる本  途中で挫折した本    2006/10/19

本は、読んだはしから忘れていってしまうし、常に同時に何冊か読んでいるので、ここにメモしとかないと、何がなんだかわからなくなってしまうのだった(^^;;


●9月〜10月で読了した本

 ・『絵本があってよかったな』 内田麟太郎(架空社)
 ・『春画』 椎名誠(集英社文庫)
 ・『かえっていく場所』 椎名誠(集英社文庫) これは再読
 ・『はるさきのへび』 椎名誠(集英社)
 ・『ひとりガサゴソ飲む夜は……』 椎名誠(角川書店)

 ・『いま、子どもたちがあぶない 子ども・メディア・絵本』斉藤惇夫・脇明子ほか(古今社)
 ・『アマゾン・ドット・コムの光と影』 横田増生(情報センター出版局)
 ・『グーグル・アマゾン化する社会』 森健(光文社新書)
 ・『江戸っ子だってねぇ 浪曲師廣澤虎造一代』 吉川潮(新潮文庫)
 ・『チョコレートコスモス』 恩田陸(毎日新聞社) めちゃくちゃ面白いぞ!
 ・『小説以外』 恩田陸(新潮社)
 ・『てのひらの中の宇宙』 川端裕人(角川書店)とても意欲的で、今までにないタイプの小説
 ・『鴨川ホルモー』 万場目学(産業編集センター)


●現在読んでいる本

 ・『僕らの事情。』 デイヴィッド・ヒル著、田中亜希子・訳(求龍堂) 122ページまで読了
 ・『今日も友だちがやってきた』 野田知祐(小学館) 148ページまで読了
 ・『風の影・上巻』 カルロス・ルイス・サフォン(集英社文庫) 158ページで停滞中
 ・『今ここにいるぼくらは』 川端裕人(集英社) まだ10ページ
 ・『うみがわらっている』 内田麟太郎詩集(銀の鈴社)
 ・『きんじょのきんぎょ』 内田麟太郎詩集(理論社)
 ・『命のノート ぼくたち、わたしたちの「命」についての12のお話』 細谷亮太(講談社)


■途中で読むのをやめた本(いっぱいありすぎて載せきれないが、好意的に思っている本は……)

 ・『私家版・ユダヤ文化論』 内田樹(文春新書) これはまったく歯が立たなかったな
 ・『父親のすすめ』 日垣隆(文春新書) 半分まで読んで、だいたいわかった

 ETV特集『椎名誠の絵本を旅する』    2006/10/17

●先週の土曜日は、夕方から飯山入りしていたので、当日見られなくて録画しておいたETV特集『椎名誠の絵本を旅する』を昨日見た。これはいい番組だったなぁ。しっかり真面目にきちんと作られていて感心した。何よりも驚いたのは、1時間半の番組で、ナレーションの女性アナウンサー以外で登場したのは全て男性だったことだ。「絵本の特集」なのにだよ。これって、けっこう画期的なことじゃないだろうか?

ホスト役の椎名誠さん、五味太郎氏、松居直さん、加古里子さん、山下洋輔さん、福音館の関口展さん、四日市メリ−ゴーランドの増田喜昭さん、長新太さん(作品紹介のみだが、かなり時間を割いていたぞ。椎名誠さんは「長新太さんの絵本は、ぼくにはいまだによく判らないんです」と言っていて、ぼくは何だかすごくホッとしたよ(^^;;)、茂木健一郎氏。茂木さんは意外な人選だったが、椎名さんと焚き火を囲んで、なかなかいいこと言っていたなぁ。

ちょうど、このところ集中して椎名誠さんの本を読んでいたので、番組の冒頭で、椎名さんが自宅の屋根裏部屋から持ってきたという、彼の娘(渡辺葉さん)や息子(渡辺岳クン)に、当時何度も何度も、何百回読み聞かせした絵本の数々(ボロボロになっていた)には感動した。『ぐりとぐら』『はなをくんくん』『しろいうさぎとくろいうさぎ』『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』『ちからたろう』『八郎』『よあけ』『かわ』『三びきのやぎのがらがらどん』『スーホの白い馬』それから、『もりのなか』と『またもりへ』。よくまぁ、捨てずに取ってあったね。

椎名誠さんと山下洋輔さんの対談は、新宿の「DUG」で行われた。『もけらもけら』の誕生秘話は面白かったなぁ。絵本が完成するのに、足かけ3年もかかっているのだそうだ。山下さんは『もけらもけら』をピアノで弾いてくれたが、「ぴたごーららっ」「ぴたごーららっ」と演奏して、ぼくは「おおっ!」と思った。そうか、今度その感じで読んでみよう。

ひげのオッサンこと増田喜昭さんの話も面白かったな。「子供ってね、読んだことない本は買わないんです。子供の買い物って、とても堅実なんですよ」「子供が選ぶ本1冊、それから、お父さんが選ぶ本1冊で2冊買ってもらうのが一番理想的ですよって、ぼくは言っているんですよ。それで、これはぼくの好きな本だから読むよっていうような形をとったほうが、あんたにはこれがいいって決められないですからねぇ」

●茂木健一郎氏の話で印象的だったことを少し挙げてみると、「子供が典型的に好きなのは、寄り道する話だと思うんです。ぼく、子供のほうがきっと賢いとこ、あるんだと思うんです。ある能力を獲得することって、必ず何かを失うことと対になっていると考えていまして、子供が大人になるって、いろいろな能力を付け加えていくことだけれども、そこには、失われる能力って必ずあるはずだと」「絵本て、ほんとに情報量にしたらら少ないかもしれないけれど、その向こうにあるものを、くり返し味わいたいというか、ちょうど空き地と同じですよ。空き地がないとできないことって多いですよね。絵本てじつは、あそこの中にいっぱい空き地があるんじゃないかと」「活字がビッシリ詰まった2段組の本とか、そうじゃなくて、うまい形でスペースを残しておくって、ものすごく難しいことで、それを絵本がやってくれている」

「いまは情報が全部マスメディアを通して来るから。昔は、情報はみな誰か身近な人を通じて得ていたでしょ」「共同注視っていうんですけど、子供とおとうさん、おかあさんが同じ物を見ているというのが実はとても重要なことなんですよ」「おとうさんの膝の上で絵本を読んでもらうことは、安全基地に安心していられること。何かをいっしょに見ている、親の膝の上で安心して、誰かが自分を見守ってくれている、だから、子供は絵本の世界に冒険旅行にでられるんです」

椎名「そうか、気が付かなかったな。そうやって親と子の絆ができるんだなぁ」

 伊那のパパ's 絵本ライヴ(その第21回  市立飯山図書館)   2006/10/15

●今日は長野県の北の端、飯山市まで行って絵本を読んできました。飯山は2年ぶりです。市立飯山図書館の「図書館まつり」に、ぼくらはまた呼んでもらったのです。ほんと、ありがたいですねぇ(^^;) 市立飯山図書館の丸山さん、どうも有り難うございました。

すっごくいいお天気で、とっても気持ちよい一日でしたよ。ただ、伊那のパパ's の宮脇さんと坂本さんは、急な仕事が入ってしまい飯山に来られなかったので、今日の出演は伊東パパ、北原パパ、倉科パパの3人だけ。ちょっとだけ寂しかったけれど、目一杯はりきって、がんばって、3人で絵本を読んできたよ!

  

お昼を食べた、木島平村「けやきの森公園」        市立飯山図書館3Fから外でのイベントをながめる

      

『はじめまして』新沢としひこ(すずき出版)  『かあちゃんのせんたくキック』を熱演する伊東パパ

           

『うそつきのつき』内田麟太郎・荒井良二(ぶんけい) 『まめうし あいうえお』(PHP)

           

『かごからとびだした』(アリス館)       『あら、まっ!』 を読む伊東パパ

          

『おどります』高畠純(絵本館)        『ふうせん』湯浅とんぼ・中川ひろたか(アリス館)

●倉科パパのもう1冊は、『とんぼとり』長谷川集平(温羅書房 ごめん、写真はありません) しみじみ秋だねぇ(^^;;

            

   『世界じゅうのこどもたちが』新沢としひこ・中川ひろたか(講談社)


           ■■「伊那のパパ's 絵本ライヴ」レポートへ行く ■■

 『鴨川ホルモー』 万城目学(産業編集センター)          2006/10/12

●さすがに最近では「北上次郎氏 絶賛!」の帯がついた本は、スティーヴン・キング絶賛!! と、同等くらいのつもりで、あまり期待せずに読み始めるのだが、いやいや「この本」は確かに面白かった。ただし、帯は北上次郎氏ではなくて、金原瑞人さんだったから、なおさら警戒したのだったが(^^;;) ……

今日一日で読了した。前日に TBS「サスケ」を途中まで見て、長野誠さんがどうなったのかも知らずに子供といっしょに午後9時過ぎに寝てしまい、はたと目が醒めめたら、午前2時。リビングに下りてきてテレビをつけたが、あまり面白そうな番組をやってなかったので、仕方なく「この本」を開いたのだ。午前4時まで読んで、いったん眠り、昼休みに半ば過ぎまで読み進み、午後の診療終了後から一気に怒濤の後半盛り上がりを読み継ぎ、ラストはテルメでステアマスターを足踏みしながら、よる10時半に読み終わった。

結局は、ごくごくありふれた大学生のキャンパス・ライフを(ひねりを加えて)小説仕立てにしただけの話なのだが、何故だかこれが、ぐいぐい読ませるのだ。アホらしい、バカらしいと思いつつもね。ある程度展開は読めるのだが、後半「その五 京大青竜会ブルース」のあたりから、話がどんどんズレていく。いや、その前の前の章「吉田代替わりの儀」のあたりから、物語は変な方向に一気に勢いづくのだけどね。あれあれ?と読者の予想を裏切りつつ、終盤は、やっぱり、そうでなくっちゃ!という展開になるんだから、いやがおうにも盛り上がるのだな。

でも、読んでいてなんだか、懐かしかったなぁ。そうさ、「若さはバカさ」なのさ(^^;)

自分の恥ずかしい学生時代の日々を思い出しただけでなく、本書と同じく京都の大学生の日常生活を描いた傑作映画『ヒポクラテスたち』大森一樹監督作品を、あの頃、有楽町の映画館で見たことも思い出した。あの映画は面白かったなぁ、もう一度見てみようかな。

作者のペンネーム(?)は、もしかして、ウルトラQで佐原健二 が演じた万城目淳からとったのかなぁ? だとしたら、うれしいな(^^;) 表紙のイラストは、アビーロードだね(^^)  ホントは5人なんだけどな。さっき、これを描いたイラストレーターのサイトを見に行ったら、先頭を行くのが、スガ氏で、三番目が主人公の安倍クンなんだそうだ。だったら、4人でいいか。

 映画 『かもめ食堂』          2006/10/10

●伊那シネマクラブも、結局は何だかんだ忙しくいて2カ月に1度しか見に来られないな。先月の『グッドナイト&グッドラック』は、ぜひ見たかったのだがダメだった。クラブ会費が月に1500円だから、映画1本を3000円払って見ていることになる。それでも、映画館の大きなスクリーンで大入りの観客とともに映画を見る喜びには替えられない。今月の例会は『かもめ食堂』だった。なかなかに気持ちのいい映画で、映画を見ながらお腹が鳴ってしまい恥ずかしかった。美味しいドリップ・コーヒーが飲みたかったが、いまはネスカフェ「香味焙煎」を飲みながら書いているところ。

「ガッチャマン」の主題歌が歌えるということは、小林聡美が演じる主人公は30歳代後半から40歳前後の女性を想定しているのだな。同世代の女性たちが軒並みこの映画に「星五つ」を進呈しているのを見ると、彼女らのツボを見事に押さえた女性映画ということになるのか。洗練されていて、シンプルで機能的な北欧デザインの家具や食器、キッチン用具の魅力、超然として動じない主人公の生き方へのあこがれ。男性側から見た感想としては、かわうそ亭さんの感想がやはりスルドい。そうか、なるほどなぁ。

●それにしても、せっかくのフィンランド・オールロケなのに、ヘルシンキの港と街中しか画面に映し出されないのが不思議でならなかった。フィンランドと言えば、東山魁夷の巨大な日本画そのものの、森と湖と白夜の国なのに、映画に登場したのは、もたいまさこが針葉樹の森の中できのこを採るシーンだけだ。日本の木曽山中か八ヶ岳山麓の原村で撮っても同じような絵になるのではないか? それほど「フィンランドの森」っぽくはなかった。湖は結局ワンカットも出てこなかったな。何故なんだろう? 監督が意識的に排除したとしか考えられない。映画のポスターには、ちゃんと登場しているのにね。

「クッラー」とか「キートス」とか、フィンランド語の響きが懐かしい。「スオミ オ カオニス(フィンランドは美しい)」。学生の時の夏休み、バックパッキングでユーレイル・パスを持ってヨーロッパを一人旅していた時、誰からだったか忘れたが「フィンランドは是非行くべきだ!」そう言われて、予定にはなかったフィンランド行きを決めた。ストックホルムからシリアラインの大型フェリーでヘルシンキへ。そこからさらに鉄道を乗り継いで、クオピオという町とサボンリンナという町を訪れた。ユースホステルに泊まり、夜行列車での強行軍が続き、ぼくはすっかり風邪をこじらせて、2日間寝込んでしまった。いま思い出すのは、フィンランドの美しい景色よりもその時の辛く孤独な日々だ。でも、何故かすごく印象に残っているんだ。やさしく接してくれたフィンランドの人たちのことを。

■映画では、小林聡美が作る料理がほんとうにおいしそうだ。肉じゃが、生姜焼き定食、とんかつ、それに、シャケの塩焼き。ぼくが幸せだなぁと感じる瞬間は、お風呂にざぶんと浸かった時か、ベッドで布団にくるまって「さぁこれで寝られる」と明かりを消して目をつむった時なのだが、やっぱり「おいしいもの」を家族みんなで食べている時が一番幸せかな。映画を見ていて、最後の晩餐は、ぼくも飾らないごくふつーの和食がいいなと思った。

それから、小林聡美が屋内プールで泳ぐシーンで歌う井上陽水の「白いカーネーション」がステキだ。「陽水II センチメンタル」に入っている。このLPは、中学生の時にさんざん聴いたなぁ。今でもレコードを大切にとってあって、まさかこの地味な曲が映画で使われるとは驚いたよ。

 秋晴れの日曜日。ふたたび原村「岩田ペンション」へ       2006/10/08

●天気がよかったので、高遠の母もいっしょに、小淵沢の「フィリア美術館」へ、木下晋『ハルばあちゃんの手』原画展を見に行く。
 昼飯は、小淵沢の「マジョラム」でイタリアンかとも思ったが、次男に「お昼、どうする?」と訊いたら、彼は「こないだ行った、原村の、外で食べたカレー!」と言った。従って「岩田ペンション」再訪と相成った次第。

         

風が強い一日で、雲の流れも速い。日が射すと暑いくらいだが、太陽が雲間に隠れると、途端に肌寒くなる。すでに葉っぱが赤く色づく木々も目立つ。ペンションの後ろの背の高い樅の木が、ざわざわと騒ぎ立てている。

  

■これが噂の「ボボリプレート」。イタリア直輸入の特製パンにチーズとバジルをはさんで焼いてからテーブルに出され、チーズがとろけたところに生野菜をお好みではさんで食べるのだ。何とも言えない食感のこのパンは癖になる。例の、豚バラ三枚肉入りの、壺に入った「特製トマトシチュー」がセットで付く。

 

■大人が注文したのは、この「だんらん定食」\1,200。これはとっとも美味しくて、しかもヘルシーで、コストパフォーマンスが高い! ペンションの庭に自生したキノコ(じこぼう)のおひたしの大根おろし合え、ひじきのサラダ、昆布の出汁の効いた一口湯豆腐、骨付き鶏肉の和風やわらか煮、ごはん、つけもの、それから例の、原村特産高原野菜スティックに、豚バラ三枚肉入りの、壺に入った「特製トマトシチュー」がセットで付く。ホントたっぷり満足したなぁ。これはオススメですよ(^^)

 

 YouTube 音楽ビデオの楽しみ方(その3)           2006/10/06

●ほとんどの動画が、音楽・映像共に著作権を無視した違法の投稿ビデオなのだろうが、それにしても、なんでもありだなあ。検索すれば、たいがい見つかる。特に、ジャズのビデオはみな貴重なものばかりだ。でも、きりがないねぇ(^^;)

■ジャズ関係

1)Eeic Dolphy Live in Berlin (1961)- God Bless the Child
  Eric Dolphy playing in Mingus's band in Oslo.

2)The Bridge - Sonny Rollins and Jim Hall このロリンズは凄い!

3)Charles Mingus, live, Umbria Jazz Festival, Italy, 1974.

4)BILL EVANS - Autumn Leaves (1966)

5)スリープ・ウォーカー LIVE featuring Pharoah Sanders " You've Got To Have Freedom" (2006/08/26 in 伊豆修善寺)

■この2カ月、最も頻回に聴いているCDが、日本のジャズバンド「SleepWalker」 の新作「The Voyage」で、とにかくメチャクチャかっこよくて、大のお気に入りなのだ。それにしても、この8月に、ファラオ・サンダースが来日していたとは知らなかったな。しかも、スリープ・ウォーカーと共演してたなんて!

■その他

1)James Taylor "Have Yourself A Merry Little Christmas"

2)ジョニ・ミッチェル「青春の光と影」

3)とある、ファッション・ショーで

 YouTube 音楽ビデオの楽しみ方(その2)           2006/10/04

●前回はマニアックすぎたので、もう少し一般的なものを探してきました。

1)ジェイムズ・テイラー&キャロル・キング「君の友だち」

2)Everything But The Girl " Driving"

3)永積タカシ 「サヨナラCOLOR」

4)Monica Zetterlund with Bill Evans Trio "Waltz for Debby"
  Bill Evans Trio "Waltz for Debby"

5)Mercedes Sosa - Gracias a La Vida

6)Count Basie, Billy Holiday - God Bless The Child

7)Michel Petrucciani - September 2nd

8)BEATLES
  The Beatles - in my life


 YouTube の正しい楽しみ方            2006/10/02

●昨日の日曜日は、当番医だったのだが、ひっきりなしに患者さんが訪れた午前中と異なり、午後はずいぶんと静かな外来だった。雨も降っていたしね。いつものように、「ちむら」のちらし寿司を予約してあって、この日は午後1時過ぎには午前中の外来が終了し、ちらし寿司にありつけた。いつも以上に美味しかったなぁ。普段は入っていない鯖まで載っていたからなぁ(^^) いやぁ、うまかった。

というワケで、午後はすごく暇だったから、YouTubeで、いろいろと僕の好みのミュージシャンを検索してみた。そしたら、あるはあるは、お宝映像の宝庫なのだな。YouTube恐るべし!

以下、かなりマニアックなジャズ・ボサノバ・ファン向けのミュージック・ビデオを発掘してきましたよ!(^^)


1)盲目の天才サックス奏者、ローランド・カークはどうやって同時に2つの楽器を吹いていたか?

2)聴衆のブーイングに怒って抗議する、若き日のジョアン・ジルベルト

3)ヨーロッパで一人生きていこうと決意した、バーデン・パウエル

4)「ケルン・コンサート」よりも少し前の、イタリアでのキース・ジャレット solo Live

5)無表情で真面目な、ビル・エバンズと、けっこう過激な、ビル・エバンズ

6)1961年 とあるが、もうちょっと年をとってる感じの ブロッサム・ディアリー

7)美人女優、シビル・シェパードの熟年ジャズ・ヴォーカルの粋(風呂の入浴シーン付き)

8)2004年のフジ・ロック・フェスティバルでトリを務めた「渋さ知らズ」の「本多工務店のテーマ」

 ■おいら、「本多工務店のテーマ」を聴くと、自然と泣けてくるのさ!

 『アマゾン・ドット・コムの光と影』横田増生(情報センター出版局) 2006/10/01

『グーグル・アマゾン化する社会』51ページには、アマゾン創始者ジェフ・ベゾス氏の写真が載っている。アマゾンの創業は1994年。ヘッジファンド「D・E・ショー」に在籍していたベゾス氏が、31歳の時にネット・ビジネスの未来と可能性を信じて、手持ちの資金+父親からの借金を元金に、1995年、西海岸のシアトルでネット書店を開業したのだ。ベゾスが目指したのは、街の小さな書店だった。

彼は言う。

「立派な物理的書店と同じやり方では、アマゾンを楽しさあふれる魅力ある空間にすることはできない。(中略)アマゾン・ドット・コムでは、本が擦れ合う音を聞いたり本の匂いを嗅いだりできないし、おいしいカフェラッテを飲むことも柔らかいソファに座ることもできません。ただ、そういうものとはまったく違うサービスを提供することで、訪れる人を感動させ、体験を魅力的で楽しいものにすることは可能です。(中略)

オンライン書籍販売を、小さな書店の時代に戻したいんです。(中略)そのころ書店は、顧客自身のことをとても良く知っていて、『あなたはジョン・アービングのファンですよね。でね、これは新人の作家なんだけど、ジョン・アービングにすごく似ていると思うんですよね』なんていえたんですよ」(『アマゾン・ドット・コムの光と影』p36)

すなわち、彼が目指したのは徹底的な顧客第一主義だった。そのためにアマゾンが発明したウェブ技術は数知れない。一度登録を済ませば、あとはワンクリックで購入決済が済んでしまう技術、リコメンデーション(おすすめ)機能、アフィリエイト・システム、あなたが選択した本を買った人はこの本も買っています、とか、この本を購入した方におすすめの新刊本がありますというメール配信システム。などなど。アマゾンは、次々と消費者の好みにあわせて「パーソナル化」を進めてきたのだ。

顧客が書店に対して望むことは、「品揃え」「いま欲しい本が直ちに手に入る利便性」「価格」の3つだ。ところが、再販制度のある日本では、本の値引き販売は原則不可能だ。そのために、アマゾン・ジャパンは1500円以上「送料無料」ということで実質上の値引販売を日本で展開している。しかし、日本の書店の儲けは少ない。顧客が支払う書籍の定価のうち、一般的にはその取り分は出版社が70%、日販などの取次が8%、そして書店が 22%といわれているらしい。つまり、1000円の本を1冊売ると、本屋さんは220円の純利益が出るという仕組みだ。 1000円の本を100冊売って、22,000円の儲けがようやくでる世界なのだな。不良中高生に万引きで新刊のマンガを1日に20冊盗まれれば、それだけで8000円の損失だから、人件費を削って、薄利多売でやってかないと生き残れない業界なのだ。

そんな業界で、1500円以上「送料無料」を可能にし、しかも年々どんどんと売り上げを伸ばし、紀伊国屋書店や丸善の年間売り上げに迫ろうとしているアマゾン・ジャパンの秘密はどこにあるのか? その答は、『グーグル・アマゾン化する社会』には書かれていない。自分がネットで注文した本やCDが、どのようなシステムで自分の手元に届くのか、不思議に思った方はいませんか? ぼくは、すっごく不思議だった。かなりマイナーな本やCDをオーダーしても間違いなくちゃんと配送される。いったい誰が、ぼくが注文した本やCDを棚から探し出して梱包して送ってくれているのだろうか? オートメーション化された全自動システムでは絶対無理なことだけは確かだ。生身の人間の手がいくつも係わっているに違いないのだ。

そう思っていたので、この本『アマゾン・ドット・コムの光と影』横田増生(情報センター出版局)を手に取った。これはまた、すこぶる面白い本だったな。(つづく)


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